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『メンタリスト』シーズン7第8話には、勝負の最中に交わされる軽い挑発と、反則を指摘する一言が、いくつかの場面で出てきます。「負けるぞ」と宣言する言い方は一つではなく、反則を指摘する一言にも、短い返し方の型があります。
作中のやりとりをもとに、短い発言の組み立てを確かめながら、宣言の言い方の違いと、反則や決まりを指摘する言い方、そのあとの返し方を順に整理します。
「You are going down」と「You’re gonna lose」の違い
勝負の場面で相手の負けを宣言する言い方は、作中に二つ並んで出てきます。次のやりとりのうち、ここでは後半に注目します。
— Hey, that’s cheating.
(ちょっと、それは反則だよ。)
— No, it’s not.
(反則じゃないよ。)
— I am so going for you.
(絶対そっちを狙うからね。)
— It’s not gonna happen.
(そうはならないよ。)
— You are going down!
(負けるのはそっちだ!)
— You’re gonna lose.
(そっちが負けるんだって。)
— You ready? Ready?
(準備はいい? いい?)
The Mentalist Season7 Episode8 (The Whites of His Eyes)
You are going down! と You’re gonna lose. は、どちらも「負けるぞ」という宣言ですが、組み立てが違います。lose は「負ける」という動詞そのもので、You’re gonna lose. は結果をそのまま言い切る形です。gonna は going to の話し言葉の形です。
go down は、本来は「下がる、沈む」という意味の句動詞です。勝負の場面では「負ける」の意味で使われることがあり、You are going down. は相手の負けを比喩的に宣言する挑発として読めます。同じ be going ~ の形でも、going down は定型の言い回し、gonna lose は結果を直接述べる言い方、と整理できます。
You are going down yo! という同じ言い回しは、序盤の勝負の場面にも出てきます。末尾に yo が付くと、さらにくだけた響きになります。It’s not gonna happen. は「そうはならない」と打ち消す形で、相手の宣言に対して使えます。You ready? Ready? は、相手の準備を確かめる形です。Are you ready? の Are を省いた形に、Ready? が続いています。
ここから先は、作中にない例文です。宣言の言い方を、響きの違いで並べます。
| 例文 | 響き |
|---|---|
| You’re going down. | 負けを比喩的に宣言する |
| You’re going to lose. | 結果をそのまま述べる(gonna の元の形) |
| You don’t stand a chance. | 勝ち目がないと言い切る |
「That’s cheating.」と指摘されたら、どう返すか
反則を指摘する一言は、二つの場面に出てきます。まず、序盤の勝負の場面です。
Lisbon: Yeah! You are going down yo!
(よし! 負けるのはそっちよ!)
— Okay. One more. Do you realize this is just a game?
(じゃあ、もう一回。これはただのゲームだって分かってる?)
— I’m not competitive. I just like to win.
(負けず嫌いなわけじゃない。勝つのが好きなだけ。)
— Okay, you know what? That’s cheating. That…
(あのさ、それは反則だよ。それは…)
The Mentalist Season7 Episode8 (The Whites of His Eyes)
Do you realize this is just a game? は、realize が「はっきり分かっている」という意味で、「これはただのゲームだと分かっているのか」と確かめる形です。続く I’m not competitive. I just like to win. は、competitive(競争心が強い)を否定したあと、just like to win で勝ちたいことを述べています。否定と肯定が並んでいます。
That’s cheating. は、「それは反則だ」と指摘する形です。cheat は、決まりを破って有利になる行為を指します。後ろの That… は言いかけて止まっています。
先ほどのやりとりの冒頭にも、Hey, that’s cheating. に No, it’s not. が続く二行があります。Hey を頭に付けると、呼びかけながら指摘する形になります。反則だと言われたときには、No, it’s not. のように短く打ち消す返しがあります。
ここから先も、作中にない例文です。指摘されたあとの返しを、態度の違いで並べます。
| 例文 | 返しの方向 |
|---|---|
| No, it’s not. | 短く打ち消す |
| It’s allowed. | 決まりの範囲だと伝える |
| Fine, one more time. | 受け入れてやり直す |
「No spinning」と、決まりを言い合う形
同じやりとりの少しあとに、決まりをめぐる短い発言が続きます。
— No spinning, no spinning.
(スピンはなし、スピンはなし。)
— Yeah, there’s spinning in Chicago.
(ああ、シカゴにはスピンがあるよ。)
The Mentalist Season7 Episode8 (The Whites of His Eyes)
No spinning, no spinning. は、No ~ing の形で「〜はなし」と禁じる言い方です。No smoking のような掲示と同じ組み立てで、ここでは同じ語が二度重ねられています。繰り返すと、禁じる気持ちを強める響きになります。
続く Yeah, there’s spinning in Chicago. は、Yeah で始まり、地名を挙げて続ける形です。there’s ~ は「〜がある」という意味で、in Chicago が場所を示しています。決まりの指摘に、別の場所ではあると返す形として読めます。
決まりを指摘する言い方は、No ~ing のほかにもあります。勝負の最中は、宣言、指摘、返しが短い発言で続くので、短い形のほうが使いやすくなります。以下も、作中にない例文です。
| 例文 | 使いどころ |
|---|---|
| No peeking. | のぞき見はなしと伝える |
| No take-backs. | やり直しはなしと伝える |
| That’s not allowed. | 決まりで禁じられていると伝える |
| Says who? | 誰がそう決めたのかと切り返す |
Says who? のように根拠を問い返す形は、決まりの指摘に対する返しとして使えます。指摘する言い方と返す言い方を対にして覚えておくと、勝負の最中の短いやりとりを追いやすくなります。
まとめ|宣言、指摘、返しをそろえる
You are going down. は負けを比喩的に宣言し、You’re gonna lose. は結果をそのまま述べます。反則の指摘は That’s cheating.、決まりの指摘は No ~ing の形で、どちらにも短い返しがあります。
勝負の最中の短い発言から、言い方の幅が見えてきます。
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