アメリカのバレンタインに贈る手作りカードの文化と英語|『モダンファミリー』S09E14で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: アメリカのバレンタインに贈る手作りカードの文化と英語|『モダンファミリー』S09E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン9第14話では、ミッチェルとキャメロンがバレンタインのカードを交換します。キャメロンは折り紙と俳句、ミッチェルはタンデム自転車のカードと、二人のカードは趣向がまったく違います。

アメリカのバレンタインでは、カードが贈り物の中心になることが多いとされます。この回の場面を手がかりに、カードの呼び方や書き方、贈る相手の広さを見ていきます。

目次

手作りのカードも「a valentine」と呼ぶ

カードを交換する場面で、キャメロンはまず自分のカードから開けてもらいます。

Cameron: Okay, open open mine first.
(よし、まず僕のから開けて。)

— Oh.
(あ。)

Cameron: It’s It’s a kimono.
(こ、これは着物なんだ。)

Cameron: I took an online origami class.
(オンラインの折り紙教室を受けたんだよ。)

Mitchell: Okay.
(なるほど。)

Cameron: It’s a haiku.
(俳句なんだ。)

Modern Family Season9 Episode14 (Written in the Stars)

アメリカでは、バレンタインに贈るカードそのものを a valentine と呼ぶことがあります。I made you a valentine.(バレンタインのカードを作ったよ。)のように、手作りでも市販のものでも同じ言い方が使われます。

キャメロンのカードは、着物の形に折った折り紙で、オンライン講座で習ったものでした。origami や haiku は日本語がそのまま英語として定着した語で、辞書にも載っています。最初の open mine first(僕のを先に開けて)は、贈り物やカードを交換するときにそのまま使える言い方です。

キャメロンは、カードに添えた自作の俳句を読んで聞かせます。キャメロンはそれをミッチェルに読んで聞かせます。

Mitchell: Oh!
(おお!)

Cameron: Friend, lover, husband.
(「友、恋人、夫。)

Cameron: My life started when we met.
(僕の人生は、君と出会って始まった。)

Cameron: You’re my everything.
(君は僕のすべて」)

Mitchell: Aww.
(うわあ。)

Cameron: You are.
(本当にそうだから。)

Modern Family Season9 Episode14 (Written in the Stars)

英語で書く俳句は、日本の5・7・5の音に合わせて、音節の数を5・7・5に近づけた3行で書くことが多いとされます。キャメロンの3行もその形に沿った短い詩です。最後の You are. は、俳句の You’re my everything. を受けて「本当にそうなんだ」と念を押す一言になっています。

短い文面と「Love, M.」の結び

続いて、キャメロンはミッチェルからのカードを開けます。let’s see what you wrote in yours は「君のには何て書いたのかな」と、相手のカードを開けるときに添えやすい一言です。

Cameron: Ooh, let’s see what you wrote in yours.
(さて、君のには何て書いてあるかな。)

Cameron: Aww.
(わあ。)

Cameron: It’s a tandem bicycle.
(タンデム自転車だ。)

Mitchell: Yeah.
(うん。)

Cameron: It’s so cute.
(かわいいね。)

Cameron: Happy V-Day.
(「ハッピー・Vデー。)

Cameron: Love, M.
(愛を込めて、M」)

Modern Family Season9 Episode14 (Written in the Stars)

tandem bicycle は二人で前後に乗る自転車で、二人一緒に進むイメージからカードの絵柄に選ばれることがある題材とされます。V-Day は Valentine’s Day を縮めたくだけた言い方で、カードやメッセージの短い挨拶に使われます。

最後の Love, M. は、カードや手紙の結びに使う形です。英語のカードでは、Love, のあとに改行して名前を書くのが、家族や親しい相手に向けた一般的な締め方とされます。ここではミッチェルが名前を頭文字の M だけで書いています。ほかにも With love, や Yours,、XOXO(キスとハグを表す記号)など、相手との距離に応じて結びの言葉を選ぶことが多いと言われます。

ミッチェルのカードは、タンデム自転車と2つの短い言葉だけの一枚です。キャメロンの手の込んだカードと並べると、同じバレンタインのカードでも、贈る人によって書く量がまったく違うことが分かります。

恋人だけではない、家族に贈るカード

バレンタインのカードを贈る相手は、恋人や夫婦だけとは限りません。別の場面で、アレックスとマニーはこんな会話をしています。

Alex: So, are you seeing anybody new?
(で、最近誰かいい人できた?)

Manny: No, I didn’t even make my mom a Valentine’s card this year.
(ううん。今年は母さんにバレンタインのカードすら作ってないよ。)

Alex: It’s alarming that I asked about dating, and you went right to your mother.
(恋愛のことを聞いたのに、すぐお母さんの話になるのはちょっと心配になるんだけど。)

Modern Family Season9 Episode14 (Written in the Stars)

アレックスは恋愛の話を聞いたつもりでしたが、マニーは母親へのカードの話で答えています。make someone a Valentine’s card(〜にバレンタインのカードを作る)の make は「手作りする」の意味で、子どもが親にカードを作る場面によく合う言い方です。

マニーの台詞にある Valentine’s card と、先に見た valentine は、どちらもバレンタインのカードを指します。アレックスの Are you seeing anybody new? は「最近、新しく誰かとつき合ってる?」と近況を尋ねる言い方で、そこにずれた答えが返ってくることで会話のおかしさが生まれています。

アメリカでは、バレンタインに家族や友人、学校のクラスメートにもカードを贈る習慣があると言われます。小学校では、クラス全員分の小さなカードを用意して交換することもあるとされますが、地域や学校、家庭によって異なります。日本では恋人や職場の相手にチョコレートを贈るイメージが強いのに対し、アメリカでは身近な人へカードで気持ちを伝える日として幅広く祝われていると紹介されることが多く、この違いが二つの場面からも伝わってきます。

まとめ|カードで伝えるバレンタイン

手作りのカードも指す a valentine、くだけた挨拶の V-Day、結びの Love,、そして親へのカードを言う make my mom a Valentine’s card を見てきました。贈る相手の広さを知ると、カードの英語もぐっと身近になります。

『モダンファミリー』のバレンタインの場面を観ながら、カードに書かれる言葉に耳を傾けてみると、英語圏の行事の雰囲気が見えてきます。

同じ回のほかのコラムでは、星空と宇宙を話題にする英語や、カードの言葉をめぐる夫婦のやりとりも取り上げています。

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