海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン7第11話には、「戻る」を表す back を使った短い言い回しが、いくつかの箇所に出てきます。
迎える言葉の Welcome back. と、戻ったと告げる I’m back. では、口にする場面が異なります。「戻ったわけではない」と打ち消す一言や、意味を確かめる一言もあります。作中のやりとりをもとに、back の使い分けを順に整理していきます。
「Welcome back.」で迎える言葉と、「Not back. Just stopping by.」で打ち消す言葉
作中には、迎える一言と、それに続く短い一言が並ぶ箇所があります。
— Welcome back.
(おかえり。)
— Not back. Just stopping by.
(戻ったわけじゃない。立ち寄っただけ。)
The Mentalist Season7 Episode11 (Byzantium)
Welcome back. は、welcome(歓迎する)に back(戻って)を添えた形です。日本語の「おかえり」に近い場面で使われ、家に帰った人だけでなく、ある場所に戻ってきた人一般に向けて言えます。
続く Not back. は、I’m not back. の I’m を省いた短い形で、back を打ち消して「戻ったわけではない」と伝えます。そのあとの Just stopping by. も、I’m just stopping by. の主語を省いた形です。stop by が「立ち寄る」、just が「〜だけ」にあたります。
迎える言葉に Welcome back. を選ぶと、相手が戻ってきたという前提で声をかけることになります。その前提を訂正したいときは、Not back. で打ち消し、just stopping by で来た目的を小さく示します。
| 言い方 | 働き |
|---|---|
| Welcome back. | 戻ってきた人を迎える |
| Not back. | 戻ったわけではないと打ち消す |
| Just stopping by. | 立ち寄っただけだと伝える |
ここからは、作中にない例文です。
| 例文 | 響き |
|---|---|
| Welcome back! | 戻った人を迎える |
| Thanks. | 短く受ける |
| I’m not back. I’m just visiting. | 戻ったのではなく、訪ねただけだと伝える |
| I’m only stopping by for a minute. | 少しだけ立ち寄ると伝える |
stop by は短く立ち寄る響き、visit は訪ねる響きで、同じ「寄る」でも長さの感覚が少し変わります。drop by も近い意味で、stop by と入れ替えられる場面があります。just を添えると、立ち寄る目的が軽いことを示す働きもします。
「I’m back.」と告げる言葉と、意味を確かめる「You’re back?」
ずっとあとの箇所には、戻ったと告げる一言が出てきます。
— What’re you doing here?
(ここで何してるの?)
— I’m back.
(戻った。)
— What does that mean exactly? You’re back?
(それ、正確にはどういう意味? 戻ったの?)
The Mentalist Season7 Episode11 (Byzantium)
I’m back. は、戻った本人が自分の状態を告げる文です。Welcome back. が迎える言葉なのに対し、こちらは主語が I で、「自分は戻った」と述べる形になっています。ここでの back は、「元いた場所や状態に戻って」という意味の副詞です。
What’re you doing here? は What are you doing here? を縮めた形で、「ここで何をしているのか」とたずねます。場面と口調によって、驚きや確認の響きを帯びる質問です。
次の発言には、二つの質問が並んでいます。What does that mean exactly? の that は、直前に出た言葉を受ける語です。exactly は「正確には」と、言葉の中身を求める働きをします。I’m back. の一言だけでは戻った先や意味が見えないとき、この型で聞き返せます。
You’re back? は、You are back. という文と同じ語順のまま、語尾を上げて疑問にした形です。確認や念押しの響きになります。
back には、状態を表す be back と、動きを表す come back や go back があります。I’m back. は「いま戻っている」状態の報告で、「あとで戻る」と予告するときは I’ll be back. のように未来の形を使います。
次の表の I’m back. 以外は、作中にない例文です。
| 例文 | 働き |
|---|---|
| I’m back. | 戻ったと告げる |
| I’ll be back. | あとで戻ると予告する |
| I’m going back. | 戻るところだと伝える |
次の表のうち You’re back? は作中の聞き返しと同じ形で、ほかは作中にない例文です。
| 例文 | 働き |
|---|---|
| You’re back? | 語尾を上げて確かめる |
| What do you mean, you’re back? | 言葉の意味をたずねる |
| Back from where? | 戻る前の場所をたずねる |
迎える言葉と応じる言葉、「Glad to have ~’s help.」「Happy to be here.」
作中の序盤には、迎える言葉と、それに続く応じる言葉が並ぶ箇所があります。
— Glad to have the FBI’s help.
(FBIに手を貸してもらえて、うれしい。)
— Happy to be here.
(ここにいられて、うれしい。)
The Mentalist Season7 Episode11 (Byzantium)
Glad to have ~’s help. は、be glad to ~ に、have + 人’s help(〜の助けを得る)を組み合わせた形です。来てくれた相手や、力を貸してくれる相手を迎える場面で使えます。続く Happy to be here. は be happy to ~ の形で、「ここにいられてうれしい」と応じる場面で使えます。
glad と happy は、どちらも「うれしい」を表し、後ろに to 不定詞が続く形も共通です。場面によっては入れ替えて使える組み合わせです。
Welcome back. は戻ってきた人を迎える言葉で、Glad to have ~’s help. は力を貸す人を迎える言葉です。迎える対象が違うため、言葉の選び方も変わります。
| 迎える言い方 | 迎える相手 |
|---|---|
| Welcome back. | 戻ってきた人 |
| Glad to have you here. | 来てくれた人 |
| Glad to have your help. | 力を貸してくれる人 |
応じる言葉の例文としては、Glad to be here.(ここにいられてうれしい)や Happy to help.(喜んで手伝う)が考えられます。いずれも作中にない例文です。
まとめ|back の三つの言い方と、迎える一言
Welcome back. は迎える側、I’m back. は戻ったと告げる側、Not back. Just stopping by. は立ち寄っただけと打ち消す形です。意味を確かめるときは、What does that mean exactly? のように聞き返せます。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、別の場面の英語を取り上げています。


コメント