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『モダンファミリー』シーズン9第7話では、ミッチェルとキャメロンがそれぞれ後ろめたいことを抱えています。キャメロンはフットボールの試合の勝ち方を気に病み、ミッチェルは侵入者を追い払ったという話をそのままにしています。
隠しごとが絡むと、「打ち明けたい」「黙っていて」「なぜ言わなかったの」という言葉が行き交います。ふたりの会話から、そのやりとりに使える英語を順に見ていきます。
「I have to confess.」と、それを止める言い方
試合のあと、キャメロンはミッチェルに事情を打ち明けます。
Cameron: No, I overheard the lady coach call her play on my walkie-talkie, and I changed my defense to win the game.
(違うんだ、あのコーチが作戦を伝えるのを僕の無線機で聞いちゃって、勝つために守備を変えたんだ。)Cameron: And now I’m having anxiety, and I have to confess.
(それで今、不安でたまらなくて、打ち明けなきゃいけないんだ。)Mitchell: No, you you are not gonna confess.
(だめだ、き、君は打ち明けたりしない。)Mitchell: You’re gonna smush that anxiety into a little ball, and you’re gonna push it into that little, tiny hole in your soul where childhood traumas go.
(その不安は小さく丸めて、子どもの頃のトラウマをしまっておく、心の小さな小さな穴に押し込むんだ。)Modern Family Season9 Episode7 (Winner Winner Turkey Dinner)
overhear は「たまたま耳にする」で、わざと聞き耳を立てる eavesdrop とは区別されます。キャメロンはこの語を使い、相手チームのコーチの作戦を意図せず聞いてしまったと説明します。I’m having anxiety は「不安を感じている」という今の状態を表し、I have to confess で「打ち明けなければ」という気持ちにつなげます。
ミッチェルの You are not gonna ~. は、未来の形を使って「〜なんてしない」と言い切る強い否定です。命令文の Don’t confess. よりも、そうはならないと決めてかかる響きがあります。smush ~ into a little ball は「〜を小さく丸めて押しつぶす」という砕けた言い方で、不安をしまい込むよう求めるたとえです。
I have to confess. は大げさな告白だけでなく、I have to confess, I ate the last cookie.(白状すると、最後のクッキーを食べたのは私なんだ。)のように、軽い打ち明け話の前置きにも使えます。
人前でかばい、ふたりになってから切り出す
別の場面で、家族が集まった場にクレアの一言が飛びます。
Claire: How close did you get to this “intruder”?
(その「侵入者」には、どのくらい近づいたの?)Cameron: Okay, Claire.
(いいかい、クレア。)Cameron: That is just about enough.
(もうそのくらいにしてくれ。)Cameron: Mitchell suffered a trauma, and I don’t appreciate your mocking tone.
(ミッチェルはつらい思いをしたんだ。そのからかうような口調はいただけないな。)Cameron: Excuse us.
(ちょっと失礼。)Mitchell: Okay?
(ね?)Mitchell: Thank you, sweetie.
(ありがとう、ハニー。)Cameron: Okay, look, we both know two things for certain I look fabulous in coral, and you didn’t fight off any intruder.
(いいかい、確かなことがふたつある。僕にはコーラル色がすごく似合う。そして、君は侵入者なんか撃退してない。)Modern Family Season9 Episode7 (Winner Winner Turkey Dinner)
That is just about enough. は「もうそのくらいにして」と、相手の言葉を止める言い方です。just about が入ることで、「そろそろ限界だ」という含みが加わります。I don’t appreciate ~ は直訳すると「〜をありがたく思わない」ですが、実際には「〜は感心しない」と不快感を伝える丁寧めの抗議として使われます。Excuse us. は、ふたりでその場を離れるときの「ちょっと失礼」です。
キャメロンは人前ではミッチェルの話に合わせてクレアを止め、続く台詞で we both know ~(お互い分かっているよね)と切り出します。冗談を一つ前置きにしてから you didn’t fight off any intruder と本題に入る流れです。fight off は「戦って追い払う」という句動詞で、She fought off a cold.(彼女は風邪を寄せつけなかった。)のように、病気などをはねのける意味にも広がります。
「Why didn’t you just tell me?」への答え方
キャメロンは、ミッチェルにこう問いかけます。
Cameron: Why didn’t you just tell me?
(どうして素直に言ってくれなかったの?)Mitchell: I don’t know.
(分からない。)Mitchell: You You walked in, and you asked if there was a break-in, and I-I was embarrassed and possibly concussed, so I just I went with it.
(き、君が入ってきて、空き巣に入られたのかって聞いたんだ。ぼ、僕は恥ずかしかったし、頭を打っていたかもしれない。だから、そのまま話を合わせたんだ。)Mitchell: Besides, my dad and Claire cannot know, okay?
(それに、父さんとクレアには知られちゃいけないんだ、いい?)Modern Family Season9 Episode7 (Winner Winner Turkey Dinner)
Why didn’t you just ~? の just は「ただ〜すればよかったのに」という気持ちを添え、責めるよりも残念がる響きに近づけます。ミッチェルはまず I don’t know. と答えてから、相手の問いかけが話の始まりだったと経緯を説明します。
go with it は「その流れに乗る、そのまま受け入れる」という意味で、相手の思い込みを正さずにおいたことを短く言える表現です。Besides, は「それに」と別の理由を足す言葉で、~ cannot know, okay? と念を押して、知られたくない相手をはっきりさせます。経緯と理由を分けて話すと、言い訳ではなく説明として相手に届きやすくなると言えます。
その後、家族が集まった場で、キャメロンはこう言います。
Cameron: Just give it up, Mitchell.
(もうあきらめなよ、ミッチェル。)Modern Family Season9 Episode7 (Winner Winner Turkey Dinner)
give it up は「もうやめる、観念する」で、隠し通そうとする相手に区切りを促します。Give it up, you’re not fooling anyone.(もうやめなよ、誰もだまされてないから。)のように、見え透いたごまかしを指摘するときにも使われます。続けてキャメロンは家族の前で本当のことを明かし、ふたりの間で抱えていた話がここで外に出ます。
まとめ|隠しごとをめぐるふたりの英語
打ち明けたい I have to confess、止める You are not gonna ~、人前で制する That is just about enough、経緯を話す I went with it と Besides,。ふたりの会話から、隠しごとの扱い方ごとに異なる英語が分かります。
次回も『モダンファミリー』と一緒に、場面ごとの英語を学んでいきましょう。
このエピソードのほかのコラムでは、レースでのずるをめぐる会話や、感謝祭の朝のレースの文化も扱います。


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