「take someone by surprise」の意味と使い方|『フレンズ』S04E20で学ぶ英会話

「take someone by surprise」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

予想もしていなかった知らせが突然飛び込んできて、平静を装いながらも内心ではかなり動揺した——そんな経験はありませんか。

そんなときにぴったりの「take someone by surprise」を、『フレンズ』シーズン4第20話の序盤、元恋人ロスの婚約を知らされたレイチェルが、動揺を隠しながら本音をこぼすシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「take someone by surprise」の意味とニュアンス

take someone by surprise
意味:(人)の不意を突く、(人)を驚かせる

take someone by surprise は、予期していなかったことが突然起こって、相手が驚かされる状況を表します。主語には人だけでなく、ニュースや出来事といった物事も置ける柔軟さがあり、The news took everyone by surprise.(その知らせは皆を驚かせた)のようにも使えます。

ポイントは、驚かされる側が目的語になることです。前置詞 by には「〜によって」という意味があり、「予想外の何かによって不意を突かれる」というイメージがそのまま形に表れています。単に「驚く」だけでなく、「身構える暇もなく」というニュアンスを含むのが、この表現の持ち味だと言えます。良い意味でも悪い意味でも使える、中立的な表現です。

【ここがポイント!】

  • 核は「身構える暇もなく、不意を突かれる」イメージ
  • 主語は人でも出来事でもよく、驚かされる側が目的語になるのが特徴
  • 前置詞 by が「〜によって不意を突かれる」感覚を担っている一言

『フレンズ』S04E20のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

自分と結婚するかもしれなかったロスが、別の女性エミリーと電撃的に婚約。皿洗いの途中のレイチェルを、ロスが気遣って訪ねてきます。平静を装いながらも「驚いた」と本音を漏らす、レイチェルのセリフに注目です。

Ross: So, listen, uh… I know you and I haven’t really had a chance to talk since, uh… Emily and I decided to get married, and I was just wondering how you were.
(あのさ…エミリーと結婚を決めてから、きみとちゃんと話す機会がなかっただろ。それで、どうしてるかなと思って。)

Rachel: Yeah, yeah. It def… It definitely, uh, took me by surprise but, you know, uh… I’m okay.
(ええ、ええ。確かに…確かに驚いたけど、ほら…私は大丈夫よ。)

Ross: All right. I just wanted to check.
(よかった。ちょっと確かめたかっただけなんだ。)

Rachel: Oh, that’s sweet. Thank you.
(まあ、優しいのね。ありがとう。)

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シーン解説と心理考察

このセリフのうまさは、レイチェルが選んだ言葉のトーンにあります。「ショックだった」でも「傷ついた」でもなく、took me by surprise という中立的な表現を使うことで、動揺をぎりぎり平静の枠内に収めようとしているのが伝わってきます。

but I’m okay と付け加えるあたりにも、必死に大人でいようとする気持ちがにじんでいます。実際にはまったく okay ではないことが、このあとの空回りな行動で次々と明らかになっていくのですが、この時点では「不意を突かれた、でも平気」という言葉で、自分の気持ちに折り合いをつけようとしています。take someone by surprise が持つ「身構える暇がなかった」というニュアンスが、まさにレイチェルの心境そのものを言い当てているのが見どころです。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

take someone by surprise を覚えるときは、背後からポンと肩を叩かれて、思わず振り向いてしまう瞬間をイメージするのがおすすめです。by には「〜のそばで、〜によって」という感覚があり、予想外の何かが自分のすぐ横から近づいてくる——その不意打ちの距離感が、この表現には詰まっています。

レイチェルが婚約の知らせに身構える間もなく反応してしまったように、心の準備ができないまま驚かされる場面を思い浮かべてみてください。肩を叩かれてハッとする、あの身体感覚とセットで覚えると、フレーズの語順もニュアンスも自然に定着していきます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「take someone by surprise」

主語に人も出来事も置けるこのフレーズは、さまざまな場面で活躍します。3つの例文で使い方の幅を見ていきましょう。

Her sudden resignation took the whole team by surprise.
(彼女の突然の辞職は、チーム全体の不意を突いた。)
出来事を主語にした典型的な使い方です。ビジネスの場面で、予想外の事態を客観的に描写するときに便利です。

I didn’t mean to take you by surprise—I should have called first.
(驚かせるつもりはなかったんだ。先に電話しておくべきだった。)
自分の行動を主語にして、相手を驚かせてしまったことを詫びる場面です。謝罪のクッションとして自然に使えます。

A: How did the interview go?
B: Honestly, one of the questions really took me by surprise. I had no idea how to answer.
(A:面接どうだった?)
(B:正直、ある質問に完全に不意を突かれてさ。どう答えていいか全然分からなかった。)
予想外の展開に戸惑った経験を語る会話です。really を添えることで、驚きの度合いが強調されます。

あわせて覚えたい関連表現

catch someone off guard
(〜の隙を突く、油断させる)
take someone by surprise とほぼ同義ですが、こちらは「相手が油断・無防備な状態だったこと」により焦点が当たります。guard(防御)が下りている隙を突く、というイメージです。

take someone aback
(〜をぎょっとさせる、面食らわせる)
驚きの中でも「戸惑い・当惑」の色が濃い表現です。多くは受動態 be taken aback で使われ、予想外のことに一瞬言葉を失うような場面に合います。

out of the blue
(突然、思いがけなく)
「不意に」という状況を副詞的に表すフレーズです。The news came out of the blue. のように、出来事が突然起こったことを描写する際に、今回のフレーズと組み合わせても使えます。

Note|by surprise の by が示す「不意打ち」の感覚

take someone by surprise というフレーズの意味を決めているのは、実は真ん中にある小さな前置詞 by です。

英語の by には「〜のそばに」という位置の意味と、「〜によって」という手段・原因の意味があります。take someone by surprise の by は後者で、「surprise(驚き)という力によって、その人を捕らえる」という構造になっています。同じ形の表現に take someone by the hand(人の手を取る)や take someone by the arm(人の腕をつかむ)があり、いずれも「by のあとに来るものを介して相手を捕まえる」という共通のパターンを持っています。つまり take someone by surprise は、「驚きという見えない部分をつかんで相手を捕らえる」という発想でできているのです。この構造を知ると、なぜ surprise の前に by が来るのかが腑に落ちてきます。似た意味の catch someone off guard が「防御の隙」に注目するのに対し、take someone by surprise は「驚きそのものが相手を捕まえる」という視点に立っているわけです。

レイチェルが took me by surprise と言ったとき、彼女は婚約の知らせという予想外の力に、まさに不意を突かれて捕らえられていました。

前置詞ひとつの働きに目を向けると、フレーズの成り立ちが見えてきます。

まとめ|レイチェルの「大丈夫」から学ぶこと

take someone by surprise は、身構える暇もなく誰かの不意を突く、驚かせるという状況を表す表現です。主語に人も出来事も置ける柔軟さと、前置詞 by が生む「〜によって捕らえられる」感覚が、この言葉の核になっています。

予想外の知らせに戸惑ったときや、相手を驚かせてしまったことをやわらかく伝えたいとき、この表現があると気持ちの機微を言葉にしやすくなります。レイチェルの複雑な「大丈夫」を思い出しながら、会話のレパートリーに加えてみてください。

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