「blurt something out」の意味と使い方|『モダンファミリー』S05E22で学ぶ英会話

「blurt something out」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

言うつもりのなかったことを、考えるより先に口に出してしまい、すぐに後悔した経験はありませんか。

そんなときにぴったりの「blurt something out」を、『モダンファミリー』シーズン5第22話の後半、ミッチェルがキャメロンに、思わず口走ってしまったことを詫びるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「blurt something out」の意味とニュアンス

blurt something out
意味:思わず口走る、うっかり言ってしまう

blurt something out は、言うつもりのなかったことや、言うべきでなかったことを、深く考える前に口に出してしまうことを表します。blurt は「突然口走る」、out は「外へ」を示すので、口から言葉が勢いよく外へ飛び出す動きを描いた表現です。

「うっかり」「衝動的に」というニュアンスが強く、内容をよく考えたうえで伝える行為とは反対の位置にあります。秘密や驚きの事実を思わず言ってしまったときや、答えを考える前に答えてしまったとき、失言を詫びるときなどに使えます。

語順にも決まりがあります。目的語が名詞のときは、blurt out the truth と blurt the truth out のどちらも取れます。目的語が it のような代名詞のときは、blurt it out のように、間に挟む形になります。

ドラマの台詞の I didn’t mean to blurt it out like that. は、この代名詞の形の例です。it が、直前に口にしたことを受けています。

【ここがポイント!】

  • 「blurt something out」の核は、考える前に言葉が口から飛び出すイメージ
  • 「うっかり」「衝動的に」という響きが強い表現
  • 目的語が代名詞のときは blurt it out と、間に挟む形になる

『モダンファミリー』S05E22のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ミッチェルが、自分が口にしたことをキャメロンに詫びる場面です。そこへグロリアが加わり、二人に申し出をしますが、ミッチェルはそれを断ります。詫びる一言のあと、会話がどう動いていくかに注目です。

Mitchell: Hey, I’m sorry. I — I didn’t mean to blurt it out like that.
(ごめん。あんなふうに口走るつもりはなかったんだ。)

Cameron: No, it’s it’s okay. I I kinda suspected the dates didn’t line up. Now I’m starting to think that wasn’t Amelia Earhart’s compass.
(いや、いいんだ。年代が合わないなとは薄々思ってたよ。あれもアメリア・イアハートのコンパスじゃなかった気がしてきた。)

Gloria: I’m so sorry, but I am sure that Jay can help you two out.
(本当にごめんなさい。でも、ジェイならあなたたち二人の力になってくれると思うの。)

Mitchell: No, no, no, no, no. We want to do this on our own.
(いや、いや、いや、いや、いや。僕たちは自分たちだけでやりたいんだ。)

Modern Family Season5 Episode22 (Message Received)

シーン解説と心理考察

ミッチェルは、まず「ごめん」と詫びてから、あんなふうに口走るつもりはなかったと言います。詫びているのは、言った内容というより、口に出した勢いや言い方のほうだと読めます。

キャメロンは、その詫びを受け入れます。「年代が合わないなとは薄々思ってた」という言葉には、ミッチェルの指摘を、以前からうっすら感じていたこととして受け止めている様子がにじみます。続けて、あれもアメリア・イアハートのコンパスではなかった気がしてきた、と続けています。

グロリアが加わると、話題は別の方向へ動きます。「ジェイならあなたたち二人の力になってくれる」という申し出に、ミッチェルは「いや」を5回重ねて断ります。

ミッチェルの断りは、そのあとに続く「自分たちだけでやりたい」という一文で締まります。詫びる場面から、誰に頼るかの場面へ、話の中心が移っていく流れが、この場面の見どころです。

グロリアの申し出も、一言で押し切られてはいません。「本当にごめんなさい」と前置きしてから、ジェイの名前を出しています。申し出に先立つ前置きの言葉があるぶん、ミッチェルの短く強い断りとのコントラストが際立ちます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

コップの水が勢いよくこぼれ出る様子を思い浮かべてみましょう。口に出すつもりのなかった言葉が、考える前に外へこぼれ出てしまう姿が、blurt out のイメージです。

ミッチェルの詫びは、こぼれた水を前にした人の一言に重なります。こぼしてしまった水は元に戻せないので、「あんなふうに口走るつもりはなかった」という言葉が、詫びとして響きます。

もう一つ、out の向きにも注目してみましょう。out は「外へ」なので、口の中にあったものが、意図とは関係なく外へ出ていく方向が示されています。言うか言わないかを選ぶ前に出てしまうため、blurt には「うっかり」の響きがつきまといます。

動作のイメージとして、手のひらで口を勢いよく覆う仕草を添える方法もあります。言ってしまってから、はっとして口を押さえる動きと一緒に blurt it out を口にすると、「うっかり出た」という感覚が意味と結びついて残ります。

例文で覚える「blurt something out」

会議、授業、サプライズの話題と、場面ごとに表情が変わる blurt something out を、3つの例文で確認していきましょう。

I didn’t mean to blurt it out during the meeting.
(会議中に思わず口走るつもりはありませんでした。)
失言を詫びる場面です。during the meeting のように場面を添えると、いつ口走ったのかが伝わりやすくなります。

He blurted out the answer before the teacher finished the question.
(彼は先生が質問を言い終える前に、答えを口走ってしまいました。)
授業中の出来事を話す場面です。before 以下が、考える前に言ってしまったという勢いを具体的に示しています。

A: Did you tell him about the surprise party?
B: Sorry, I blurted it out.
(A:彼にサプライズパーティーのこと話したの?)
(B:ごめん、うっかり口走っちゃった。)
秘密を漏らしてしまったときの往復会話です。ミッチェルの場面と同じく、blurted it out という代名詞の形を使っています。

あわせて覚えたい関連表現

let something slip
(うっかり漏らす)
隠しておくつもりのことを、つい漏らす点に重点があります。blurt out は、考える前に勢いよく言う点に重点があります。

spill the beans
(秘密をばらす)
秘密を明かすことを表す慣用句で、うっかりでも故意でも使えます。blurt out は、衝動的に言うことが中心です。

say something without thinking
(考えずに言う)
説明的な言い方です。blurt out は、その状況を短い動詞句で表せる点が違います。

Note|「あんな言い方で言うつもりはなかった」という like that の訳し方

ミッチェルの一言は、I didn’t mean to blurt it out like that. です。日本語に直すと「言うつもりはなかった」と訳したくなりますが、この文には like that が付いています。

like that は「そんなふうに」という意味で、ここでは言い方や、口に出した勢いを指しています。そのため、この文は「言うつもりはなかった」というより、「あんな言い方で言うつもりはなかった」と読めます。詫びる対象が、内容そのものではなく、言い方にあるわけです。

もし like that が無ければ、I didn’t mean to blurt it out. は、「口走るつもりはなかった」という意味になります。これは、そもそも言うつもりがなかったことを表します。like that が加わることで、伝える意図はあったとしても、この伝え方は避けたかった、という含みが出ます。

訳の選び方としては、「あんなふうに口走るつもりはなかった」のように、「あんなふうに」を残す形が原文に近づきます。「口走るつもりはなかった」だけにすると、like that が持っていた言い方への詫びが消えてしまいます。

小さな語一つで、詫びる中身が変わる点は、英文を読むときに見逃したくない部分です。ミッチェルの一言を読むときは、blurt it out という動詞の部分と、like that という言い方の部分を、分けて眺めてみると整理しやすくなります。

まとめ|口から先に出てしまった言葉と、その詫び方

blurt something out は、考える前に言葉が口から出てしまうことを表す表現です。「うっかり」「衝動的に」という響きがあり、目的語が代名詞のときは blurt it out と、間に挟んで使います。

ミッチェルは、I didn’t mean to blurt it out like that. と詫びました。like that が付くことで、言った内容よりも、言い方に対する詫びとして読める一文になっていました。

詫びる場面から、グロリアの申し出を断る場面へ移っていく流れは、口走った一言のあとも会話が続いていくことを見せる場面でした。失言を詫びたい場面を思い浮かべながら、表現の引き出しに加えてみてください。

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