「leech」「parasite」「fleece」―怪しい人物を形容する英語|『メンタリスト』S01E07で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「leech」「parasite」「fleece」―怪しい人物を形容する英語|『メンタリスト』S01E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回取り上げるのは、メンタリスト シーズン1第7話。資産家の未亡人ロズマリーが命を落としたこの事件では、彼女の周りに群がっていた人々を、捜査班がかなり手厳しい言葉で評する場面が出てきます。

怪しい人物や好ましくない相手を形容するとき、英語には日本語の「たかり屋」「食い物にする」に近いニュアンスを持つ単語がいくつもあり、この回の会話からその一部を拾うことができます。

目次

「con artist」「social parasite」「white-collar leech」―周囲に群がる人々

事件の捜査会議で、リグスビーはロズマリーの周辺にいた人々についてこう報告します。

Rigsby: Well, the psychic was right. Every high-end con artist and social parasite in town was hitting Rosemary up for a million. These guys are all white-collar leeches, not murderers.
(霊媒師の見立ては正しかったですよ。町中の一流の詐欺師や社会的な寄生虫が、ロズマリーから100万ドルを引き出そうとしていました。こいつらは全員、身なりのいいヒル野郎ってだけで、殺人犯じゃないです。)

The Mentalist Season1 Episode7 (Seeing Red)

con artistは「詐欺師」を指す定番の言い方です。parasiteは生物学では「寄生虫」を指す言葉ですが、もとをたどるとギリシャ語で「他人の食卓に与る者」を意味していたとされ、人に対して使うと「他人を利用して生きる人」というかなり強い非難のニュアンスになります。ここではsocial parasiteという形で、社会的な立場を利用してたかる人物を指しています。

leechも同じく「ヒル」という生き物の名前が由来です。血を吸って離れないヒルの性質から、「金や好意にしつこくたかる人」を表す比喩として使われます。white-collarは「ホワイトカラーの」、つまり肉体労働ではなくオフィスワーク系の職業に就く人を指す言葉で、white-collar leechは「身なりはきちんとしているのに、実態は人にたかっているだけの人物」という皮肉のこもった言い方になります。

表現 直訳の由来 ニュアンス
con artist 詐欺(con)の使い手 巧妙にだます人物、という中立寄りの言い方
social parasite 社会に寄生する虫 立場や好意を利用して生きる人物、強い非難
white-collar leech 身なりのいいヒル 一見まともでも実態はたかり屋、皮肉混じり

同じ「たかる人物」を指す言葉でも、con artistが比較的そのままの言い方であるのに対し、parasiteやleechは生き物の比喩を借りることで非難の強さを一段上げている点が対照的です。

「fleece」―身ぐるみをはがす

事件の背景を調べる中で、リズボンはこの回で霊媒師を務めるクリスティナ・フライにも同じ視点を向け、こう口にします。

Lisbon: Maybe the psychic and Jeremy had a business relationship. Fleecing vulnerable women.
(もしかしたら、霊媒師とジェレミーはビジネス上の関係だったのかもしれない。弱った女性から搾り取る商売をね。)

The Mentalist Season1 Episode7 (Seeing Red)

fleeceは名詞では「羊毛」を意味しますが、動詞として使うと「(羊の毛を刈るように)人から金品を巻き上げる」という意味になります。羊の毛を根こそぎ刈り取るイメージから、相手の財産を根こそぎ奪う様子を表す表現として定着しました。受け身のget fleeced(身ぐるみをはがされる)という形で使われることも多く、被害に遭った側の視点でもよく登場する語です。

なお、この時点でリズボンが口にしているのはあくまで捜査班の作業仮説です。実際にはクリスティナ本人が事件に関与していたわけではなく、劇中でもこの疑いはのちに晴れることになります。leech・parasite・fleeceといった語彙は、あくまで「疑わしく見える人物」を形容する英語として押さえておくのがよさそうです。

まとめ|怪しい人物を形容する語彙

con artist、social parasite、white-collar leech、fleeceは、いずれも「他人を利用して利益を得る人物」を辛辣に表す語彙です。単語の由来を知ると、ニュアンスの強さの違いが見えてきます。

捜査班の会話に出てくる評価の言葉からは、事件の見立てがどう動いていくかもうかがえます。同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事でも、関連する英語表現を取り上げています。

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