「blow someone’s mind」の意味と使い方|『モダンファミリー』S10E21で学ぶ英会話

「blow someone's mind」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

世界の見え方が変わるような話を聞いて、しばらく言葉が出なくなる体験を、英語でひとことに言い表せたら便利です。

その衝撃を伝える「blow someone’s mind」を、『モダンファミリー』シーズン10第21話の後半、フィルが「度肝を抜かれること」について語るシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「blow someone’s mind」の意味とニュアンス

blow someone’s mind
意味:(人の)度肝を抜く、強い衝撃を与える

blow someone’s mindは、驚きや感動で頭が真っ白になるほどの衝撃を人に与えることを表す口語表現です。blowは「吹き飛ばす」、mindは「心、頭」なので、文字どおりには「人の頭を吹き飛ばす」となります。考えがいっぺんに吹き飛ぶほどの驚きを、強い言い方で伝えます。

見出しの形は、物事が主語になって人の度肝を抜く能動形です。The ending blew my mind.(結末には度肝を抜かれた)のように言います。It blows my mind that…(〜には度肝を抜かれる)の形や、my mind is blown(衝撃を受けた)のような受け身の形、mind-blowing(度肝を抜くような)という形容詞の形でも、同じ発想で使えます。

今回のフィルの一言では、having your mind blownという形になっています。have + 目的語 + 過去分詞は「〜される、〜してもらう」という形で、your mind blownは「頭を吹き飛ばされる」です。これに having をつけると、「度肝を抜かれること」という名詞のようなまとまりになります。形が変わっても、中心にある衝撃のイメージは同じです。

使われる場面は、驚くべき事実や体験に出会ったとき、予想を超える作品や景色に感動したとき、信じられない話を聞かされたときなどです。良い驚きにも、理解が追いつかない驚きにも使えるので、驚きの方向は前後の文脈で決まります。

【ここがポイント!】

  • 「blow someone’s mind」は、驚きで頭が真っ白になるほどの衝撃を伝える
  • 能動のblow、受け身のmy mind is blown、形容詞のmind-blowingなど、形を変えて使える
  • having your mind blownのように、「衝撃を受けること」を名詞のように扱う形もある

『モダンファミリー』S10E21のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

アレックスが時間にまつわる理屈を並べる場面で、フィルが「人生の半分は、度肝を抜かれることだ」と語ります。フィルが挙げる星の数の話と、アレックスの返しに注目です。

Alex: But if one minute ago is the same as zero minutes ago, then before is now and now is after!
(でも、1分前が0分前と同じなら、前は今で、今は後ってことになるでしょ!)

Haley: Usually when I hear people talking like this, we’re walking through a Taco Bell drive-through.
(こういう話し方をする人の声を聞くときって、たいてい私たち、タコベルのドライブスルーを歩いて通ってるところなんだけど。)

Phil: Sweetie, half your life is having your mind blown. I remember when I heard there were more stars in the galaxy than grains of rice in a box of Uncle Ben’s.
(なあ、人生の半分は、度肝を抜かれることでできてるんだ。銀河の星の数は、アンクル・ベンズの米一箱の粒より多いって聞いたときのこと、俺は覚えてるよ。)

Alex: No, there are more galaxies than grains of sand on all the world’s beaches.
(違うよ、銀河の数のほうが、世界中の浜辺の砂粒より多いの。)

Modern Family Season10 Episode21 (Commencement)

シーン解説と心理考察

アレックスの一言は、「1分前が0分前と同じなら、前は今で、今は後ってことになる」という理屈の積み重ねです。before、now、afterという三つの語を、同じものとして並べ替えていく話し方になっています。一つの前提から次の結論へ、語を入れ替えながら進める調子で、理屈が先へ先へと走っていきます。そこへフィルが言葉をはさみます。

フィルは、half your life is having your mind blown.と語ります。half your lifeのyourは、特定の誰かではなく、一般的な「人」を指すyouです。そのため「その人の人生」ではなく、「人生の半分」と訳すほうが自然です。続けて、銀河の星の数は米一箱の粒より多いと聞いたときの思い出を話します。度肝を抜かれた自分の体験を、具体例として添えた形です。

アレックスはNo,と否定から入り、銀河の数のほうが世界中の浜辺の砂粒より多い、と数字で言い直します。フィルが挙げた星の数と米粒の比較に、別の尺度の数をぶつけて訂正する返し方です。フィルが度肝を抜かれた話の例を出し、アレックスがさらに大きな数で応じるという、数字をめぐる小さな応酬が続く場面です。フィルの発言は、驚かされることを人生の大きな部分として語るもので、星の数の話はその具体例として置かれています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

頭(mind)が強い風(blow)に吹かれて、帽子のようにふわりと飛んでいきます。そんな一場面が、この表現の下敷きです。吹き飛ばされるのは考えそのもので、あとには真っ白な空間だけが残ります。この「頭の中が空っぽになる」感覚が、驚きや感動の強さを表しています。

フィルが語った、星の数が米粒より多いという話も、聞いた人の頭が真っ白になる種類の事実です。驚きの強さは、吹き飛ぶものの量で測れます。小さな驚きなら帽子が少し浮く程度で、大きな驚きなら頭の中がすべて飛ぶ、と段階を思い浮かべるのも一つの覚え方です。風が吹いて頭の中のものが飛んでいく、という絵を頭に置けば、能動形のblowも、受け身のblownも、同じ出来事を別の角度から眺めた形だと分かります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「blow someone’s mind」

強い驚きを伝えるblow someone’s mindを、能動と受け身の両方の形で使ってみます。

The ending of that movie totally blew my mind.
(あの映画の結末には、完全に度肝を抜かれた。)
映画の感想を語る場面です。totallyを添えると、衝撃の大きさが強調されます。blewと過去形にして、すでに受けた衝撃を振り返っています。

It blows my mind that this tiny phone has more power than my first computer.
(この小さなスマホが、私の最初のパソコンより高性能だなんて、信じられないよ。)
技術の進歩に驚く場面です。It blows my mind that…の形で、驚きの中身を that 以下に置いています。

A: Did you see the photos from space?
B: Yes! My mind was blown.
(A:宇宙から撮った写真は見た?)
(B:見たよ! 衝撃だった。)
驚いた体験を共有する往復会話です。Aのphotos from spaceを受けて、Bが短く感想を返す形です。My mind was blown.と受け身にすると、自分が衝撃を受けた側だと伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

mind-blowing
(度肝を抜くような、驚くべき)
mind-blowingは形容詞で、物事を形容する言い方です。blow someone’s mindは動詞で、「人の度肝を抜く」という動作を述べます。

knock someone’s socks off
(人をあっと言わせる、感心させる)
knock someone’s socks offは、圧倒して感心させる、良い意味の驚きに使う言い方です。blow someone’s mindは、良い驚きにも、理解が追いつかない驚きにも使えます。

take someone’s breath away
(人の息をのませる)
take someone’s breath awayは、景色や美しさに息をのむ感動に重点があります。blow someone’s mindは、頭で処理しきれない驚きに重点があります。

Note|能動でも受け身でも使える、blow someone’s mindの形

blow someone’s mindは、同じ衝撃を、いくつもの形で言い表せる表現です。主語を物事にするか、人にするか、形容詞にするかで、形が変わります。形ごとの違いを押さえておくと、見聞きしたときに迷いません。

物事を主語にした能動形は、The news blew my mind.のように、「ニュースが私の度肝を抜いた」と言います。It blows my mind that…は、「〜には度肝を抜かれる」という現在の感想です。驚いた側の頭(mind)を主語にした受け身は、my mind is blownで、「衝撃を受けた」という意味です。形容詞のmind-blowingは、物事を「度肝を抜くような」と形容します。

今回のhaving your mind blownは、have + 目的語 + 過去分詞の形です。half your life is having your mind blownは、「AはBすることだ」という形で、人生の半分は衝撃を受けることだと言い切っています。isのあとに動作を置くので、blownを含むまとまりをhavingで名詞のように扱っています。「頭を吹き飛ばされることを経験する」と読めるので、「度肝を抜かれること」と訳すのが自然です。見出しの能動形から見ると、受け身に近い側の形ですが、どれも同じ衝撃を別の角度から述べたものです。

どの形を選ぶかの目安は、誰を話の中心に置くかです。驚かせた側を主語にするなら能動形、驚いた側を主語にするなら受け身形です。

まとめ|頭が真っ白になるほどの衝撃を、ひとことで

blow someone’s mindは、驚きや感動で頭が真っ白になるほどの衝撃を人に与えることを表す表現です。能動形、受け身形、形容詞の形を押さえれば、同じ発想で場面に合う言い方を選べます。驚いた側を主語にするか、驚かせた側を主語にするかで、形が切り替わります。

映画の感想でも、技術の進歩への驚きでも、旅先の体験でも使えます。It blows my mind that…の形なら、驚きの中身を続けて語れます。

度肝を抜かれる経験は、受け身のhaving your mind blownでも、能動のblow someone’s mindでも、同じ衝撃として語れます。

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