海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
大切な場面で「この人なら必ずやってくれる」と、誰かを心から当てにした経験はありませんか。
そんな信頼を表す「count on someone」は、(人)を頼りにする・当てにするという表現です。『CHUCK』シーズン3第10話の終盤、宿敵ケラーがかつての教え子であるケイシーに、品物の受け渡しを迫るシーンから、一緒に見ていきましょう。
「count on someone」の意味とニュアンス
count on someone
意味:(人)を頼りにする、当てにする、信頼する
count on someone は、「(人)を頼りにする・当てにする」という意味です。count(数える)が土台にあり、「計算に入れられる=当てにできる」という発想から生まれました。「いざというとき、必ずやってくれる」と信じて頼る、強い信頼や期待を表します。
You can count on me.(任せて)は、相手を安心させる定番フレーズです。進行形の We’re counting on you.(あなたを当てにしているよ)にすると、期待を込めて背中を押すニュアンスになります。on の後ろには人だけでなく、Don’t count on the train being on time.(電車が時間通りだと当てにするな)のように出来事や物事も置けます。似た語の rely on よりも、「期待して当てにする」という感情のこもった信頼の色合いが濃いのが特徴です。
【ここがポイント!】
- 「頼れる人を頭数に数え入れる」イメージが核
- rely on より「期待して当てにする」感情のこもった信頼の一言
- on の後ろには人だけでなく出来事・物事も置ける
『CHUCK』S03E10のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
組織の幹部ケラーが、かつて自分が鍛え上げたケイシーに品物の受け渡しを迫ります。「お前を当てにしていた」「良い兵士は命令に従う」という支配的な言葉で、師としての権威を振りかざす緊迫の対決です。
Keller: Hello, Alex. You got it? I knew I could count on you. Good soldiers always follow orders.
(やあ、アレックス。手に入れたか?お前なら当てにできると思っていた。良い兵士は常に命令に従うものだ)Keller: You wouldn’t be in this mess if you’d done what I told you 20 years ago. Stop caring.
(20年前に俺の言う通りにしていれば、こんな羽目にはならなかった。情を捨てろ)Casey: Your breath stinks.
(口が臭いぞ)Chuck Season3 Episode10(Chuck Versus the Tic Tac)
シーン解説と心理考察
「I knew I could count on you」というケラーの言葉は、一見すると信頼の表明です。しかし実際には、ケイシーを自分の道具として支配し続けたいという欲望がにじむ場面です。「良い兵士は命令に従う」という決め台詞が、その本心を裏打ちしています。
ケラーは20年前にケイシーを兵士へと作り変えた「師」であり、その権威をいまも振りかざそうとします。count on you の「信頼」が、実のところ「利用」へと裏返っているのが、この対決の不気味さです。
それに対するケイシーの「口が臭いぞ」という一言が見どころです。脅しにも支配にも屈さず、突き放すように返すことで、長年の支配からの決別を静かに告げています。重い緊張をユーモアで断ち切る、ケイシーらしい返しと言えます。
『CHUCK』流・覚え方のコツ
指を折って数える場面を想像してみてください。「この人なら確実にやってくれる」と、頭の中で味方の頭数に一人ずつ数え入れていく——これが count on someone のイメージです。count(数える)が「当てにする」に変わる仕組みが、指の動きと一緒に体に入ってきます。
ケラーがケイシーを「自分の駒として数に入れていた」場面を思い浮かべると、count on の持つ「計算に入れる・当てにする」という核がつかめます。より中立的な rely on と並べて、count on は「いざというときの強い信頼」と覚えると、二つの違いがすっきり区別できます。
例文で覚える「count on someone」
count on someone は、心強い励ましから仕事の期待まで、信頼を伝える幅広い場面で活躍します。3つの場面で確かめてみましょう。
You can always count on me when things get tough.
(大変なときは、いつでも私を頼っていいよ)
相手に安心感を与える場面です。You can count on me は、「任せて」という気持ちを伝える定番フレーズとして覚えておくと重宝します。
Don’t count on the train being on time during rush hour.
(ラッシュ時に電車が時間通りだなんて当てにしない方がいい)
人ではなく出来事を当てにしないよう助言する一言です。count on + 物事・出来事の形で、「~を当てにする」という使い方ができます。
A: We’re counting on you to close this deal by Friday.
B: Understood. I won’t let the team down.
(A:金曜までにこの契約をまとめてくれると当てにしてるよ)
(B:了解です。チームの期待は裏切りません)
仕事で期待を託すやりとりです。進行形 counting on you にすると、相手の背中を押すような期待感が伝わってきます。
あわせて覚えたい関連表現
rely on
((人・物)に頼る、依存する)
count on とよく似ていますが、より中立的・客観的な「依存」を表します。count on が「期待して当てにする」という感情の色を帯びるのに対し、こちらは淡々とした頼り方です。
depend on
((人・物)に依存する、~次第である)
「~に左右される」という状況依存の意味も持ちます。count on が「信頼して任せる」一点に絞られるのに対し、こちらは意味の幅が広い語です。
bank on
((確実だと)当て込む、見込む)
「ほぼ確実だと見込んで期待する」という、賭けに近い口語表現です。count on よりも「確実視して当て込む」度合いが強くなります。
Note|count on・rely on・depend on、頼り方の三段階
「頼りにする」を表す英語はいくつもありますが、count on・rely on・depend on の三つは特に混同されがちです。並べて整理すると、それぞれの立ち位置がはっきりします。
三つを「信頼の温度」と「意味の幅」で見てみましょう。count on は、相手を頭数に数え入れるイメージから、「いざというとき必ずやってくれる」という期待のこもった頼り方を表します。三つの中で最も感情的で、人に向けて使うと温かみがあります。rely on はそれより中立的で、「機能や能力を当てにする」という客観的な依存です。I rely on this app for directions.(道案内はこのアプリに頼っている)のように、人にも物にも淡々と使えます。depend on はさらに幅が広く、「頼る」に加えて「~次第である(It depends on the weather.)」という状況依存の意味も持ちます。劇中のケラーの「I knew I could count on you」は、本来なら温かい信頼の言葉ですが、ここでは支配の道具として使われ、count on の持つ「期待」の色が皮肉に響いています。
つまり、相手への期待を込めたいときは count on、客観的な依存なら rely on、状況や条件に左右される話なら depend on、と選び分けられます。
頼り方の温度を、言葉一つで調整できる三段階です。
まとめ|ケラーの「当てにしていた」から学ぶこと
count on someone は、「頼れる人を頭数に数え入れる」という発想から生まれた、期待のこもった信頼の表現です。rely on の中立さや depend on の幅広さとは違い、「いざというとき必ず」という温度を帯びると読み取れます。
この一言が使えると、「あなたを信頼している」「任せたい」という気持ちを、短く力強く伝えられます。You can count on me と返せば、相手を安心させる頼もしい一言にもなります。
信頼を逆手に取ったケラーと、それを突き放したケイシーのやりとりを思い出しながら、人との信頼を語る表現の引き出しに加えてみてください。
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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


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