見込みが薄くても「見るだけ見てみよう」と持ちかける英語|『メンタリスト』S07E11で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 見込みが薄くても「見るだけ見てみよう」と持ちかける英語|『メンタリスト』S07E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン7第11話には、丁寧に頼みごとを切り出す一言と、見込みの薄さを認めながら試そうと持ちかける一言が出てきます。

「たぶん空振りだけれど、見るだけ見てみよう」と言うとき、前置きの置き方ひとつで、相手の受け取り方が変わります。作中の発言をもとに、頼みごとの切り出し方と、見込みの薄さを認める言い方を、例文とあわせて整理していきます。

目次

「I was wondering if you would ~」丁寧に頼みごとを切り出す

作中には、頼みごとを切り出す一言があります。

— I was wondering if you would take a look at someone that just left.
(たった今出て行った人を、見てもらえないかと思って。)
The Mentalist Season7 Episode11 (Byzantium)

I was wondering if you would ~. は、直訳すると「〜してもらえるかと思っていた」で、依頼を遠回しに切り出す形です。was wondering という過去進行形が、いま思いついたのではなく、少し前から気にしていたような柔らかさを生みます。would も、依頼を控えめに響かせる働きをします。

take a look at ~ は「〜を見る」の意味で、見てもらうことを頼むときに使われる組み合わせです。look at ~ だけでも「〜を見る」ですが、take a look と名詞にすると、「ちょっと見る」という軽い響きになります。

ここから先は、作中にない例文です。

例文 響き
Can you take a look at this? 直接的で、くだけた依頼
Could you take a look at this? 丁寧な依頼
I was wondering if you could take a look at this. さらに控えめな依頼

同じ「見てほしい」でも、Can you ~?、Could you ~?、I was wondering if ~ の順に、依頼の押しが弱まると整理できます。if のあとの would は could に替えても成り立ち、「〜できるかどうか」をたずねる形になります。

「It’s a shot in the dark, but can’t hurt to take a look.」見込みの薄さを認める前置き

作中には、見込みを疑う発言と、見込みの薄さを認めたうえで試そうと言う発言が、続けて並ぶ箇所があります。

— Don’t know what you expect to find here.
(ここで何が見つかると思っているのか、わからない。)
— It’s a shot in the dark, but can’t hurt to take a look.
(当てずっぽうだけど、見てみても損はない。)
The Mentalist Season7 Episode11 (Byzantium)

最初の Don’t know what you expect to find here. は、I don’t know what you expect to find here. の I を省いた形です。expect to find ~ は「〜が見つかると期待する」で、「何が見つかると思っているのか」と投げかけることで、見込みを疑う響きを帯びる場合があります。

続く It’s a shot in the dark, but can’t hurt to take a look. は、前半で見込みの薄さを認め、but で流れを切り替え、後半で試す理由を述べる文です。a shot in the dark は、暗闇のなかで撃つ一発のように、当てずっぽうの試みを指します。can’t hurt to ~ は「〜しても害はない」、つまり「〜してみても損はない」という意味です。

後半は it can’t hurt to take a look の it を省いた形で、話し言葉では主語を落として短くすることがあります。

部分 働き
It’s a shot in the dark, 見込みが薄いと先に認める
but 流れを切り替える
can’t hurt to take a look. 見るだけなら損はないと持ちかける

先に見込みの薄さを認めておくと、結果が出なかったときの期待を、あらかじめ下げておく運びになります。そのうえで can’t hurt と続けると、見るだけなら負担は小さいと示せます。

前置きと頼み方を組み合わせて、見るだけ見てみようと持ちかける

二つの形を組み合わせると、見込みの薄い頼みごとでも、相手に負担をかけすぎずに切り出せます。ここから先は、作中にない例文です。

例文 響き
It’s a long shot, but it’s worth a look. 成算は薄いが、見る価値はあると伝える
It might be nothing, but can’t hurt to check. 空振りかもしれないが、確かめて損はないと伝える
I know it’s unlikely, but could you take a look? 可能性の低さを認め、丁寧に頼む

long shot は、見込みの薄い試みを指す言い方で、a shot in the dark と近い場面で使われます。might be nothing は「何でもないかもしれない」、unlikely は「ありそうにない」という意味です。どの形でも、前半で見込みの薄さを認め、後半で頼みや誘いに入る流れは変わりません。

前置きを先に置くか、あとに置くかでも、印象が変わります。Could you take a look? It’s probably nothing. と頼んでから補う形と、It’s probably nothing, but could you take a look? と先に前置きする形では、後者のほうが、頼む前に期待を下げておく運びになります。

見込みの薄さを認めて持ちかけられたときの返し方にも、いくつかの型があります。ここから先も、作中にない例文です。

例文 響き
Fair enough. Let’s check it out. 一理あると認めて、確かめることに応じる
Okay, let’s take a look. 短く承知する
I’m not sure it’s worth the time. 時間をかける価値を疑う

応じる返事は次の行動に進み、渋る返事は時間や手間を理由に挙げる形になっています。

まとめ|見込みの薄さを認めて、見るだけ見てみようと持ちかける

I was wondering if you would ~ は頼みごとを控えめに切り出し、It’s a shot in the dark, but can’t hurt to ~ は見込みの薄さを認めたうえで試そうと持ちかけます。二つを組み合わせると、相手の負担を小さく見せながら頼めます。

前置きの一言で、同じ頼みごとの響きが変わることが分かります。

同じエピソードのコラムとフレーズ記事を並べて読むと、場面ごとの言い回しの違いが見えてきます。

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