理由を添えて提案を切り出し、相手に動いてもらう英語|『メンタリスト』S03E09で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 理由を添えて提案を切り出し、相手に動いてもらう英語|『メンタリスト』S03E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン3第9話には、見張りの有無を尋ね、理由を添えて話を進め、相手が人を配置すると答えるまでの短いやり取りがあります。質問から提案へと話を運ぶ流れが、数行の会話の中に収まっていて、会話の組み立て方を学ぶ素材になります。尋ねる言葉と返す言葉の両方を、場面ごとに確かめていきます。

質問の仕方、理由を聞かれたときの返し方、根拠の添え方を、順に見ていきます。

目次

「Do you have any ~?」で現状を確かめ、「Why?」を受け止める

保安官に呼びかけて、手配の有無を尋ねる場面があります。

— Sheriff Woolgar, do you have any deputies watching over the original crime scene?
(ウールガー保安官、最初の現場を見張っている保安官補はいますか?)
— No. Why?
(いや。どうして?)
The Mentalist Season3 Episode9 (Red Moon)

do you have any ~? は、相手の手元に何があるか、何がそろっているかを確かめる尋ね方です。ここでは any deputies watching over ~ と続き、「〜を見張っている保安官補は一人でもいるか」という意味になります。any は疑問文で「一人でも、少しでも」という幅を持たせる語で、watch over ~ は「〜を見守る、見張る」を表します。deputy は、作中では保安官の下で働く職員を指す呼び名として出てきます。

Sheriff Woolgar, のように、肩書きと姓で相手に呼びかけてから質問に入る形も見どころです。呼びかけを先に置くと、質問の宛先がはっきりし、続く内容も改まった調子になります。

the original crime scene の original は「最初の」という意味で、数ある場所のうちどの現場なのかを限定しています。scene は「場面」だけでなく、crime scene のように「現場」を表す使い方もあります。

返事の No. Why? は、短く否定してから理由を尋ねる形です。Why? の一語だけで「なぜそれを聞くのか」と説明を促せます。もう少し丁寧にしたいときは、Why do you ask? のように言い足す形もあります。この Why? に答える言葉が、続く台詞につながります。質問する、聞き返される、理由を述べるという三つの動きを、順に追っていきます。

「~, don’t they?」で同意を求め、根拠を足していく

理由を尋ねられたあとの場面です。まず、付加疑問で同意を求める台詞と、それに返す台詞が並びます。

— Well, serial killers do, don’t they?
(でも、連続殺人犯はそうするものでしょう?)
— Well, some do and some don’t.
(まあ、そうする者もいれば、しない者もいる。)
The Mentalist Season3 Episode9 (Red Moon)

どちらの台詞も Well, で始まっています。Well, は、すぐに本題へ入らず、言葉を切り出すときの合図として使われます。

~, don’t they? は、文末に付けて相手の同意を求める付加疑問です。前の文が肯定なら否定形、否定なら肯定形を付けるのが基本です。do は、直前の話題に出た動詞の繰り返しを避ける代動詞で、ここでは直前の流れを受けています。

Well, some do and some don’t. は、全面的に否定せず、「そうする者もいれば、しない者もいる」と範囲を限る返し方です。some ~ and some ~ の形は、同意しきれないときに角を立てずに返す形として使えます。たとえば Some people like coffee and some don’t. なら、同じ形で「コーヒーが好きな人もいれば、そうでない人もいる」という意味になります。

続けて、根拠を足す台詞と、それを受ける台詞が出てきます。

— Someone that thinks they’re a wolf will almost certainly return. Wolves always return to their kills.
(自分を狼だと思っている者なら、ほぼ間違いなく戻ってくる。狼はいつも獲物のところへ戻る。)
— They do.
(そのとおり。)
— I’ll put some men up there.
(何人か向こうに配置しよう。)
— That’s smart.
(賢いやり方だ。)
The Mentalist Season3 Episode9 (Red Moon)

almost certainly は「ほぼ間違いなく」という意味で、certainly だけで言い切るより少し幅を残した言い方です。続く Wolves always return to their kills. は always を使った言い切りで、前の文を補強しています。

They do. は、直前の内容をそのまま受け入れる短い返事です。I’ll put some men up there. は、その場で決めた手配を I’ll ~ で言い切る形で、put ~ up there は「〜を向こうに配置する」を表します。up there の there は、話し手から離れた場所を指す語で、up が付くと「高いほうへ」「向こうへ」という方向の感じが加わります。最後の That’s smart. は、相手の案や判断をほめる短い一言です。

まとめ|質問から入り、範囲を限って返し、根拠で押す

Do you have any ~? で現状を確かめ、Why? に備えて理由を用意し、~, don’t they? で同意を求める流れを見てきました。返す側には some do and some don’t のような範囲を限る言い方があり、根拠には almost certainly や always が使われています。

短いやり取りの中に、話を前へ進める部品がそろっています。次回も『メンタリスト』と一緒に、英語表現を見ていきましょう。

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