「mess with someone」の意味と使い方|『メンタリスト』S03E08で学ぶ英会話

「mess with someone」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

軽くからかったつもりが、思いのほか相手の機嫌を損ねてしまう。そんな場面が、どんな職場にもあります。

相手にちょっかいを出す、という意味を持つ「mess with someone」を、『メンタリスト』シーズン3第8話から見ていきます。連れ去られたジェーンを捜すため、上司のハイタワーがリズボンに「彼を恨んでいそうな人物」を洗い出させる場面です。一緒に見ていきましょう。

目次

「mess with someone」の意味とニュアンス

mess with someone
意味:〜にちょっかいを出す、〜をからかう、〜に手を出す

mess は「散らかった状態」「ごちゃごちゃしたもの」を指す語です。mess with someone は、その状態を相手に対して作り出すこと、つまり相手の領分に手を突っ込んで、面倒やもめごとを起こすことを表します。

強さの幅がとても広い表現です。友人同士で「からかっているだけだよ」と言うときの軽いものから、「あいつには手を出すな」という警告まで、同じ形が使われます。どちらの意味で受け取られるかは、話し手の口調と前後の文脈で決まります。

対象が人ではなく物になると、意味が少し変わります。mess with the settings のように使えば、「勝手にいじる」「余計な手を加える」という意味になります。人が相手でも物が相手でも共通しているのは、「本来なら触らなくてよいものに手を出している」という感覚です。

【ここがポイント!】

  • 核は「相手の領分に手を突っ込んで、かき回す」という動作の絵
  • 軽いからかいから強い警告まで、口調ひとつで温度が変わる一言
  • 相手が物なら「勝手にいじる」に切り替わると押さえておくのがコツ

『メンタリスト』S03E08のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

白昼、ジェーンが何者かに連れ去られました。手がかりが少ないまま、CBIは犯人の動機から容疑者を絞り込もうとします。上司のハイタワーがリズボンに「ジェーンの敵の一覧」を求めると、返ってきた答えに並んでいたのは悪党だけではありませんでした。ここで mess with が飛び出します。

Hightower: So, can you get me a rundown on his enemies?
(それで、彼の敵を一覧にしてもらえる?)

Lisbon: You mean, the bad guys? Or cops, lawyers…
(悪党のことですか? それとも警官や弁護士も…)

Hightower: What, he messed with cops that badly?
(え、彼、警官相手にそこまでちょっかいを出したの?)

Lisbon: Oh, yes, but I don’t think a cop would come after a citizen over Jane.
(ええ、それはもう。でも警官がジェーンのことで一般市民を狙うとは思えません)

The Mentalist Season3 Episode8(Ball of Fire)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

事務的だったはずの依頼が、リズボンの答えで色を変えます。容疑者候補に「警官」と「弁護士」が並んだ瞬間、捜査に協力するはずの人々まで敵の側に立ってしまう。ジェーンという人物の特異さが、この一往復に表れています。

ハイタワーの「そこまで?」という短い問い返しには、上司としての驚きと、これから扱う案件の面倒さを察した気配が重なっています。着任して日の浅い彼女にとって、ジェーンの過去は記録や数字では測れないものとして立ち上がってきます。

対するリズボンの返事は、ため息を挟んだ肯定でした。かばうこともできた場面で、彼女はあえて事実として認めます。長く組んできたからこその諦めと、それでも取り戻そうとする覚悟が同居する場面です。

同じ表現は物語の後半にも現れます。ジェーンを捕らえた人物が「また私の心をもてあそぼうとしている」と食ってかかる場面です。軽口としても恨みの言葉としても機能する幅の広さが、一話のなかで示されていると言えます。

『メンタリスト』流・覚え方のコツ

きれいに並べられた机の上に、誰かが横から手を突っ込んで書類をかき回す。mess with someone は、その動作をそのまま言葉にした表現です。

かき回し方が軽ければ冗談になり、しつこければ挑発になります。同じ動作でも力加減で意味が変わる、と考えておくと、この表現の幅の広さも一つの絵で説明がつきます。

覚えるときは、「片づいているものを、わざわざ散らかしに行く」という向きを押さえておくのが近道です。ハイタワーが眉を上げ、リズボンがため息をつくあの一往復を重ねておけば、ちょっかいの積み重ねが恨みに変わっていた、という文脈ごと記憶に残ります。

例文で覚える「mess with someone」

軽い冗談から強い忠告まで、同じ形で使い分けられる表現です。温度の違う3つの場面で見ていきましょう。

Relax, I’m just messing with you.
(落ち着いて、ただからかってるだけだよ)
冗談が本気に受け取られてしまった場面での一言です。進行形にすると「いまからかっている最中」という軽さが出て、場をやわらげる働きをします。

You don’t want to mess with the legal team on this one.
(この件で法務チームに手を出すのはやめたほうがいい)
社内で強引に進めようとする同僚を止める場面で使えます。you don’t want to と組み合わせると、命令ではなく忠告の形になります。

A: Someone changed all the settings on the printer.
B: Please stop messing with the machines.
(A:誰かがプリンターの設定を全部変えたよ)
(B:機械を勝手にいじるのはやめてほしい)
オフィスでのやり取りです。相手が物になると「勝手にいじる」の意味に移り、人に対して使うときより語気がやわらぎます。

あわせて覚えたい関連表現

mess around
(ふざける、だらだら過ごす)
相手を必要とせず、自分がふざけたり時間を無駄にしたりする意味です。mess with someone には必ず相手や対象がある点が違います。

mess up
(しくじる、台無しにする)
結果として失敗することを表します。mess with は手を出す行為そのものを指し、失敗したかどうかまでは含みません。

pick on someone
(〜をいじめる、標的にする)
一方的で継続的ないじめの色が濃い表現です。mess with someone は一回きりの軽い冗談にも使えるため、こちらより守備範囲が広くなります。

Note|mess with / mess up / mess around の三つの顔

同じ mess から始まりながら、後ろに続く語が変わるだけで意味がはっきり分かれる三つの形があります。mess with、mess up、mess around の三つです。

mess with は、with が示すとおり必ず相手や対象があります。相手の領分に踏み込んでかき回す行為そのものを指し、その結果どうなったかまでは含みません。mess up の up は、動作が最後まで行き着いたことを表します。だから「やり切ってしまった結果、台無しになった」という失敗の意味になります。試験でも料理でも人間関係でも、I messed up と言えば、すでに壊れたあとの話です。mess around の around は、目的地を持たずにあちこち動く感覚です。そこから「ふざける」「だらだら過ごす」という、時間を空費する意味が出てきます。

三つを並べると、意味を決めているのが動詞ではなく、後ろの前置詞・副詞のほうだということが見えてきます。with は接触、up は完了、around は無目的。この方向の感覚は、mess 以外の句動詞にもそのまま応用が利きます。

mess with someone を覚えるときにこの三つをセットで押さえておくと、「相手がいる」「結果はまだ出ていない」という位置が正確につかめます。ハイタワーが口にしたのも、恨みという結果ではなく、恨みを生んだ行為のほうを指す言い方でした。

意味を決めているのは、動詞ではなく、その後ろの小さな一語です。

まとめ|温度が自在に変わる一言

mess with someone は、相手の領分に手を突っ込んでかき回す、という動作を核に持つ表現でした。軽いからかいにも強い警告にも同じ形が使われ、どちらになるかは口調と文脈が決めます。

この一言を持っておくと、「からかっただけだよ」と場をやわらげることも、「あの人には関わらないほうがいい」と忠告することもできるようになります。相手が物なら「勝手にいじる」に切り替わるため、日常での出番はさらに広がります。

警官や弁護士まで敵に回してきたジェーンの過去を、リズボンがたった一語で認めてみせたように、行為の重さを言い立てずに言い当てられる表現と言えます。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「mess with someone」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

mess with someone

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次