海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『CHUCK』シーズン2 第11話に登場する、任務上の指示をそのまま伝える言い方と、身内を思う気持ちから例外を主張する言い回しです。予期せぬ事態が起きたバイ・モア店内で、チャックだけを安全な場所に連れて行こうとするサラたちと、姉を置いていけないと言い張るチャックが対立する場面が描かれています。
指示の範囲を明確に伝える言い方から、感情が判断を鈍らせていると指摘する一言まで、順番に見ていきます。
指示された範囲を明確に伝えるサラと、身内を置いていけないと言うチャック
サラとケイシーは、チャックだけを安全な場所へ連れて行こうとします。とっさに家族のことを持ち出すチャックに、サラは任務の指示内容をはっきりと伝えます。
Sarah: We’re instructed to remove you and only you, Chuck. There’s a team coming to extract the rest, and they will be in good hands.
(私たちが指示されているのは、あなただけを連れ出すことよ、チャック。残りの人たちは別のチームが救出に来るから、ちゃんと任せて大丈夫。)Chuck: I’m not just going to leave my sister behind.
(姉さんを置いていくなんてこと、僕にはできないよ。)CHUCK Season2 Episode11 (Chuck Versus Santa Claus)
We’re instructed to remove you and only you は、任務上の指示範囲を「あなただけ」と明確に区切って伝える言い方です。be instructed to doは「〜するよう指示されている」という、自分の判断ではなく上からの指示であることを示す言い回しで、サラが規則に従っていることを際立たせています。
対するチャックの I’m not just going to leave 〜 behind は、身内を置き去りにはしないという強い意思表示です。not just going to doで、単なる拒否ではなく「そんな簡単に〜するつもりはない」という譲れない一線を示す言い方になっています。
例外を主張するチャックと、感情を指摘するサラ
サラはなおも規則を理由に説得を続けますが、チャックは一般論を認めた上で例外を主張します。
Chuck: I understand that there are rules, but when it comes to family and friends, there’s a time to break ‘em.
(ルールがあるのは分かってる。でも家族や友達のこととなると、それを破るべき時もあるんだ。)CHUCK Season2 Episode11 (Chuck Versus Santa Claus)
I understand that 〜, but は、相手の言い分を一度認めたうえで反対意見を述べる、譲歩から反論へとつなぐ定番の構文です。there’s a time to break ‘em(break ‘em=break them)は、ルールという原則的な存在をあえて崩すべき瞬間があると訴える言い方で、原則と例外のバランスを取ろうとするチャックの姿勢が表れています。
なおも動こうとしないチャックに、サラは指示に従わない理由を諭すように語りかけます。
Sarah: Chuck, you’re letting your emotions cloud your judgment. I promise nothing bad will happen to them.
(チャック、感情に流されて判断が鈍ってるわ。あの人たちには何も悪いことは起きないって約束する。)CHUCK Season2 Episode11 (Chuck Versus Santa Claus)
let A cloud B(AがBを曇らせる)は、感情や思い込みが冷静な判断を妨げている状態を指す言い方です。let one’s emotions cloud one’s judgmentという形で覚えておくと、感情が先走って判断を誤りそうな相手に落ち着きを促す場面で役立ちます。続く I promise 〜 will happen は、単なる推測ではなく確約として相手を安心させる言い方で、指示に従わせるための説得の締めくくりになっています。
まとめ|指示を伝える言い方と、感情を指摘する言い方
指示された範囲をきっぱり区切って伝える言い方から、感情が判断を鈍らせていると指摘する言い方まで見てきました。原則を尊重しながらも身内のために例外を主張する言葉と、それをたしなめて安心させようとする言葉、立場の違う二人のやり取りから、状況に応じた伝え方が見えてきます。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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