「Were there other things I’d rather do? Yes.」に見る、今の仕事への本音と、本当はやりたかったことを打ち明ける英語表現|『モダンファミリー』S04E21で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「Were there other things I'd rather do? Yes.」に見る、今の仕事への本音と、本当はやりたかったことを打ち明ける英語表現|『モダンファミリー』S04E21で学ぶ英会話

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『モダンファミリー』シーズン4第21話では、マニーの学校のキャリアデーの話をきっかけに、ジェイが自分の仕事について語り始めます。そこから、家族にも話していなかった「本当はやりたかったこと」が、少しずつ明かされていきます。

仕事を控えめに認める言い方、本音を自問自答の形で打ち明ける言い方、そして相手の言葉を根拠に背中を押す言い方を、会話の順に追っていきます。

目次

「it pays the bills」と「I’d rather」で仕事の本音を話す

マニーの学校のキャリアデーに来る保護者の顔ぶれが話題になったあと、ジェイは自分のクローゼットの仕事について、こう切り出します。

Jay: Maybe it’s not the most exciting career in the world, but it pays the bills.
(世界一わくわくする仕事じゃないかもしれんが、それで暮らしは回ってる。)

Gloria: No one is complaining.
(誰も文句なんて言ってないわ。)

Jay: Were there other things I’d rather do? Yes.
(ほかにやりたいことはあったか? あったさ。)

Jay: But I had to make ends meet.
(だが、やりくりしなきゃならなかった。)

Manny: What other things?
(ほかのことって、何ですか?)

Jay: Well, I always wanted to write thrillers.
(まあ、ずっとスリラーを書きたかったんだ。)

Gloria: Like that hat story?
(あの帽子の話みたいな?)

Modern Family Season4 Episode21 (Career Day)

it pays the bills は直訳すると「それが請求書を払ってくれる」で、生活に必要なお金はきちんと稼げると伝える表現です。Maybe it’s not the most exciting ~ と先に控えめな評価を置き、but で「それでも役目は果たしている」と続ける組み立てになっています。

Were there other things I’d rather do? Yes. は、自分で問いを立てて自分で答える形です。would rather do は「どちらかと言えば〜したい」という好みを表すので、「ほかにやりたいことはあったか」と過去を振り返る問いになります。「やりたいことがあった」と直接言うより、問いを挟んでから本音を認めるぶん、肩の力の抜けた響きになります。

同じ形は日常でも応用できます。たとえば転職の話題で Do I love my job? Not really. と言えば、「仕事が大好きかって? そうでもない」と、自分の気持ちを軽く打ち明けることができます。

直後の make ends meet(収支を合わせる、やりくりする)は同じ回のフレーズ記事でも取り上げている表現です。ここでは「生活のために本音を後回しにした」という流れの一部として押さえておけば十分です。

「I’ve been kicking around」で温めてきた構想を打ち明ける

マニーに「ほかのこと」を聞かれたジェイは、スリラーの中でもどんな作品なのかを話し始めます。

Jay: Spy thrillers.
(スパイ・スリラーだ。)

Jay: I’ve been kicking around this character, CIA Agent Chuck Stone, who doesn’t care how much his antics annoy the brass in Arlington.
(ずっと温めてるキャラクターがいてな。CIAのエージェント、チャック・ストーン。自分の無茶がアーリントンのお偉方をどれだけ怒らせようと気にしない男だ。)

Manny: Why didn’t you ever try it?
(どうして一度も挑戦しなかったんですか?)

Jay: I was busy with work and family.
(仕事と家族で忙しかった。)

Jay: I was gonna start writing after my divorce, but you know life got in the way.
(離婚したら書き始めるつもりだったが、ほら、人生ってやつに邪魔されてな。)

Gloria: Why do you point at me when you say “life”? Am I “life”?
(どうして「人生」って言うとき私を指すの? 私が「人生」なの?)

Jay: I meant you keep my busy.
(お前のおかげで忙しいって意味だ。)

Modern Family Season4 Episode21 (Career Day)

kick around は、アイデアを頭の中で転がすように、あれこれ考え続けることを表す句動詞です。現在完了進行形の I’ve been kicking around にすることで、思いつきではなく長く温めてきた構想だと伝わります。人物紹介に出てくる the brass は「お偉方、上層部」をくだけて言う語で、規則に縛られない主人公像を短く描き出しています。

仕事の場面でも、I’ve been kicking around an idea for a new project.(新しい企画のアイデアをあれこれ考えているんです)のように、まだ形になっていない案を切り出すときに使えます。

やらなかった理由のほうは、I was busy with ~ と I was gonna ~, but ~ の2段階で語られます。gonna(going to)を過去形にした was gonna は「〜するつもりだった」で、実現しなかった予定を言うときの形です。グロリアが「人生」という言葉に自分が含まれているのかと聞き返すところに、言い訳の言葉を相手に拾われるおかしさが表れています。

「You said you want to write. Write.」で背中を押す

別の場面で、グロリアはジェイの前に古いタイプライターを用意します。ここからは、相手のかつての言葉を根拠に行動を促す会話です。

Jay: My old typewriter.
(俺の古いタイプライターか。)

Gloria: You said you want to write.
(書きたいって言ったでしょ。)

Gloria: Write.
(書きなさいよ。)

Jay: Now? I’ve got a busy day.
(今か? 今日は忙しいんだ。)

Modern Family Season4 Episode21 (Career Day)

「忙しい」というジェイの返事に、グロリアはすでに手を打ってあると告げます。ここでジェイは、グロリアの行動の裏を読もうとします。

Gloria: I already called your office and told them that you can’t come in to walk around for 20 minutes saying to everyone, “what’s up, sport?”
(会社にはもう電話して、20分うろうろしてみんなに「調子はどうだ?」って言って回りには行けないって伝えたわ。)

Jay: I know this is your subtle little way of saying you don’t think I can do it.
(分かってるぞ、これは俺には無理だと思ってるってことを遠回しに言う、お前なりのやり方なんだろ。)

Gloria: No.
(違うわ。)

Gloria: It’s life getting out of the way.
(人生のほうがどいてくれたのよ。)

Modern Family Season4 Episode21 (Career Day)

You said you want to write. Write. は、相手の発言をそのまま根拠にして、動詞1語の命令で締める言い方です。短い Write. が、言い訳の余地を残さない強さを生んでいます。I’ve got a busy day. とかわそうとするジェイに対し、グロリアが会社への連絡まで済ませているため、逃げ道がふさがれていく流れが見どころです。

ジェイの this is your subtle little way of saying ~ は「これは〜と遠回しに言うお前のやり方だ」と、相手の行動の裏にある意図を言い当てようとする一言です。subtle(さりげない)に little を添え、皮肉めかした響きになっています。

これに対するグロリアの返しは、ジェイが以前口にした「人生に邪魔された」を裏返したものです。get out of the way は「どく、道をあける」で、今度は人生のほうが道をあけてくれたと伝えています。ジェイは Fine. と応じ、この挑戦を受けて立つと答えます。

まとめ|仕事の本音と、やりたかったことの言い方

it pays the bills で今の仕事を控えめに認め、Were there other things I’d rather do? で本音を引き出し、I’ve been kicking around で温めてきた構想を語ります。最後は You said you want to write. Write. が、迷う相手を動かす一言として効いています。

ジェイとグロリアのやり取りを観ながら、仕事と夢をめぐる英語を拾っていきましょう。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、リリーの歯の妖精やキャリアデー当日の場面の英語も取り上げています。

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