「I’m tall enough to ride all the rides」に見る、アメリカのテーマパークの身長制限と記念写真の文化|『モダンファミリー』S03E22で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「I'm tall enough to ride all the rides」に見る、アメリカのテーマパークの身長制限と記念写真の文化|『モダンファミリー』S03E22で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン3第22話は、家族そろってテーマパークで一日を過ごす回です。出発前から身長を気にするルーク、乗り物を前に盛り上がるフィル、乗り物の写真を買って見せるジェイと、テーマパークならではの場面がいくつも登場します。

この回を手がかりに、アメリカのテーマパークでよく見られる乗り物の身長制限と、乗り物の途中で撮られる記念写真の習慣を紹介します。

目次

乗り物の身長制限と「tall enough」

冒頭、ダンフィー家ではルークが「お願い」をくり返しています。アレックスが尋ねると、その理由が明らかになります。

Luke: Please, please, please, please.
(お願い、お願い、お願い、お願い。)

Alex: Okay, what is this?
(ねえ、これ何?)

Luke: We’re making sure I’m tall enough to ride all the rides at Disneyland.
(ディズニーランドの乗り物に全部乗れるくらい、僕の背が足りてるか確かめてるんだ。)

Luke: Without having to spike up my hair.
(髪を立てたりしなくてもね。)

Phil: Buddy We are good to go.
(相棒……準備オーケーだ。)

Luke: Sweet!
(やった!)

Modern Family Season3 Episode22 (Disneyland)

アメリカのテーマパークでは、スピードの出る乗り物や急な落下のある乗り物に、安全上の理由から最低身長が決められていることが多いと言われます。乗り場の入り口に目安の高さを示した表示があり、係員がそこで子どもの背を確かめる光景もよく見られます。基準の高さは施設や乗り物によって異なり、アメリカではインチで示されるのが一般的です。

ルークの tall enough to ride は「乗れるくらい背が高い」という意味で、身長制限を話題にするときにそのまま使える言い方です。「髪を立てずに」という一言からは、少しでも背を高く見せたい子どもの必死さが伝わってきます。フィルの good to go は「準備完了、問題なし」を表す口語です。

園内に入ると、フィルは身長で家族を分けて最初の乗り物へ向かいます。

Phil: Okay, people over 46 inches, first stop– Indiana Jones!
(よし、46インチ以上の人は、最初の行き先はインディ・ジョーンズだ!)

Luke: Have fun on the teacups, Lily.
(リリーはティーカップを楽しんでね。)

Jay: Okay, let’s do this.
(よし、行くか。)

Modern Family Season3 Episode22 (Disneyland)

46インチはおよそ117センチです。基準に届かない小さな子どもには、身長制限のないゆるやかな乗り物が用意されていることが多く、ルークがリリーにかけた一言もその違いを踏まえたものと読み取れます。乗り物に乗り終えたあと、ルークは「being tall is everything that I dreamed it would be」と、背が届いた喜びを口にしています。

人気の乗り物と待ち時間

フィルとルークが乗り物の前で交わす会話にも、テーマパークらしい事情がのぞきます。

Phil: Okay, buddy, moment of truth.
(よし相棒、いよいよだぞ。)

Luke: Yes!
(やった!)

Phil: This is gonna be so awesome!
(最高に楽しいぞ!)

Luke: Yeah!
(うん!)

Phil: In 45 minutes, this is gonna be so awesome!
(45分後には、最高に楽しいぞ!)

Luke: Yeah!
(うん!)

Modern Family Season3 Episode22 (Disneyland)

moment of truth は「いよいよ結果が分かる瞬間」を指す言い回しです。続く In 45 minutes は、乗るまでにそれだけ時間がかかることを冗談めかした一言と読み取れます。人気の乗り物では長い行列ができることが多く、入り口に待ち時間の目安が表示されるのもよくある光景です。wait time という言葉とあわせて覚えておくと、現地で案内を読むときに役立ちます。

施設によっては、予約や追加料金で待ち時間を短くできる仕組みを用意しているところもあり、その内容は施設ごとに異なります。フィルが同じ文に In 45 minutes を足して言い直すことで、楽しみな気持ちと待たされる現実が一文の中に並びます。ルークの返事が変わらず Yeah! のままなのも、親子の掛け合いとしておかしみのある場面です。

乗り物の記念写真を買う習慣

乗り物から戻ったグロリアに、ジェイがあるものを見せます。

Jay: Hey.
(おい。)

Jay: Check it out.
(これ見てみろ。)

Jay: I bought one of those souvenir photos with you and Manny on the ride.
(乗り物に乗ってるお前とマニーの記念写真を買ったんだ。)

Jay: Boy, it looks like you’re having a good time.
(いやあ、楽しそうじゃないか。)

Modern Family Season3 Episode22 (Disneyland)

アメリカのテーマパークでは、急な落下やカーブの場面で自動的に乗客を撮影し、出口近くでその写真を販売する乗り物が多いと言われます。souvenir photo は「記念写真」のことで、souvenir 単独では「お土産、記念品」を指します。ジェイの one of those は「よくあるあの手の」というニュアンスを加えています。乗客の表情が一瞬で切り取られるため、後から見て笑い合えるのがこの写真の楽しみ方と言えます。

フィルもルークを一人で乗り物へ送り出すとき、この写真のことを話題にします。

Luke: So do you still wanna talk or–
(で、まだ話したい? それとも……)

Phil: No, go.
(いや、行ってこい。)

Phil: Ride Space Mountain.
(スペース・マウンテンに乗ってこい。)

Phil: Uh, at the end, when they take a picture, do something hilarious for both of us.
(あ、最後に写真を撮られるときは、俺の分までおもしろいことをしてくれ。)

Modern Family Season3 Episode22 (Disneyland)

撮影の瞬間に合わせてポーズやおどけた表情を決めるのは、乗り物の写真の楽しみ方としてよく知られています。こうした写真は英語で on-ride photo と呼ばれることもあり、出口付近のモニターで自分の写真を確かめてから買うかどうかを決める流れがよく見られます。「最後に写真を撮られる」ことを前提にしたフィルの頼みから、撮影がどこで行われるかを家族が知っていることも分かります。

まとめ|テーマパークの文化と英語

身長制限を話題にする tall enough to ride、準備完了の good to go、乗り物の souvenir photo と、テーマパークの一日には場面ごとの英語がそろっています。制度の細部は施設ごとに異なりますが、言葉を知っておくと現地の案内が身近になります。

家族それぞれの楽しみ方を観ながら、アメリカのテーマパークの空気も一緒に味わっていきましょう。

この回のほかのコラムやフレーズ記事では、同じ一日の別の場面から英語表現を拾っています。

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