「You still haven’t ~?」とやり残しを指摘されたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S01E16で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「You still haven't ~?」とやり残しを指摘されたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S01E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン1第16話では、新年を過ぎても片づけられていないクリスマスの電飾と、職場の相手に伝えるべきことを伝えられずにいるチャンドラーの話が並行して描かれます。

やるべきことがまだ済んでいないとき、英語ではどう指摘し、指摘された側はどう返すのか。名前を出さない遠回しな指摘から、同じ形での言い返し、その後の報告まで、作中のやりとりを順に見ていきます。

目次

「someone was supposed to ~」で、名前を出さずに指摘する

モニカとレイチェルの部屋で、仲間が中華料理のテイクアウトを分けている場面です。バルコニーのほうを見たチャンドラーが、まだ飾られたままの電飾について尋ねます。

Chandler: So, tell me something, is leaving the Christmas lights up part of your plan to keep us merry all year long?
(なあ、教えてくれよ。クリスマスの電飾を出しっぱなしにしてるのは、一年中俺たちを楽しい気分にさせる作戦の一部なのか?)
Monica: No, no, you see, someone was supposed to take them down around New Year’s but obviously someone forgot.
(違う違う、あのね、誰かさんが新年ごろに外すはずだったんだけど、どうやらその誰かさんが忘れたみたい。)
Rachel: Well, someone was supposed to write “Rach, take down the lights” and put it on the refrigera..
(でも、誰かさんが「レイチェル、電飾を外して」って書いて冷蔵庫に貼っておくはずだったんだけど……)
Rachel: How long has that been there?
(それ、いつから貼ってあったの?)
Friends Season1 Episode16(The One with Two Parts, Part 1)

チャンドラーの問いは、片づけていないことを「一年中楽しませる作戦なのか」と大げさに言い換えた皮肉です。leave ~ up は「〜を出したままにしておく」という意味で、飾りを外さずに置いている状態を表します。

モニカの someone was supposed to ~ but obviously someone forgot は、名前を出さずに相手のやり残しを指摘する言い方です。be supposed to の過去形で「本来はそうするはずだった」と前提を示し、obviously(どう見ても)で、忘れたことが明らかだと付け加えています。レイチェルは同じ someone was supposed to の形で、メモを残してくれればという言い分を返しかけ、冷蔵庫に貼られたメモに気づいて言葉を切ります。

How long has that been there? は現在完了で「いつからそこにあったのか」を尋ねる形です。メモを見落としていたことに気づいた場面で使われています。クリスマスの飾りをいつ片づけるかは家庭によってさまざまですが、作中では New Year’s ごろが目安として語られています。

「You still haven’t ~?」と言われたら、同じ形で言い返す

一方、チャンドラーの職場では、会社が人員を減らすことになり、彼は上司のダグラスから、これまでに誰かを解雇したことはあるかと聞かれます。同じ日の後刻、チャンドラーは職場のニーナを部屋に呼びます。

Chandler: Uh, listen, the reason that I called you in here today was, uh..
(あの、聞いてくれ、今日ここに呼んだ理由はさ……)
Chandler: Please don’t hate me.
(頼むから嫌いにならないでくれ。)
Nina: What?
(何?)
Chandler: Would you like to have dinner sometime?
(今度、食事でもどうかな?)
Friends Season1 Episode16(The One with Two Parts, Part 1)

the reason that I called you in here today was ~ は、用件を切り出すための前置きです。ところがチャンドラーはその続きを言わず、食事に誘う一言で話を終えます。その後、モニカとレイチェルの部屋で、モニカがこの件を持ち出します。

Monica: I can’t believe you. You still haven’t told that girl she doesn’t have a job yet?
(信じられない。まだあの子に仕事がなくなったって言ってないの?)
Chandler: Well, you still haven’t taken down the Christmas lights.
(そっちだって、まだクリスマスの電飾を外してないだろ。)
Monica: I think you’ve found the world’s thinnest argument.
(世界一薄っぺらい言い分を見つけたみたいね。)
Friends Season1 Episode16(The One with Two Parts, Part 1)

You still haven’t ~ yet? は、現在完了の否定に still と yet を重ね、「まだやっていないの?」と強く問いただす形です。チャンドラーは同じ you still haven’t ~ の形を使い、モニカの部屋のやり残しを持ち出して言い返します。自分の件には答えず、相手の件を並べる返し方です。

モニカの the world’s thinnest argument は、thin argument(根拠の弱い言い分)を最上級にして大げさに言ったものです。thin は「薄い」から転じて「中身が乏しい」という意味でも使われます。

「find the right moment」から「I ended up ~ing」まで

モニカに言い分を退けられたチャンドラーは、こう答えます。

Chandler: I’m just trying to find the right moment.
(ちょうどいいタイミングを探してるだけなんだよ。)
Chandler: You know?
(わかるだろ?)
Friends Season1 Episode16(The One with Two Parts, Part 1)

I’m just trying to find the right moment. は、まだ手をつけていない理由を「タイミングを見計らっているところだ」と説明する言い方です。just を入れることで、「ただそれだけのことで、放っておいているわけではない」という弁明の響きが加わります。

後の場面で、チャンドラーは仲間にこう報告します。

Chandler: Well, I ended up telling her everything.
(まあ、結局、全部話したよ。)
Rachel: Oh, how’d she take it?
(へえ、彼女はどう受け止めたの?)
Friends Season1 Episode16(The One with Two Parts, Part 1)

end up ~ing は「結局〜することになる」という意味で、予定や経緯とは別の形に落ち着いたことを伝えます。先延ばしにしていたことを最後には済ませた、という報告にそのまま使える形です。レイチェルの how’d she take it? は How did she take it? の短縮で、take は「(知らせを)受け止める」という意味です。

身近な場面なら、I ended up calling him myself.(結局、自分で彼に電話した)や How did your boss take the news?(上司はその知らせをどう受け止めた?)のように使えます。

まとめ|やり残しをめぐる指摘と返し方

someone was supposed to ~ で遠回しに指摘し、You still haven’t ~? を同じ形で返し、find the right moment で弁明し、I ended up ~ing で結果を伝える流れを見てきました。指摘する側と返す側の言い方がそろいます。

電飾と職場の話を並べて観ると、『フレンズ』の会話の組み立てが見えてきます。

このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、許可を取り消すときの okay の使い分けなども扱っています。

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