「go up in smoke」の意味と使い方|『CHUCK/チャック』S04E08で学ぶ英会話

「go up in smoke」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

長い時間をかけて積み上げてきた努力や計画が、ある一瞬でぜんぶ無駄になってしまう——そんな虚しさを味わったこと、ありませんか。

その「水の泡になる」感覚を運ぶ「go up in smoke」、つまり(努力・計画が)水の泡になる・煙と消えるという意味の表現を、『CHUCK/チャック』シーズン4第8話の後半、チーム解散を覚悟したケイシーがモーガンを突き放すシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「go up in smoke」の意味とニュアンス

go up in smoke
意味:(努力・計画・希望が)水の泡になる、煙と消える、無に帰す

go up in smoke は、積み上げてきた努力・計画・期待などが、跡形もなく失われることを表す表現です。多くは、望みや成果が無駄になる残念な文脈で使われます。

直訳すると「煙となって上っていく」。物が燃えて煙になり、後には何も残らない——その燃焼のイメージが、「積み上げたものが無に帰す」という意味につながっています。

計画の頓挫、貯金や努力が無駄になる、夢や希望が絶たれる——どれも go up in smoke の一言で表せます。突発的・劇的に「消し飛ぶ」ニュアンスがあるのが特徴です。

【ここがポイント!】

  • 核は「積み上げたものが、跡形もなく失われる」こと
  • 燃えて煙になり消えるイメージで、突発的・劇的な消失を表す
  • 計画・努力・貯金・夢など、幅広い対象に使える

『CHUCK/チャック』S04E08のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

インターセクトが戻らないまま、チームは事実上の解散状態に陥っています。それでもグレタの件で協力を求めるモーガンに、任務に出られず苛立ちを募らせたケイシーは、冷たく背を向けます。

Morgan: Come on, I thought we were a team, you and I? A damn good one.
(なあ、僕らはチームだろ? しかも最高のチームだ。)

Casey: The team is DOA without the Intersect working. So why protect something that’s going up in smoke, hmm?
(インターセクトが動かなきゃ、チームは死んだも同然だ。どうせ煙と消えるものを、なんで守る必要がある?)

Casey: You wanna waste time with these idiots? You’re on your own.
(あんなバカどもに時間を無駄にしたいなら、勝手にしろ。)

Chuck Season4 Episode8(Chuck Versus the Fear of Death)

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シーン解説と心理考察

「どうせ煙と消えるチームを、なんで守る?」——ケイシーは諦めと苛立ちを、突き放すようにモーガンにぶつけます。任務に出られない日々が、歴戦の軍人である彼の心を静かに蝕んでいるのが伝わってきます。

けれど、この冷たさの下には別の感情も隠れています。go up in smoke という投げやりな言葉は、実はケイシー自身に言い聞かせているようにも響きます。「守る意味などない」と切り捨てることで、断ち切れないチームへの愛着から目をそらそうとしている——その痛みが、後に彼が態度を翻す展開への伏線にもなっています。

『CHUCK/チャック』流・覚え方のコツ

大切に積み上げてきた紙の書類の山に火がついて、めらめらと燃え、煙となって空へ立ち上っていく——後には何も残らない。この「燃えて煙になり、跡形もなく消える」映像が、そのまま「水の泡になる」の意味です。

劇中では、ケイシーが「どうせ煙と消えるチームを、なんで守る?」と、諦めをぶつけていました。積み上げたものが煙となって上っていく、あの虚しさごと覚えておくと、go up in smoke の「突発的に消し飛ぶ」というニュアンスが、記憶に残りやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「go up in smoke」

努力の頓挫から夢の挫折まで使えるこの表現を、3つの場面で見てみましょう。

All our hard work went up in smoke when the project was canceled.
(プロジェクトが中止になって、僕らの苦労は全部水の泡になった。)
努力が無駄になった経緯を語る場面です。「積み上げた苦労が消える」という、この表現の最も典型的な使い方です。

Her dream of studying abroad went up in smoke.
(彼女の留学の夢は、はかなく消えてしまった。)
希望や夢が絶たれた例です。情緒的な「夢が消える」ニュアンスがよく出ます。

A: Did the deal go through?
B: No. It all went up in smoke at the last minute.
(A:あの取引はまとまった?)
(B:いや。土壇場で全部パーになったよ。)
結果を尋ねる会話です。「まとまりかけていたものが一気に消し飛んだ」という、突発的な消失が伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

go down the drain
(無駄になる、パーになる)
go down the drain は排水口に流れ落ちるイメージです。go up in smoke は「燃えて消える」で、より突発的・劇的な消失を表す点が異なります。

come to nothing
(実を結ばない、無に終わる)
come to nothing は「結果が出ない」という静かな失敗を表します。go up in smoke は「一気に消し飛ぶ」派手さがある点で、温度が違います。

fall through
((計画などが)頓挫する、流れる)
fall through は主に「計画・取引が実現せずに流れる」ことを指します。go up in smoke は努力・成果・希望が「消え去る」広い対象に使える点で、守備範囲が異なります。

Note|火事・燃焼から生まれた「煙と消える」

go up in smoke を直訳すると「煙となって上っていく」。なぜ煙が「水の泡になる」を意味するのか、その答えは、火が物を焼き尽くす様子にあります。

もともとこの表現は、文字どおり物が燃えて煙になり、跡形もなくなる様子を指していたとされます。家や書類、あるいは苦労して集めたものが火事で焼け落ち、灰と煙だけを残して消えてしまう——そのイメージが、やがて「積み上げてきた努力や計画が無に帰す」という比喩へ広がっていきました。注目したいのは、動詞に up が選ばれている点です。燃えたものは、煙となって上へ立ち上っていきます。この「上へ消えていく」方向感覚が、手元に何も残らない喪失感を、いっそう鮮やかに描き出しています。

英語には、火と煙で「消失」や「消耗」を表す言い回しが数多くあります。go up in flames(炎に包まれて崩壊する)、burn out(燃え尽きる)などは、その代表です。火が持つ「一瞬で焼き尽くし、跡形を残さない」力が、「取り返しのつかない消失」の象徴として機能しているわけです。日本語の「水の泡」「灰になる」と比べると、同じ「無に帰す」でも、英語が火と煙のイメージに寄せているのが見えてきます。水に流れて消えるのか、燃えて煙となるのか——その発想の出どころの違いが、表現の手触りをかたちづくっています。

「燃えて煙となり、跡形もなく消える」という燃焼の像をつかんでおくと、go up in smoke が持つ突発的で劇的な喪失感が、腑に落ちてきます。

まとめ|ケイシーの諦めに学ぶ「水の泡になる」の一言

go up in smoke は、積み上げてきた努力や計画、希望が、跡形もなく失われることを表す表現です。物が燃えて煙と消える発想から生まれ、突発的・劇的な消失を表します。

この一言を知っておくと、「せっかく積み上げたものが、一瞬で無駄になった」という虚しさを、生き生きと言い表せるようになります。計画の頓挫から夢の挫折まで、幅広い場面で使える表現です。

「どうせ煙と消えるものを、なんで守る?」と諦めをぶつけるケイシーのあの一言とセットで、この「水の泡になる」の表現を、あなたの英語の引き出しに加えてみてください。

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