疑われても怒られても、「力になりたい」と伝え続ける場面の英語|『メンタリスト』S04E14で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 疑われても怒られても、「力になりたい」と伝え続ける場面の英語|『メンタリスト』S04E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン4第14話には、助けを断られたり、疑われたり、怒りを向けられたりしながらも、手を貸したいという気持ちを言葉にする場面があります。申し出の切り出し方と、疑いへの向き合い方が、台詞の中に並んでいます。

序盤の場面から後半の場面まで、相手の言葉を受け止めながら話を前に進める英語を、台詞の形に注目して順に確かめていきます。

目次

「No more police.」と断られても「What if I could ~?」と持ちかける

序盤、CBI(カリフォルニア州捜査局)の者だと名乗って話を聞きたいと伝えたあとに、次のやり取りが出てきます。

— No. No. No more police.
(いいえ。もう警察はたくさんです。)
Peter: These might be my wife’s last few hours of freedom. We plan to spend them alone. Thank you.
(これは妻が自由でいられる、最後の数時間になるかもしれません。二人きりで過ごすつもりです。ありがとう。)
— What if I could offer a lifetime of freedom?
(もし、一生分の自由を差し出せるとしたら?)
— I know Eve’s innocent. I’d just like the chance to prove it.
(エヴが無実だと分かっています。ただ、それを証明する機会がほしいんです。)
— I’m sorry, why do you want to help me?
(すみません、どうして私を助けようとするんですか?)
The Mentalist Season4 Episode14 (At First Blush)

話しているピーターは、台詞の中で my wife と言い、自分の妻のことを語る人物です。No more police. の no more ~ は「これ以上〜はいらない」という意味で、断りの強さを短い語で伝えています。ピーターの台詞では might be ~ が「〜かもしれない」という推量を表し、spend them alone で二人で過ごしたいと理由を述べたうえで、Thank you. と丁寧に会話を締めています。

そこへ What if I could ~? が続きます。What if に過去形の could を重ねる形は、「もし〜できるとしたら」と、仮定の形で提案を切り出すときに使われます。直前の few hours と a lifetime が対になっていて、数時間と一生という差が、申し出の大きさを際立たせています。

I’d just like the chance to ~ は、I’d like ~ に just を加えた控えめな頼み方です。証明を約束するのではなく、「機会がほしい」とひかえめに頼む形です。最後の I’m sorry, は謝罪というより、理由を問い直す前置きとして働いています。

「time is a factor here」と「what can you possibly do?」急ぎを伝え、疑問に向き合う

少しあとで、申し出を続ける台詞と、それに応じる言葉が出てきます。

— If you don’t mind, time is a factor here.
(差し支えなければ、時間が関わってくるんです。)
— Is there somewhere we can sit down and talk?
(どこか、座って話せる場所はありませんか?)
Peter: I appreciate your interest in my wife’s case, Mr. Jane, but what can you possibly do at this stage of the game?
(妻の件に関心を持っていただけたのはありがたいですが、ジェーンさん、この段階で、いったい何ができるというのですか?)
The Mentalist Season4 Episode14 (At First Blush)

If you don’t mind, は、頼みごとの前に置く丁寧な前置きです。time is a factor here は、時間が判断に関わる要素になっていると伝える言い方で、急いでいる理由を短く示しています。続く Is there somewhere we can sit down and talk? は、somewhere を使って、場所を限定せずに話せる所を尋ねています。

ピーターの返しは、I appreciate ~, but ~ の形です。appreciate は「ありがたく思う」、interest は「関心」という意味で、先に感謝を述べてから、but で疑問を述べています。台詞の中ではジェーンに向けて、名字に Mr. を付けた呼びかけをしており、この敬称が丁寧な距離感を保っています。

what can you possibly do の possibly は、「いったい」「そもそも」という疑いの強さを加える語です。at this stage of the game は「この段階で」という意味の言い回しです。感謝、疑問、時点という三つの要素が一つの文に収まっており、疑いを丁寧に包む組み立てになっています。

「I understand your anger.」「No, you don’t.」と「she deserves our help」怒りを向けられたとき

エピソードの後半には、ある人物から、相手の班の動きに抗議が向けられる場面もあります。

— I need to know why your team is interfering with a state murder trial.
(なぜそちらの班が、州の殺人事件の裁判に口を出しているのか、知る必要があります。)
— I understand your anger.
(お怒りはよく分かります。)
— No, you don’t.
(いいえ、分かっていません。)
The Mentalist Season4 Episode14 (At First Blush)

最初の I need to know why ~ は、理由を知る必要があると強い調子で求める形です。interfere with ~ は「〜に口を出す、邪魔をする」という意味で、your team が抗議の相手に当たります。続く I understand your anger. は、相手の感情を受け止める定型の一言です。それを No, you don’t. が短く打ち消しています。you don’t は you don’t understand の後半を省いた形で、同じ動詞を繰り返さずに返せます。

やり取りは続き、少しあとに次のような台詞が出てきます。

— An appeals court. And how long will she have to spend in prison?
(上訴審ですか。では、彼女はどれだけの間、刑務所で過ごすことになるのですか?)
— If she’s innocent, she deserves our help.
(もし彼女が無実なら、助けるに値します。)
The Mentalist Season4 Episode14 (At First Blush)

最初の台詞は An appeals court. と、直前に出た語を繰り返してから問い返す形です。And how long will ~? と And で続けることで、反論をつなげています。二つ目の台詞では、If she’s innocent, と先に条件を置いてから she deserves our help と述べています。deserve は「〜に値する」という意味で、our help と our を付けることで、助ける主体を自分たちとして示しています。

まとめ|疑いと怒りを受け止めて申し出る英語

What if I could ~? で申し出を切り出し、I appreciate ~, but ~ で疑問を述べ、I understand your anger. で相手の感情を受け止める流れを見てきました。申し出る側と、疑いを向ける側の言葉が、そろって確認できます。

次回も『メンタリスト』と一緒に、英語を学んでいきましょう。

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