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『メンタリスト』シーズン3第8話では、ジェーンの行方が分からなくなったことを受けて、CBI(カリフォルニア州捜査局)の中で報道への対応が話題になります。何かを渡してほしい側と、まだ何も言うべきではないと止める側とで、言い方がはっきり分かれます。
材料を求める言い方、慎重論を述べる言い方、決める立場を理由に退ける言い方、言わないことの意味を述べる言い方を、台詞の流れに沿って順に見ていきます。
「Just give me something I can give ‘em」材料を求める言い方と、止める言い方
まず、取材への対応を急ぐ側と、止める側のやりとりです。
— For God sakes. Just give me something I can give ‘em to shut ‘em up.
(お願いだから、記者たちを黙らせるために渡せるものを何かください。)
— We don’t know anything yet, Brenda. Don’t say anything.
(まだ何も分かっていません、ブレンダ。何も言わないでください。)
The Mentalist Season3 Episode8 (Ball of Fire)
Just give me something I can give ‘em to shut ‘em up. は、something I can give ‘em が「私が彼らに渡せるもの」という意味です。‘em は them をくだけて縮めた形で、give ‘em は「彼らに渡す」にあたります。shut ‘em up は「黙らせる」で、shut up は強い言い方です。For God sakes は、強めの言い方であることを示す前置きとして添えられています。
これに対する We don’t know anything yet. は、yet が「まだ」を表し、分かっていることがない段階だと伝える形です。Don’t say anything. は、否定の命令文で「何も言わないで」と止めています。呼びかけの Brenda も、台詞の中に入っています。
材料がほしい側は渡せるものを求め、止める側は、まだ分かっていないことを理由にします。取材への対応で意見が分かれる場面では、「何を渡せるか」と「何がまだ分かっていないか」という二つの軸で、会話が進んでいます。
「We shouldn’t make a statement until we know something.」慎重論と、決める立場を理由にした返し
別の場面では、声明を出すかどうかをめぐって、こんなやりとりがあります。
— We shouldn’t make a statement until we know something.
(何か分かるまで、声明は出すべきではありません。)
— I’m sorry, but that is not your call.
(申し訳ありませんが、それはあなたが決めることではありません。)
The Mentalist Season3 Episode8 (Ball of Fire)
make a statement は「声明を出す」という意味です。shouldn’t は「〜すべきでない」という慎重論を述べる形で、until we know something が、その条件にあたります。「何か分かるまで」という期限を付けることで、「出さない」ではなく「まだ出さない」という言い方になっています。
返しの I’m sorry, but that is not your call. は、先に I’m sorry, but と置いてから、本題を続ける形です。call は「判断・決定」という意味で、your call は「あなたが決めること」を指します。not your call は、相手に決める権利がないと伝える言い方で、内容は強くても、前置きの I’m sorry が少しやわらげています。ここでは、意見の中身に反論するのではなく、誰が決めるのかを理由にして退けています。
「Not saying something doesn’t mean that something isn’t happening.」言わないことの意味
別のやりとりでは、公表したこと自体をめぐる短い応酬に続けて、言わないことの意味が述べられます。
— We didn’t need to share this with the public.
(これを世間に知らせる必要はありませんでした。)
— Yes, we did.
(いえ、必要でした。)
— And, Teresa, not saying something doesn’t mean that something isn’t happening.
(それに、テレサ、何も言わないことは、何かが起きていないという意味ではありません。)
— I know.
(分かっています。)
The Mentalist Season3 Episode8 (Ball of Fire)
We didn’t need to share this with the public. は、didn’t need to ~ で「〜する必要はなかった」と、すでに行われたことを振り返る形です。share ~ with … は「〜を…に共有する」で、the public は「一般の人々」にあたります。
続く Yes, we did. は、did のあとの need to share this with the public を省いた短い返しです。前の文が否定形でも、肯定で言い切れば、その否定を打ち消す返事になります。英語では、前の発言の動詞をそのまま受けて、did や do で短く返す形がよく見られます。
Not saying something doesn’t mean that something isn’t happening. は、not saying something が主語になっていて、「何かを言わないこと」を一つのまとまりとして扱っています。doesn’t mean that ~ は「〜という意味ではない」で、isn’t happening と否定が重なるため、「言わないことは、何も起きていないことを意味しない」と読みます。I know. は、その指摘を受けた短い返事です。
まとめ|報道への対応で使える、材料の求め方と退け方
材料を求める Just give me something I can give ‘em ~、慎重論の We shouldn’t make a statement until ~、決める立場を理由にした that is not your call を見てきました。
前置きの I’m sorry, but や、Yes, we did. のような省略した返事が、言い方の強さを調整していました。その形にも注目すると、会話の運びが分かりやすくなります。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、この回の別の場面の英語を扱っています。


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