「認められたい」と打ち明けられたら、英語で何と返す?|『モダンファミリー』S09E09で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「認められたい」と打ち明けられたら、英語で何と返す?|『モダンファミリー』S09E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン9第9話では、教頭代理になったキャメロンが、初めて居残り指導を受け持ちます。その場で向き合うことになるのが、シェーンという若者です。ミッチェルとの会話でも、生徒にどう向き合うかが話題にのぼります。

「みんなに受け入れてほしい」と打ち明けられたとき、とっさに返す言葉は意外と出てこないものです。この回のキャメロンの言葉には、相手の思い込みをほどく英語がまとまって出てきます。

目次

「I know your type.」で相手の型を言い当てる

居残り指導の場で、キャメロンはシェーンに「いいんだよ、シェーン」と声をかけ、こう続けます。

Cameron: I know your type.
(君みたいなタイプは分かってる。)

Cameron: Tough guy.
(強がり屋。)

Cameron: Know it all.
(知ったかぶり。)

Cameron: It’s like looking in a mirror.
(鏡を見てるみたいだ。)

Cameron: That’s right, Shane.
(そうさ、シェーン。)

Cameron: I was you.
(僕も君だったんだ。)

Modern Family Season9 Episode9 (Tough Love)

I know your type. は「君みたいな人のことは分かっている」と、相手を一つの型としてとらえる言い方です。言い方しだいで、見透かしているという強い響きにも、理解しているという温かい響きにもなります。

続く Tough guy. と Know it all. は、主語も動詞もない名詞句だけで人物像を並べる形です。tough guy は「強がっている人、こわもて」、know-it-all は「何でも知っているつもりの人、知ったかぶり」を指します。短い言葉を重ねることで、相手の態度を一つずつ言い当てていく調子が生まれています。

最後の It’s like looking in a mirror. と I was you. は、「自分も同じだった」と伝える言い方です。I was you は「僕は君だった」と言い切る短い形で、「昔の自分は今の君そのものだった」という意味がまっすぐ伝わります。指導する側が、上からではなく同じ側に立とうとする入り方と読み取れます。

「accept me」と「need their approval」の違い

後の場面で、シェーンはキャメロンに謝り、こう言います。キャメロンの返しとあわせて見てみます。

Shane: Look, uh I’m sorry.
(あの、ごめん。)

Shane: I just really need these kids to accept me.
(ただ、どうしてもあいつらに受け入れてほしいんだ。)

Cameron: No, Shane, you don’t.
(いや、シェーン、そんな必要はないよ。)

Cameron: Because they’re popular, you think you need their approval.
(あいつらが人気者だから、認めてもらわなきゃって思ってるんだよ。)

Modern Family Season9 Episode9 (Tough Love)

accept は「受け入れる」で、accept me なら「仲間として迎え入れてほしい」という気持ちを表します。一方の approval は「承認、お墨付き」で、need someone’s approval は「誰かに認めてもらわないと落ち着かない」状態を指します。受け入れは輪に入れてもらうこと、承認は評価してもらうこと、と分けて考えると違いがつかみやすくなります。

キャメロンの No, Shane, you don’t. は、相手の言葉の動詞 need を受けて「いや、その必要はない」と否定から入る返し方です。you don’t のあとに need them to accept you が省かれていて、短く言い切ることで思い込みをきっぱり打ち消しています。

続く you think you need ~ は「〜が必要だと思い込んでいる」と、相手の考えを言葉にして見せる形です。Because they’re popular と理由を先に置くことで、「人気者だから認めてほしいだけで、本当に必要なわけではない」という筋道が見えるようになっています。なお、このやりとりの直後にシェーンは、自分は警官だと明かします。

身もふたもない「How about ~?」との違い

その日の居残り指導を前に、どう生徒に向き合えばいいか悩むキャメロンに、ミッチェルはこう返しています。

Mitchell: It’s, uh, detention.
(それって、えっと、居残りだろ。)

Mitchell: How about “shut up and do your homework”?
(「黙って宿題しろ」でいいんじゃない?)

Modern Family Season9 Episode9 (Tough Love)

How about ~? は「〜はどう?」と案を出すときの基本の形で、ここでは台詞そのものを引用符でくくって提案しています。shut up and do your homework は命令文を2つつないだだけの、身もふたもない指示です。

キャメロンがかけた言葉は、これとは違う入り方でした。型を言い当て、自分も同じだったと伝え、思い込みを否定していきます。突き放す指示と、相手の気持ちに入っていく言葉の差が、二つの場面を並べるとよく分かります。

実際の会話で「認められたい」と打ち明けられたら、You don’t need their approval.(あの人たちに認めてもらう必要はないよ。)や、You don’t have to prove anything to them.(あの人たちに何かを証明しなくていい。)のように、need や have to を否定する形が使いやすい返しです。

まとめ|思い込みをほどく英語

I know your type. で相手の型を言い当て、I was you. で距離を縮め、No, ~, you don’t. で思い込みを打ち消す流れを見てきました。accept と approval の違いも押さえると、「認められたい」という気持ちに返す言葉の幅が広がります。

キャメロンの指導の場面を観ると、言葉の選び方ひとつで相手との距離が変わる様子が見えてきます。

同じ回のほかのコラムでは、何でも引き受けてしまう人の口ぐせや、子どもの選択をめぐる親同士の会話も取り上げています。

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