うまくいっていないきょうだいとの事情を、友達に打ち明けるときの英語|『フレンズ』S01E16で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: うまくいっていないきょうだいとの事情を、友達に打ち明けるときの英語|『フレンズ』S01E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン1第16話では、フィービーの双子のきょうだいアースラが登場します。ジョーイとチャンドラーからアースラに会ったと聞かされたフィービーは、長く話していない相手との関係を、仲間に少しずつ語っていきます。

家族との関係のこじれは、深刻に言いすぎても軽く流しすぎても伝わりにくい話題です。フィービーの言葉と仲間の返しから、その言い表し方を順に見ていきます。

目次

「It’s mostly just dumb sister stuff.」で、こじれを軽く言い表す

カフェのセントラルパークで、ジョーイとチャンドラーは、アースラが働いている店のことをフィービーに伝えます。フィービーがその店をすでに知っていると分かったあとのやりとりがこちらです。

Chandler: ‘Oh, you do?’
(へえ、知ってたのか?)
Chandler: Because she said you guys haven’t talked in like years.
(だって彼女、お前らもう何年も話してないって言ってたぞ。)
Phoebe: Mm-hmm. Yeah.
(うん。そうね。)
Friends Season1 Episode16(The One with Two Parts, Part 1)

haven’t talked in years は、現在完了の否定に in years を組み合わせて「何年も話していない」という期間を表す形です。間に入った like は「〜くらい」と数字や期間をぼかす口語の用法です。フィービーは Mm-hmm. Yeah. と短く認め、すぐに別の話に移ります。

少しあとで、レイチェルが尋ねます。

Rachel: Uh, Pheebs, so you-you guys just don’t get along?
(ねえフィービー、じゃあ二人はただ仲がよくないってこと?)
Phoebe: It’s mostly just dumb sister stuff. You know..
(ほとんどは、くだらないきょうだいのことよ。ほら……)
Friends Season1 Episode16(The One with Two Parts, Part 1)

get along は「仲よくやっていく」という句動詞で、否定の don’t get along で「うまくいっていない」という意味になります。just が入ることで、「特別な理由があるわけではなく、単にそうなのか」と軽く確かめる問いになっています。

フィービーの It’s mostly just dumb sister stuff. は、mostly(ほとんどは)と just(ただの)を重ね、dumb(くだらない)で事柄そのものを小さく見せる言い方です。stuff は「あれこれのこと」とひとまとめにする語で、細かい経緯をいったん脇に置いて話を始める前置きとして働いています。

「we’ve grown apart」で、離れていった関係を言う

その後、モニカとレイチェルの部屋で、ジョーイはアースラをデートに誘ってもいいかとフィービーに許可を求めます。返事の前に、フィービーはこう話します。

Phoebe: Well, I mean, I’m not my sister’s you know, whatever and, uh..
(まあ、その、私はきょうだいの、なんていうか、何でもないし……)
Phoebe: I mean…it’s true we were one egg once but, uh..
(確かに、私たち昔は一つの卵だったけど……)
Phoebe: You know, we’ve grown apart so, um..
(ほら、もう離れちゃったし……)
Friends Season1 Episode16(The One with Two Parts, Part 1)

1行目の I’m not my sister’s ~ は、何と言うかを決めきれずに you know, whatever で濁した形です。whatever は「何でもいいけど」と、言葉を選ぶのをやめるときにも使われます。2行目の it’s true ~ but は「確かに〜だけど」と、相手が持ち出しそうな事実を先に認めてから反対の流れへ移る譲歩の形です。one egg は、二人が一卵性の双子であることを指しています。

3行目の grow apart は「だんだん疎遠になる」という意味の句動詞です。apart(離れて)に grow(しだいに〜になる)が付き、一度の出来事ではなく時間をかけて距離が開いたことを表します。現在完了の we’ve grown apart で、その結果として今は離れている状態を伝えています。

似た言い方に drift apart があり、こちらも「自然に離れていく」という響きを持ちます。身近な場面なら、We used to be close, but we’ve grown apart since college.(昔は仲がよかったけど、大学以来疎遠になった)のように使えます。

「I’m not saying she’s ~」で、言い切らずに不満を話す

後の場面で、レイチェルはフィービーに、アースラとジョーイが会っていることがそんなに嫌なのかと聞きます。

Rachel: Okay, Pheebs, can I ask?
(ねえフィービー、聞いてもいい?)
Rachel: So, he’s going out with her. I mean, is it really so terrible?
(つまり、彼はアースラと付き合ってるわけでしょ。それって本当にそんなにひどいこと?)
Phoebe: Um, yeah.
(うん、そう。)
Phoebe: Look, I mean, I’m not saying she’s like, evil, or anything.
(あのね、別に彼女が悪人だとか、そういうことを言うつもりはないの。)
Phoebe: She just, you know.. She’s always breaking my stuff.
(ただ、ほら……私の物をいつも壊すのよ。)
Friends Season1 Episode16(The One with Two Parts, Part 1)

I’m not saying ~, or anything は「〜だと言っているわけではない」と、相手を決めつけないための前置きです。先に否定しておいてから just で本題の不満へ移る組み立てで、悪く言いすぎないように話す工夫として読み取れます。She’s always ~ing は、always と進行形を組み合わせて、繰り返される行動への不満を表す形です。

このあとフィービーは昔の出来事をいくつか挙げ、話を聞いた仲間がそれぞれ声をかけます。

Chandler: Hey, you’re not going to lose him.
(おい、あいつを失ったりしないって。)
Monica: Honey, you’ve got to talk to Joey.
(ねえ、ジョーイと話さなきゃ。)
Ross: He doesn’t know this stuff. If he knew how you felt—
(あいつはこういう事情を知らないんだよ。君の気持ちを知ってたら——)
Phoebe: Oh, but he’s falling in love with her.
(でも、彼はアースラを好きになりかけてるのよ。)
Friends Season1 Episode16(The One with Two Parts, Part 1)

チャンドラーの lose は「(大切な人との関係を)失う」という意味で、ここではジョーイとの友達づきあいがなくなることを指しています。you’ve got to ~ は「〜しなくちゃ」と強めにすすめる口語の形です。ロスの If he knew how you felt は仮定法過去で、「もし知っていれば」と、まだ伝わっていない今の状況を前提にした言い方になっています。

まとめ|関係のこじれを言葉にする英語

don’t get along と dumb sister stuff で関係を軽く言い表し、we’ve grown apart で離れた経緯を伝え、I’m not saying ~ で言い切らずに不満を話す流れを見てきました。話す側と聞く側の英語がそろいます。

フィービーと仲間たちの会話を、『フレンズ』を観ながら追ってみるのもひとつの見方です。

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