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『メンタリスト』シーズン7第2話には、仕事ぶりへの敬意を伝え、一緒に働く機会を申し出て、保留の返事を受け入れるまでの会話が出てきます。
先輩や上司など目上の相手に「教えてほしい」「一緒に働きたい」と切り出すのは、日本語でも言葉を選ぶ場面です。作中の言い回しを手がかりに、切り出す前置き、敬意の伝え方、申し出と保留の受け止め方を順に整理します。
切り出す前の断りと、呼び名をゆるめる一言
作中では、agent や sir を付けた呼びかけに続けて、may I say something? と、話してよいかを確かめる一言が出てきます。agent は役職名、sir は丁寧に呼びかけるときの敬称です。
— Agent Cho, sir, may I say something?
(チョウ捜査官殿、一言よろしいでしょうか?)
— You don’t have to call me “sir” or “agent”.
(「サー」とも「捜査官」とも呼ばなくていい。)
The Mentalist Season7 Episode2 (The Greybar Hotel)
May I ~? は許可を求める丁寧な形で、Can I ~? より改まった響きになりうる形です。say something は「ひとこと言う」ことで、本題に入る前に、話してよいかを先に確かめる前置きとして働きます。先輩や上司など目上の相手には、いきなり用件を切り出すより、こうした断りを一つ挟む形が選ばれることがあります。
続く You don’t have to call me “sir” or “agent”. は、敬称で呼ばなくてよいと伝える形です。You don’t have to ~ は「〜しなくていい」と義務を外す言い方で、堅苦しさをゆるめる働きをします。呼び名をゆるめる一言が入ると、続く会話に入りやすくなることがあります。
ここから先は、作中にない例文です。
| 例文 | 使いどころ |
|---|---|
| Can I ask you something? | 質問を切り出す前に、確かめるとき |
| Please just call me by my first name. | 名前で呼んでほしいと伝えるとき |
| No need to be so formal. | かしこまらなくてよいと伝えるとき |
許可を求める前置きと、呼び名をゆるめる一言は、切り出す前の空気をととのえる二つの手がかりです。
敬意を伝える「I admire ~」と、「you make sense to me」
続けて、仕事ぶりへの敬意を伝える言い方が出てきます。
— I’ve been observing your work, and I admire the way you carry yourself on the job.
(あなたの仕事ぶりを見てきて、仕事中の立ち居振る舞いに感心しています。)
— This place is a little bit crazy, but you make sense to me.
(ここは少しおかしな場所ですが、あなたは筋が通っていると思います。)
The Mentalist Season7 Episode2 (The Greybar Hotel)
I’ve been observing your work は、have been + -ing で「これまで見てきた」という継続を示し、observe は「観察する」の意味です。and I admire the way you carry yourself on the job. の admire は「感心する・称賛する」、the way ~ は「〜のやり方・様子」、carry yourself は「振る舞う」、on the job は「仕事中の」を表します。仕事の成果ではなく、仕事中の振る舞い方に敬意を向けている点が、文の形から読み取れます。
admire は「感心する」寄り、respect は「尊重する」寄りの語として使い分けられることがあります。作中は admire を使っているので、ここでは感心を伝える動詞として見ておきます。
This place is a little bit crazy, but you make sense to me. は、but をはさんで、前半で周囲の様子に触れ、後半で相手に話を移す形です。a little bit は程度を控えめにする語で、make sense は物事が「筋が通る」場合に使うことが多い語です。人を主語にすると、「あなたの考え方や振る舞いは納得がいく」という響きになることがあります。
一緒に働きたいと申し出て、保留の返事を受け入れる
最後は、一緒に働く機会を申し出る言い方と、その返事を受け入れる言い方です。
— Okay.
(そう。)
— I would welcome the opportunity to work with you more. Learn how you do things, get some pointers.
(もっとご一緒に仕事ができる機会があれば歓迎です。やり方を学んだり、助言をもらったりして。)
— I don’t know. I’ll have to think about it.
(どうだろう。考えてみないと。)
— Oh. Oh, okay, sounds good. Thank you.
(ああ。ああ、分かりました、それで構いません。ありがとうございます。)
The Mentalist Season7 Episode2 (The Greybar Hotel)
I would welcome the opportunity to work with you more. の would welcome は、控えめに「歓迎する」と述べる形で、the opportunity to ~ は「〜する機会」です。「一緒に働かせてほしい」と頼むのではなく、「その機会があればありがたい」と述べる形になるため、目上の相手に申し出るときに角が立ちにくい場合があります。
続く Learn how you do things, get some pointers. は、主語を省いて動詞を並べた形で、話し言葉ではこうした形も耳にします。pointers は「助言・手がかり」の意味で、get some pointers は「助言をもらう」という言い方です。
返事の I don’t know. I’ll have to think about it. は、その場で答えを決めず、検討する時間をもらう形です。I don’t know. のあとに I’ll have to think about it. が続き、考える必要があるという形で保留を伝えています。
それを受け入れる Oh, okay, sounds good. Thank you. は、sounds good で「それでよい」と同意し、Thank you. で礼を言う形です。保留の返事をそのまま受け入れる言い方として整理できます。
保留の言い方と受け入れ方は、ほかにも考えられます。以下も作中にない例文です。
| 例文 | 使いどころ |
|---|---|
| I’d love to work with you more. | くだけた形で申し出るとき |
| Let me think about it. | 検討する時間がほしいとき |
| No rush. Thanks for considering it. | 保留を受け入れ、検討への礼を添えるとき |
まとめ|敬意を伝えて、申し出て、保留を受け止める
may I say something? で切り出し、I admire ~ で敬意を示し、I would welcome the opportunity to ~ で機会を申し出る流れを整理しました。保留の返事には、sounds good と Thank you. で受け止める形が使えます。
目上の相手への申し出は、前置きと受け止め方まで含めて一つの会話になります。『メンタリスト』を観ながら流れを追うと、組み立てが見えてきます。
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