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『モダンファミリー』シーズン5第22話では、婚約中のミッチェルとキャメロンが、式の費用が予算を大きく上回っていることに気づきます。2人は手持ちの品を売ってお金を工面しようと、何を手放すかの相談を始めます。
お金の話は、日本語でも切り出し方に気をつかう話題です。今回は、予算オーバーを伝える言い方、品物の値打ちや費用を表す語、そして親に頼るのは気が引けると伝える一言を、場面の順に見ていきます。
「over budget」予算オーバーを相談する英語
招待客の話が続いたあと、ミッチェルは pull back on a few things(いくつか控える)必要があると言い出します。そこから話は、何かを売るという案に進みます。
Mitchell: All right.
(よし。)Mitchell: Maybe we could sell something.
(何か売ればいいかもしれない。)Cameron: We’re thousands over budget.
(予算を何千ドルもオーバーしてるんだよ。)Cameron: It would have to be something great.
(よほどすごい物じゃないと。)Lily: Here, you can sell my diamond ring.
(はい、私のダイヤの指輪、売っていいよ。)Mitchell: Oh, honey, that’s candy.
(ああ、それはキャンディだよ。)Modern Family Season5 Episode22 (Message Received)
over budget は「予算オーバー」で、thousands over budget のように前に金額の目安を置くと、どれだけ超えているかを示せます。反対に予算内に収まっているときは within budget や under budget と言います。
Maybe we could ~ は「〜してもいいかもしれない」と、案を控えめに出すときの形です。決めつけずに相手の反応を待つ響きがあり、話し合いの最初の一言に向いています。
It would have to be ~ は「〜でなければならないだろう」と、条件の高さを示す形です。ここでは、少し売ったくらいでは足りないという厳しさが伝わってきます。リリーが差し出した指輪がキャンディだったというやり取りが、深刻な相談の空気を和らげています。
- A: Can we afford a new sofa this month?
(今月、新しいソファ買える?) - B: Not really. We’re already over budget. Maybe we could wait until next month.
(ちょっと無理かな。もう予算オーバーだし。来月まで待ってもいいかも。)
「worth」と「cover」で値打ちと費用を言う
ミッチェルが売れる物として挙げたのは、自分のコミック本でした。
Mitchell: I do have something of value a “Spiderman vs.
(僕にも値打ちのある物がある。『スパイダーマン対)Mitchell: Doctor Octopus” comic book.
(ドクター・オクトパス』のコミック本だ。)Mitchell: Issue number 3, 1963, near-mint condition.
(第3号、1963年、ほぼ新品の状態。)Mitchell: It’s worth 5 grand.
(5千ドルの価値がある。)Modern Family Season5 Episode22 (Message Received)
something of value は「値打ちのある物」、near-mint condition は「新品に近い状態」で、コレクション品の状態を伝えるときに使われる言い方です。It’s worth ~ は「〜の価値がある」で、grand は口語で1,000ドルを指します。5 grand は5千ドルという意味です。
一方のキャメロンは、祖父から譲られたベルトのバックルを売ると言い出し、ミッチェルは I can’t let you do that.(そんなことはさせられない)と止めます。キャメロンはこう言い返します。
Cameron: Mitchell, my belt buckle was owned by a legend of the old west.
(ミッチェル、僕のバックルは西部開拓時代の伝説の人物の持ち物だったんだよ。)Cameron: I don’t think your comic book would even cover our balloon budget.
(君のコミック本じゃ、風船の予算すらまかなえないと思う。)Mitchell: Well, that’s very offens– Wait.
(それはずいぶん失礼な――待って。)Mitchell: What’s the balloon budget?
(風船の予算って何?)Modern Family Season5 Episode22 (Message Received)
cover は「費用をまかなう」という意味で、cover the cost(費用をまかなう)の形でもよく使われます。would even を入れると「〜すらできないだろう」と、足りなさを強調できます。ミッチェルは失礼だと言いかけて、風船の予算という項目があること自体に引っかかります。お互いの品の値打ちを比べるうちに、予算の中身まで話が広がっていくのが面白いところです。
「I don’t feel right asking ~」頼るのは気が引けるときの英語
後の場面で、グロリアはミッチェルにもっと簡単な方法を勧めます。
Gloria: If you need money for the wedding, why sell something that you love? Why don’t you just ask Jay?
(式にお金がいるなら、どうして大事な物を売るの? ジェイに頼めばいいじゃない。)Mitchell: No.
(いや。)Mitchell: No.
(いや。)Mitchell: No.
(いや。)Mitchell: No.
(いや。)Gloria: Why not? He’s your father.
(どうして? あなたのお父さんでしょ。)Mitchell: I don’t feel right asking my dad for money, okay?
(父さんにお金を頼むのは気が引けるんだよ、いいね?)Modern Family Season5 Episode22 (Message Received)
Why don’t you just ~? は「〜すればいいじゃない」と、簡単な解決策を勧める表現です。それに対する I don’t feel right ~ing は「〜するのは気が引ける」で、理屈ではなく気持ちの面で抵抗があることを伝えます。No を何度も重ねる返事からも、強い拒否が読み取れます。
ミッチェルは続けて、自分は大人で、売れるコミック本もあると理由を添えます。He’s your father. と父親であることを理由に勧めるグロリアと、父親だからといって頼む気にはなれないと返すミッチェルの考え方の違いが、短いやり取りに表れています。I don’t feel right ~ing は、誘いや申し出を断るときにも「ありがたいけれど」という含みを残せる形です。
- A: You can borrow my car if you need it.
(必要なら、私の車を使っていいよ。) - B: Thanks, but I don’t feel right borrowing it for a whole week.
(ありがとう。でも1週間ずっと借りるのは気が引けるよ。)
この後、ミッチェルのコミック本は台無しになってしまいます。それでもグロリアの勧めに、ミッチェルはこう答えます。
Gloria: I’m so sorry, but I am sure that Jay can help you two out.
(本当に気の毒だけど、ジェイならきっと2人を助けてくれるわ。)Mitchell: No, no, no, no, no.
(だめ、だめ、だめ、だめ、だめ。)Mitchell: We want to do this on our own.
(自分たちの力でやりたいんだ。)Modern Family Season5 Episode22 (Message Received)
help ~ out は「〜に手を貸す、助ける」、on our own は「自分たちの力で」という意味です。頼れる相手がいても自分たちでやりたいと伝えるとき、そのまま使える形と言えます。
まとめ|予算の相談と、自分たちでやりたいという一言
over budget で予算オーバーを伝え、worth や cover で値打ちと費用を言い、I don’t feel right ~ing や on our own で頼らない気持ちを伝える。ミッチェルとキャメロンの相談には、お金の話を進めるための言い回しがそろっています。
次回も『モダンファミリー』の場面を観ながら、英語の言い回しを集めていきましょう。
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