「True-ish?」に見る、にわかに信じがたい話を疑う英語表現と、疑いが晴れないときの言い方|『モダンファミリー』S03E09で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「True-ish?」に見る、にわかに信じがたい話を疑う英語表現と、疑いが晴れないときの言い方|『モダンファミリー』S03E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン3第9話では、キャメロンが得意の昔話を披露します。仲間と大きなスリングショットでかぼちゃをフットボール場の端から端まで飛ばした、という話です。ところがミッチェルは、その話が本当なのかを疑い始めます。

今回は、-ish でぼかして疑う言い方、疑われた側の言い返し方、そして予想が当たったのに素直に喜べないときの表現を、場面の順に見ていきます。

目次

「True-ish?」で半信半疑を伝える

人前でキャメロンが話し終えたあと、ミッチェルは「Wah-wah.」と残念な効果音をまねました。2人になると、ミッチェルは話のレパートリーから外したらどうかと言い、「本当にあった話だけにすれば、みんな喜ぶ」と付け加えます。

Cameron: Excuse me.
(ちょっと待って。)

Cameron: What?
(なんだって?)

Mitchell: I’m–I’m just saying people laugh more at stories that are true.
(ぼ、僕はただ、本当の話のほうがウケるって言ってるだけだよ。)

Cameron: Punkin chunkin is a true story.
(パンプキン・チャンキンは実話だぞ。)

Mitchell: True-ish?
(実話っぽい、って感じ?)

Cameron: No.
(違う。)

Cameron: True.
(実話だ。)

Modern Family Season3 Episode9 (Punkin Chunkin)

-ish は形容詞や数字に付けて「〜っぽい」「だいたい〜」とぼかす接尾辞です。True-ish? は「本当」と言い切らず「本当っぽいくらい?」と聞き返すことで、全否定はしないまま疑いを伝えます。口語では単独で使われることもあり、日常会話では「Are you ready?」に「Ish.」と答えるような、くだけた使い方も見られます。

ミッチェルの言葉に、キャメロンはまず Excuse me. と What? で聞き返します。ここでの Excuse me は謝罪ではなく、「今なんて言った?」と聞き捨てならない発言をとがめる使い方です。

キャメロンは No. True. と二語で言い切り、ぼかしを受け付けません。ぼかした問いに短い断定で返す、対照的な応酬です。

  • A: Is the report finished?
    (報告書は終わった?)
  • B: Finished-ish. I still need to check the numbers.
    (終わったっぽい、かな。まだ数字の確認が残ってる。)

「I can prove it to you right now.」で受けて立つ

ミッチェルは車のサンルーフが11月下旬に開いていたのかと細部を突きますが、キャメロンは「It was unseasonably warm.」と返します。話は収まらず、家族が集まった場で、キャメロンは自分の話を疑うのは誰かと問いかけます。そして、疑う側を「the skeptics, the dream-squashers」、信じる側を「the dreamers」と呼び分けます。ジェイも疑う側から口を開きます。

Jay: So we’re supposed to believe that you make a- a pumpkin fly across a football field.
(じゃあ何か、お前がかぼちゃをフットボール場の向こうまで飛ばしたって話を信じろってのか。)

Cameron: Yeah.
(そうだよ。)

Cameron: I can prove it to you right now.
(今すぐ証明してみせる。)

Cameron: Let’s go to the football field.
(フットボール場へ行こう。)

Mitchell: Yes! Let’s do this.
(いいね! やろう。)

Mitchell: I’d love to end this.
(この話にはぜひ決着をつけたいね。)

Modern Family Season3 Episode9 (Punkin Chunkin)

So we’re supposed to believe that ~ は「つまり〜を信じろってこと?」と、相手の主張を言い直して疑いを示す型です。対する I can prove it to you right now. は、言葉で言い返すより実演で決着をつけると宣言する言い方です。ミッチェルの I’d love to end this. は、証明の場を歓迎しながら、この話題を終わらせたいという本音ものぞく一言と読み取れます。

be supposed to は「〜することになっている」が基本の意味ですが、この形では「本気でそれを信じろと?」というあきれた調子が加わります。

  • A: So I’m supposed to believe that the dog ate your homework?
    (じゃあ、犬が宿題を食べたって話を信じろってこと?)
  • B: I can prove it. Look at this page.
    (証明できるよ。このページを見て。)

「I hate to admit it」で複雑な気持ちを打ち明ける

実際に試してみると、最初の一発はうまくいきません。用意したかぼちゃは1つだけでした。ジェイは「Well, we were right.」、クレアは「This usually feels a little better, doesn’t it?」と言います。そのあとの会話です。

Mitchell: All right.
(まあね。)

Mitchell: I-I hate to admit it, but when they put the pumpkin in, I was kind of hoping it would work.
(み、認めたくないけど、かぼちゃをセットしたとき、ちょっとうまくいってほしいって思ってたんだ。)

Jay: Yeah.
(ああ。)

Claire: Me, too.
(私も。)

Mitchell: Huh.
(へえ。)

Cameron: All right! Let the gloating begin.
(さあ、勝ち誇るがいいさ。)

Jay: You know, it was a pretty good try.
(なあ、なかなかいい挑戦だったぞ。)

Phil: We don’t need your pity.
(同情なんかいらないよ。)

Modern Family Season3 Episode9 (Punkin Chunkin)

I hate to admit it, but ~ は「認めたくないけど」と前置きして、言いにくい本音を打ち明ける前置きです。疑っていた側が、実はうまくいってほしかったと認める流れが、クレアの「いつもならもう少し気分がいいのに」という言葉とも重なります。ジェイの Yeah. とクレアの Me, too. が続くことで、ミッチェル一人の告白が、疑っていた側に共通する気持ちとして広がる場面です。

  • A: I hate to admit it, but your idea was better than mine.
    (認めたくないけど、君のアイデアのほうが良かったよ。)

gloat は「他人の失敗をほくそ笑む」という動詞で、Let the gloating begin. は「さあ勝ち誇れ」と開き直る皮肉です。it was a pretty good try は結果より挑戦をねぎらう言葉で、フィルの We don’t need your pity. はそれを突っぱねる強がりです。

まとめ|疑う言葉と、疑いのあとに出る本音

True-ish? や So we’re supposed to believe that ~ で疑い、I can prove it to you right now. で受けて立ちます。結果が出たあとには I hate to admit it, but ~ や it was a pretty good try のような本音とねぎらいが続きます。

キャメロンの昔話をめぐる一日を観ながら、疑う側と疑われる側、両方の英語を拾っていけます。

感謝祭の日の別の場面は、この回のほかのコラムやフレーズ記事で扱っています。

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