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『モダンファミリー』シーズン4第21話の英題は Career Day です。ルークのクラスでもマニーの学校でもキャリアデーが話題になり、家族それぞれが、子どもの学校に大人が仕事の話をしに行く行事とどう向き合うかが描かれます。
この回の家族の会話を手がかりに、アメリカの学校で開かれることのあるキャリアデーという行事が、どのように受け止められているのかを、場面ごとに見ていきます。
キャリアデーは「親が仕事を話しに来る日」
キャリアデーは、保護者や地域の人が学校を訪れ、自分の仕事の内容を子どもたちに紹介する行事として知られています。アメリカの小学校や中学校で開かれることがあり、名称や形式、対象の学年は学校や地域によって異なると言われます。
ダンフィー家では、フィルがヘイリーとアレックスにこう尋ねます。
Phil: How come you guys never had a career day?
(お前たちのときは、どうしてキャリアデーがなかったんだ?)Haley: Cutbacks.
(予算削減。)Alex: Nor’Easter.
(大嵐。)Modern Family Season4 Episode21 (Career Day)
cutbacks は「予算や人員の削減」、Nor’easter はアメリカ北東部などで知られる強い嵐のことです。2人の短い答えが本当の理由かどうかは、この場面からは分かりません。フィルはルークに誇らしく思ってほしいと話し、自分の子ども時代を振り返ります。
Phil: I wanna make Luke proud.
(ルークに誇らしく思ってほしいんだ。)Phil: I wanna be his hero like my dad was when he talked to my class about running a grocery store.
(親父が食料品店の仕事について俺のクラスで話したときみたいに、あいつのヒーローになりたいんだよ。)Phil: He came in with two price guns in holsters and marked our teacher at $1.29 before she knew what hit her.
(親父はホルスターに値札ガンを2丁差して現れて、先生が気づく前に1ドル29セントの値札を貼っちゃったんだ。)Modern Family Season4 Episode21 (Career Day)
フィルにとってのキャリアデーは、父親が教室に来た誇らしい記憶と結びついています。仕事の道具を持ち込んで場を盛り上げる紹介の仕方は、子どもの目に強く残るものとして語られています。before she knew what hit her は「何が起きたのか分からないうちに」という決まった言い回しで、父親の早業を面白おかしく伝えています。
話す側にとっては、子どもにも分かる言葉で仕事を説明するのが腕の見せどころで、道具や実演を交えて興味を引く人もいると言われます。フィルの思い出は、その一例として読むことができます。
「career day lineup」と誰が来るかの楽しみ
マニーの学校でもキャリアデーがあり、プリチェット家ではマニーが、どんな大人が来るのかを話しています。
Manny: And Olivia Berman’s mom works in the rare books department at the library.
(それと、オリヴィア・バーマンのお母さんは、図書館の稀覯本部門で働いているんです。)Manny: Hope I get a chance to pick that brain.
(その知恵をお借りできる機会があるといいのですが。)Jay: Looks like you got quite the career day lineup.
(なかなかのキャリアデーの顔ぶれじゃないか。)Jay: So I guess they already got a closet guy coming in, huh?
(じゃあ、クローゼット屋はもう来ることになってるんだな?)Manny: No.
(いいえ。)Manny: I didn’t think you’d wanna do it.
(やりたくないだろうと思ったので。)Jay: I don’t, but you know, I just feel bad for the kids.
(やりたくはないが、まあ、子どもたちが気の毒だと思ってな。)Jay: A lot of interesting stories in the closet biz.
(クローゼット業界には面白い話がたくさんあるんだ。)Modern Family Season4 Episode21 (Career Day)
lineup は、もともと出場者や出演者の顔ぶれを指す語で、ここではキャリアデーに来る大人たちの顔ぶれを表しています。マニーの pick that brain は pick someone’s brain(人の知恵を借りる、話を聞いて学ぶ)をもとにした言い方で、話を聞くのを楽しみにしている様子が伝わります。
キャリアデーは、子どもにとって身近な大人の仕事を知る機会であると同時に、どんな職業の人が来るかを家庭で話題にするきっかけにもなり得ます。ジェイが自分の仕事は呼ばれていないのかと確かめるやり取りからは、家族の仕事が学校でどう紹介されるかを気にする親の側の視点も見えてきます。
ジェイの closet biz の biz は business をくだけて言う形で、「クローゼット業界」くらいの響きです。I don’t, but ~ と「やりたくはない」と言いつつ、すぐに面白い話がたくさんあると続けるのが、このやり取りのおかしみです。誰に声をかけるかは、学校や家庭によって決め方が異なる点も押さえておきたいところです。
教室で自分の仕事を説明する
ルークのクラスのキャリアデーには、フィルが不動産の仕事を紹介しに訪れます。同じ教室で、クレアも自分の仕事について話すことになります。
Claire: Um, stay-at-home mom.
(ええと、専業主婦です。)Claire: Uh, what that means is I actually have a whole bunch of different jobs.
(つまり、実はいろんな仕事をたくさん抱えてるってことなの。)Claire: I am a chauffeur, a chef, uh, a house manager, a nurse.
(運転手に、料理人に、えっと、家の管理人に、看護師。)Modern Family Season4 Episode21 (Career Day)
stay-at-home mom は、外で働かずに家で子育てや家事を担う母親を指す言い方です。クレアは、ひと言で職業名を言うのではなく、運転手・料理人・家の管理人・看護師と、日々の役割を職業名に置きかえて並べています。子ども向けに仕事を説明する場では、こうした具体的なたとえが伝わりやすい工夫だと言えます。
Um や Uh といったつなぎの言葉が重なっているのも、この場面の特徴です。a whole bunch of ~ は「たくさんの〜」をくだけて言う言い方で、one job ではなく different jobs と複数形にすることで、1日の中でいくつもの役目をこなしていることを示しています。
キャリアデーで紹介される仕事は、会社勤めや専門職に限らず、話す人によってさまざまです。フィルのように仕事への愛着を前面に出す人もいれば、クレアのように自分の毎日を言葉にしてみる人もいるところに、この行事ならではの幅が表れています。
まとめ|キャリアデーから見える家族と仕事
キャリアデーは、大人が自分の仕事を子どもたちに語る学校行事です。この回では、父親の思い出を語るフィル、顔ぶれを楽しみにするマニー、自分の役割を言葉にするクレアと、それぞれの向き合い方が描かれています。
学校行事をめぐる家族の会話を観ながら、アメリカの暮らしの一端にも触れていきましょう。
同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、ジェイの仕事の本音や歯の妖精をめぐる騒動の英語も取り上げています。


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