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今回取り上げるのは、『CHUCK』シーズン5 第5話で、ケイシーが収監されたのは自分のせいだと打ち明けるチャックに、サラが言葉を返す場面です。理由を挙げて否定したうえで、気休めで言っているのではないと念を押す一言が続きます。
自分を責める気持ちの打ち明け方から、慰めの言葉に誠実さを添える言い方まで、二つの場面の流れに沿って、順に見ていきます。
自分を責める気持ちを打ち明け、理由を切り分けて否定する
面会時間の終わりを告げる放送のあと、チャックはサラにこう切り出します。
Chuck: I can’t help feeling like Casey going to prison is all my fault.
(ケイシーが刑務所に入ったのは全部僕のせいだって、どうしても思えてしまうんだ。)CHUCK Season5 Episode5 (Chuck Versus the Hack Off)
I can’t help feeling like ~ は「〜という気がしてならない」という意味で、その感覚を打ち消せないときに使います。can’t help -ing(〜せずにはいられない)が導くlike以下の節の中で all my fault(全部自分のせい)と言い切ることで、自責の気持ちの強さがはっきり伝わります。
サラはまず、驚きと問い返しで応じます。
Sarah: What? Why would you say that?
(え? どうしてそんなことを言うの?)Chuck: ‘Cause I’m the genius who started the private spy company and convinced you both to work with me.
(だって、民間のスパイ会社を立ち上げて、君たち二人に一緒に働こうって説得したのは、この天才の僕だからさ。)CHUCK Season5 Episode5 (Chuck Versus the Hack Off)
Why would you say that? は、相手がそう考える理由を問い返す定番の一文です。対するチャックの the genius who ~ は自分を「天才」と呼んでいますが、続く内容が自分を責める理由そのものなので、皮肉として受け取れます。
そのうえでサラは、はっきりと否定します。
Sarah: Chuck, that’s not true. Decker wanted Casey in jail no matter what. I mean, whether we worked for ourselves or the CIA, it doesn’t really matter.
(チャック、それは違うわ。デッカーはどうあってもケイシーを刑務所に入れたかったのよ。つまり、私たちが自分たちのために働いていようとCIAで働いていようと、それはあまり関係ないの。)CHUCK Season5 Episode5 (Chuck Versus the Hack Off)
that’s not true で否定を先に示し、続けて whether A or B, it doesn’t matter(AでもBでも関係ない)の形で、相手が気にしている条件を外していく組み立てです。really を挟むと、言い切りの強さが少しやわらぎます。
「気休めではない」と添える一言と、嘆きを止める一言
否定のあと、サラは自分の言葉にもう一言を加えます。
Sarah: And I’m not just saying that to make you feel better. Well, maybe a little.
(それに、あなたを元気づけるためだけに言ってるわけじゃないのよ。まあ、少しはそうかもしれないけど。)Chuck: Thank you.
(ありがとう。)CHUCK Season5 Episode5 (Chuck Versus the Hack Off)
I’m not just saying that to make you feel better. は「慰めのためだけに言っているのではない」と伝え、直前の否定が本心であることを念押しする一文です。要になるのは just で、これがあると「励ます気持ちもあるが、それだけではない」という含みが生まれます。続く Well, maybe a little. は、その念押しを自分で少しだけ崩す付け足しです。
別の場面では、会社を立ち上げた理由が話題になり、モーガンが冗談で答えたあと、チャックが現状を嘆きます。
Chuck: Ha. We did it to gain independence. And where are we now? Beholden to Decker, the exact type of person we said we’d never deal with again.
(はは。僕らは独立するために始めたんだ。それが今はどうだ? デッカーに頭が上がらない。もう二度と関わらないって言ってた、まさにそういうタイプの人間にね。)CHUCK Season5 Episode5 (Chuck Versus the Hack Off)
And where are we now? は、始めたときの目的と今の状況を比べて、その落差を自分に問いかける言い回しです。
これを受けたサラの返しは、とても短いものです。
Sarah: Stop it. You know we’re doing this to find Casey.
(やめて。ケイシーを見つけ出すためにやってるって、分かってるでしょう。)Chuck: I know, I know. All right, let’s find us a virus, shall we?
(分かってる、分かってるよ。よし、ウイルスを探しに行こうか。)CHUCK Season5 Episode5 (Chuck Versus the Hack Off)
Stop it. で嘆きを止め、You know ~ で「あなたも分かっているはず」と目的を思い出させる返しです。チャックは I know, I know. と受け止め、let’s ~, shall we? で話題を任務へ戻してやり取りが締めくくられます。
まとめ|慰めに誠実さを添える英語
自責を打ち明ける I can’t help feeling like、理由を切り分ける whether A or B、慰めが本心だと添える I’m not just saying that to make you feel better を見てきました。一言の足し方で、励ましの重みが変わります。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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