海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン4第24話では、ロスの結婚式を前に、フィービーがある用件でロスの付添人かモニカと話そうと、何度も電話をかけます。電話に出た相手に、思うように取り次いでもらえない場面が続きます。
この回には、電話の英語がいくつも出てきます。名乗り方、話したい相手の告げ方、「Who is this?」への返し方、断る側や代わる側の一言を、三つの通話から拾っていきます。
「This is the housekeeper speaking」名乗りの順番を注意される
最初にフィービーがかけたのは、エミリーの両親の家です。電話に出たのは家政婦でした。
Phoebe: Hi. Is this Emily’s parents house?
(もしもし。エミリーのご両親のお宅?)
Housekeeper: This is the housekeeper speaking. By the way, young lady that is not how one addresses a person on the telephone. First, one identifies oneself and then asks for the person with whom one wishes to speak.
(こちらは家政婦です。ついでに申し上げますが、お嬢さん、それは電話での話しかけ方ではありません。まず自分が名乗り、それから話したい相手を告げるものです。)
Friends Season4 Episode24(The One with Ross’s Wedding: Part 2)
This is ~ speaking. は、電話を受けた側が「こちらは〜です」と名乗る言い方です。家政婦の one は「人は」と一般論を述べる主語で、identify oneself は「自分が誰かを名乗る」という意味です。
注意の中身は、名乗ってから相手を呼ぶという順番でした。フィービーは名乗らずに Is this ~? で家を確かめていたため、そこを指摘されています。かける側の英語としては、This is ~. で名乗り、続けて Could I speak to ~? と頼む形がこの順番に沿ったものになります。
フィービーは言い直しますがうまくいかず、エミリーはリハーサルディナーに出ていると告げられます。そこで集まりの場所の番号を尋ねます。
Phoebe: I’ll be nice, I swear. Just give me the number for where they are.
(ちゃんとするから、約束する。みんながいる所の番号を教えて。)
Housekeeper: I’m afraid I’m not at liberty to divulge that information.
(あいにく、その情報をお教えする立場にはございません。)
Friends Season4 Episode24(The One with Ross’s Wedding: Part 2)
I’m afraid は断りの前置きで、続く not at liberty to ~ は「〜する自由がない」、つまり教えられないと伝える硬い言い方です。この表現は同じエピソードのフレーズ記事でも取り上げています。
「Who is this?」と聞かれたら、名前と相手との関係を名乗る
場面はリハーサルディナーの会場に移ります。フィービーの電話に出たのは、エミリーの父の妻アンドレアです。
Mrs. Waltham: Hello, Waltham Interiors.
(はい、ウォルサム・インテリアです。)
Phoebe: Oh, hi. Mrs. Waltham? I need to speak with either one of the best men or Ross’s sister, Monica.
(あ、どうも。ウォルサムさん? 付添人のどちらかか、ロスの妹のモニカと話したいの。)
Mrs. Waltham: Who is this?
(どちら様?)
Phoebe: Oh, I’m Phoebe Buffay. I’m one of Ross’s best friends.
(あ、フィービー・ブッフェイよ。ロスの親友の一人なの。)
Mrs. Waltham: If you’re one of Ross’s best friends why aren’t you here?
(ロスの親友なら、どうしてここにいないの?)
Friends Season4 Episode24(The One with Ross’s Wedding: Part 2)
今度のフィービーは、最初に相手の名前を確かめ、I need to speak with ~ と話したい相手をはっきり告げています。either A or B は「AかBのどちらか」で、ここでは付添人のどちらか、またはモニカと、話せる相手の候補を並べています。誰か一人につないでもらえればよい場面で使いやすい形です。ただ、自分の名前はまだ言っていません。そこで返ってきたのが Who is this? です。
電話の Who is this? は「どちら様ですか」にあたり、顔の見える場面の Who are you? より、電話口では自然な聞き方とされています。答えは I’m ~. でも This is ~. でもかまいません。フィービーは名前に続けて I’m one of ~’s best friends. の形で、話題の人物との関係を添えました。相手が自分を知らない場面では、名前だけで終わらせず、こうして関係をひと言添える返し方が使えます。
アンドレアの返事は、親友ならなぜ来ていないのかという問いでした。名乗りは伝わったものの、取り次ぎにはまだ届いていません。
「Could I talk to one of them?」頼み直しと、断る側・代わる側の一言
フィービーは来られない事情を答え、相手の返しを受けて、もう一度頼みます。
Phoebe: Could I talk to one of them? It’s very, very important.
(その中の誰かと話せない? すごく、すごく大事なことなの。)
Mrs. Waltham: No, I’m bored with you now. I’m going to cut you off.
(いいえ、もうあなたには飽きたわ。切るわね。)
Friends Season4 Episode24(The One with Ross’s Wedding: Part 2)
Could I talk to ~? は、I need to speak with ~ より控えめな頼み方です。It’s very, very important. と very を重ねて、用件の大事さを添えています。一方の cut ~ off は、電話では「通話を切る」「話を打ち切る」の意味で、アンドレアは切ると告げて取り次ぎを断りました。
結婚式の会場で、フィービーは再びアンドレアにかけます。
Phoebe: Can I please talk to one of the best men? This is the last time, I promise.
(お願いだから付添人の一人と話させて。これで最後、約束する。)
Mrs. Waltham: Joey, there’s a girl on the phone for you.
(ジョーイ、女の子から電話よ。)
Friends Season4 Episode24(The One with Ross’s Wedding: Part 2)
Can I please ~? に This is the last time, I promise. を重ねた頼み方です。I promise を文末に添えると、「約束する」と念を押す一言になります。今回は、この頼みが通りました。アンドレアの There’s ~ on the phone for you. は「〜から電話だよ」と取り次ぐときの言い方で、名前が分からなければ a girl のように言うこともできます。三つの通話を並べると、名乗る、相手を告げる、頼み直すという順に、言い回しが少しずつ変わっていく流れが分かります。
まとめ|名乗って取り次いでもらう電話の英語
This is ~ speaking. と名乗る側、Who is this? と尋ねる側、I need to speak with ~ や Could I talk to ~? で相手を頼む側、There’s ~ on the phone for you. で取り次ぐ側の英語を見てきました。順番と返し方を押さえると、知らない相手が出る電話でも話を進めやすくなります。
フィービーの三つの通話を追いながら、電話口のやりとりを英語で楽しんでいきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、この回の別の場面の英語を扱っています。


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