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『モダンファミリー』シーズン11第15話で、クレアは夢見ていた仕事のオンライン面接を受けます。プレゼンまで用意して臨んだ面接でしたが、本番は思いどおりには進みません。それでもクレアは面接官に向けて、事情と自分の思いを言葉にしていきます。
準備の段階で意見を求める頼み方、計画が崩れたときに取り繕いをやめる言い方、そして熱意を伝え直す言い方。面接の前と最中の3つの場面から、立て直しの英語をたどります。
本番前に「feedback」をもらう頼み方
面接の前、クレアはフィルを呼んで、用意したプレゼンを見てほしいと頼みます。
Claire: Phil! Phil, can you come in here?
(フィル! フィル、ちょっと来てくれる?)
Claire: I’ve worked up a little presentation for my Skype interview, and I would love to get your feedback.
(オンライン面接用にちょっとしたプレゼンを用意したの。ぜひ意見を聞かせてほしいの。)
Phil: Yes, please!
(喜んで!)
Phil: You’ve been such a cheerleader for me with all my magic shows and SCARB dinners, I’d love to be yours.
(俺の手品のショーや SCARB の夕食会のたびに、ずっと応援してくれたもんな。今度は俺が応援する番だ。)
Phil: Hit it.
(さあ、始めて。)
Modern Family Season11 Episode15 (Baby Steps)
work up は「作り上げる・練り上げる」という句動詞で、I’ve worked up ~ は時間をかけて準備したものを差し出すときに使えます。続く I would love to get your feedback は、I’d like ~ よりも気持ちのこもった頼み方で、「ぜひ意見がほしい」という前向きな響きがあります。
フィルの cheerleader は、チアリーダーから転じて「応援してくれる人」を指します。フィルはクレアがこれまで自分を応援してきたことを挙げ、I’d love to be yours と、今度は自分がその役になりたいと返します。頼まれた側が喜んで引き受ける気持ちが、このひと言から読み取れます。
最後の Hit it. は、くだけた口語で「始めて」「どうぞ」と促す口語の命令形です。音楽を流し始める合図として使われることが多い表現で、ここではプレゼンを始めるよう背中を押す一言として使われます。練習相手に意見を頼むときは、Could you give me some feedback on ~? という形も使えます。
取り繕いをやめて事情を明かす英語
その後、クレアは階段に足が挟まったまま、家族に手伝ってもらって面接に臨みます。しかし面接は思うように進みません。クレアは面接官のオードリー・ベックマンに向かって、こう切り出します。
Claire: I’m sorry, Ms. Beckman. This was a terrible idea.
(ごめんなさい、ベックマンさん。とんでもない思いつきでした。)
Claire: I… Okay.
(私……。よし。)
Claire: I fell through a step, and my leg is stuck.
(階段を踏み抜いて、脚が抜けなくなっているんです。)
Claire: And listen, there’s no company I would rather work for.
(それに聞いてください。御社ほど働きたい会社はほかにありません。)
Claire: I didn’t want to cancel on you, so I asked my family to make it look like this was my office.
(面接を取りやめたくなかったので、家族に頼んで、ここが私の書斎に見えるようにしてもらったんです。)
Modern Family Season11 Episode15 (Baby Steps)
最初の This was a terrible idea. は、自分の計画が失敗だったと認める一文です。過去形の was を使うことで、取り繕っていた段取りをいったん終わらせる区切りの役割も果たしていると読めます。謝罪の I’m sorry と組み合わせると、言い訳より先に非を認める流れが生まれます。
続いてクレアは、自分の置かれた状況を一文で伝えます。長い弁解をせずに事実だけを述べる点が、立て直しの第一歩です。
there’s no company I would rather work for は、would rather 「むしろ〜したい」と否定の no を組み合わせた形で、「ほかのどこよりもこの会社で働きたい」という最上級に近い意味を持ちます。
cancel on ~ は、相手との約束を取り消すことを、相手に迷惑がかかる側面を含めて言う口語です。クレアは I didn’t want to cancel on you と言うことで、見せかけの段取りを組んだのは面接を取りやめないためだったと理由を添えます。
「なぜこの会社なのか」を伝え直す英語
事情を打ち明けたあとも、クレアは面接官に向けて話を続けます。
Claire: The reality is I live in chaos!
(実際の私は、混乱の中で暮らしているんです!)
Claire: But that’s why I love your products.
(でも、だからこそ御社の製品が大好きなんです。)
Claire: When… When my kids are fighting or… or the grandkids are crying or my husband is making pancakes on a pogo stick, I know that I can go into my office and file bills in a color-coded divider and experience one moment of peace.
(子どもたちがけんかしていても、孫たちが泣いていても、夫がホッピングに乗ってパンケーキを焼いていても、書斎で請求書を色分けの仕切りにファイルすれば、ほんのひとときの安らぎが得られるんです。)
Claire: I know I’m what your company needs, because I know how much I need your company.
(私が御社に必要な人間だと分かっています。私自身が御社をどれほど必要としているか、分かっているからです。)
Modern Family Season11 Episode15 (Baby Steps)
The reality is ~ は「実際のところは〜」と、本当の姿を打ち明ける前置きです。クレアは家庭の騒がしさを隠さずに認め、that’s why でそれを志望理由へとつなげます。弱みに見える事実を、相手の製品が必要な理由に変える組み立てです。
締めの一文では、what your company needs と I need your company が入れ替わって対になっています。「会社が私を必要としている」と「私が会社を必要としている」を並べることで、自分を売り込むだけでなく、相手の製品への思いの強さも同時に示す締めくくりです。
段取りが崩れた面接では、取り繕いを続けるより、事実を短く認めてから本題に戻るほうが話を立て直しやすい場合があります。クレアの言葉の順序は、謝罪、事情、熱意、志望理由と、立て直しの流れをそのまま追う形です。英語で同じ場面を迎えたときは、I’m sorry, but I need to be honest with you. のように正直に話すと先に宣言してから事情を伝える組み立ても考えられます。
まとめ|崩れた面接を言葉で立て直す
準備で意見を頼む I would love to get your feedback、失敗を認める This was a terrible idea、熱意を伝える there’s no company I would rather work for の3つを扱いました。謝罪から熱意へと順序を意識すると、話を立て直しやすくなります。
面接の場面を観返すと、言葉を選び直していくクレアの組み立てが見えてきます。
時間の感覚を表す英語や、転職の誘いに条件をつける英語は、この回のほかのコラムで取り上げています。


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