「Okay, Mr. Goody two-shoes.」に見る、詮索好き・いい子ぶり・ずる賢さを言い合う英語表現|『モダンファミリー』S04E23で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「Okay, Mr. Goody two-shoes.」に見る、詮索好き・いい子ぶり・ずる賢さを言い合う英語表現|『モダンファミリー』S04E23で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン4第23話では、マニーのリュック探しに付き合うジェイとグロリアが、あちこちで人の物をのぞき込みます。それをとがめるマニーと、言い返す2人の間で、相手の性質にあだ名を付けるような言葉が飛び交います。

今回は、詮索をとがめる snoop、いい子ぶりをからかう goody two-shoes、ずる賢さを表す sneak という3つの言葉を軸に、家族の言葉の応酬を場面の順に見ていきます。

目次

「go through」と「snoop」で詮索をとがめる

リュックを探して回る途中、ほかの人あての郵便物に目を通しているジェイに、マニーはこう声をかけます。

Manny: Going through other people’s mail– keeping it classy, Jay.
(人の郵便物をあさるなんて。上品なことだね、ジェイ。)

Modern Family Season4 Episode23 (Games People Play)

go through ~ は「〜を一つずつ調べる、目を通す」という句動詞で、他人の物について使うと「あさる、のぞく」という響きになります。keeping it classy は本来「品よくふるまう」という意味ですが、ここでは品のない行動に向けた皮肉です。わざと反対のことを言ってとがめる形で、くだけた会話で耳にすることがあります。

続いて、マニーは母のグロリアにも同じような問いを向けます。

Manny: So you were snooping?
(つまり、詮索してたってこと?)

Gloria: Oh, so now it’s snooping, wanting to know more about your family by looking through their personal things?
(あら、今じゃそれが詮索なの? 家族の持ち物を見て、家族のことをもっと知りたいって思うことが?)

Manny: Not just now.
(今に始まったことじゃないよ。)

Manny: Since the invention of things.
(物が発明されたときからずっとさ。)

Modern Family Season4 Episode23 (Games People Play)

snoop は「こそこそ詮索する、のぞき回る」という動詞です。グロリアはそれを wanting to know more about your family と、家族を知りたい気持ちに言い換えて返しています。同じ行動でも、呼び方一つで印象が変わることを示すやり取りと言えます。

マニーの Since the invention of things. は、「昔からずっとそうだ」を大げさに言った冗談です。Not just now(今だけじゃない)を受けて、物というものが生まれたときから、とまで時間をさかのぼらせているのが面白いところです。

「a couple of snoops」と「Mr. Goody two-shoes」

その後、ゲーム・ナイトに自分たちが呼ばれなかったと思い込んだジェイとグロリアに、マニーは理由をこう示します。

Manny: Maybe they didn’t invite you because you’re a couple of snoops?
(2人が詮索好きだから、呼ばれなかったんじゃない?)

Jay: Okay, Mr. Goody two-shoes.
(はいはい、いい子ちゃん。)

Manny: A trait normal parents would value.
(普通の親なら大事にする長所だけどね。)

Modern Family Season4 Episode23 (Games People Play)

ここでの snoop は名詞で「詮索好きな人」を指し、a couple of を付けて「詮索好きの2人組」とまとめています。動詞と名詞の両方で使える語なので、セットで覚えておくと便利です。

ジェイの Mr. Goody two-shoes は、真面目すぎる人やいい子ぶる人をからかう呼び方です。goody two-shoes だけでも使えますが、Mr. を付けると、相手を少し皮肉っぽく持ち上げる響きが加わります。Okay を前に置いているので、「はいはい、分かったよ」と相手の注意を受け流す調子になります。

マニーは引き下がらず、A trait normal parents would value. と返します。trait は「性質、特徴」という名詞で、would value は「(普通なら)大事にするはずだ」という仮定の形です。いい子であることを、からかわれる点ではなく親が喜ぶ長所だと言い直していて、大人びた切り返しになっています。

  • A: You always follow the rules. Okay, Mr. Goody two-shoes.
    (いつも規則どおりだね。はいはい、いい子ちゃん。)
  • B: That’s a trait most bosses would value.
    (たいていの上司なら評価する長所だよ。)

「not too much of a goody two-shoes」と「sneak」

やがて招待状が見つかり、マニーがそれを渡しそびれていたらしいと分かったあと、ジェイとグロリアはこう話します。

Jay: Guess he’s not too much of a goody two-shoes.
(あいつもそこまでいい子ちゃんってわけじゃなさそうだな。)

Gloria: No.
(違うわ。)

Gloria: He’s a lying, scheming little sneak.
(あの子は嘘つきで、たくらみ好きの、ずる賢い子よ。)

Gloria: That’s my son.
(さすが私の息子ね。)

Modern Family Season4 Episode23 (Games People Play)

not too much of a ~ は「それほど〜というわけでもない」と、程度を打ち消す言い方です。ジェイは、前の場面で自分が使った goody two-shoes を、ここで逆向きに持ち出した形です。

グロリアの sneak は「こそこそする人、ずる賢い人」という名詞で、lying(嘘をつく)と scheming(たくらむ)を重ねて意味を強めています。little を付けると、子どもに向けた親しみも混じります。続く That’s my son. で、非難の言葉が一転して誇らしさに変わるのが見どころです。

That’s my son. は「それでこそ私の息子だ」と、子どもの言動を自分に似ていると認めて喜ぶときの言い方で、That’s my girl. や That’s my boy. のように褒め言葉として使われることもあります。ここでは直前の lying や scheming という言葉と並ぶことで、ずる賢さまで含めて我が子を認めるような、ひねりの効いた一言になっています。

表現 意味・働き
go through ~ 〜を調べる、のぞく
snoop 詮索する/詮索好きな人
keeping it classy 品のなさへの皮肉
Mr. Goody two-shoes いい子ぶる人をからかう
not too much of a ~ それほど〜でもない
sneak ずる賢い人

まとめ|人の性質を言い表す言葉

snoop で詮索をとがめ、Mr. Goody two-shoes でいい子ぶりをからかい、sneak でずる賢さを言い表す。同じ言葉が場面をまたいで言い返しに使われることで、家族の言い合いにどこかおかしみが生まれています。

次に『モダンファミリー』を観るときも、人を呼ぶあだ名のような言葉に注目すると、会話の楽しみがひとつ増えます。

この回のほかのコラムやフレーズ記事では、ほかの家族の場面から拾った英語も取り上げています。

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