海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン3第15話では、ダンフィー家の台所で花瓶のビー玉をめぐる騒ぎが起き、ヘイリー、クレア、アレックスが「Who〜?」で始まる問いかけを次々に重ねます。そのあと子どもたちは、親の手を借りずに自分たちで騒ぎを収めていきます。
今回は、答えを求めない「Who〜?」の言い返し、騒ぎのあとで状況を確かめて説明する英語、そして子どもを見直す一言を順に見ていきます。
「Who fills a vase with marbles?」で言い返し合う
騒ぎに気づいたクレアは、まず子どもたちにこう声をかけます。
Claire: Um, Alex, do not move.
(えっと、アレックス、動かないで。)Claire: Haley, clean this up, okay?
(ヘイリー、ここ片付けて、いい?)Haley: Who fills a vase with marbles?
(花瓶にビー玉を詰める人とかいる?)Claire: Who doesn’t see a vase filled with marbles?
(ビー玉入りの花瓶が目に入らない人とかいる?)Alex: Who wants to hear a bunch of plates crashing?
(お皿が何枚もガシャーンって割れる音、聞きたい人いる?)Claire: Phil! Honey, the girls need you in the kitchen!
(フィル! ねえ、キッチンで娘たちが呼んでる!)Modern Family Season3 Episode15 (Aunt Mommy)
クレアの do not move は、don’t を分けて言うことで「絶対に動かないで」と強めた否定の命令です。clean this up に okay? を添えると、「いいわね?」と念を押す響きになります。
片付けを頼まれたヘイリーの Who fills a vase with marbles? は、疑問文の形をしていても答えを求めていない問いかけです。「花瓶にビー玉を詰める人なんていない」という含みで、花瓶を用意した側に原因があると言い返しています。
クレアは同じ Who の形で Who doesn’t see a vase filled with marbles? と返し、「気づかない方がおかしい」と責任をヘイリーの側へ戻します。続くアレックスの Who wants to hear a bunch of plates crashing? も、「誰もそんな音は聞きたくない」という含みを持つ一言です。三人が同じ型の問いを重ねていくテンポが、この場面の見どころです。
| 形 | 含み |
|---|---|
| Who fills ~? | そんなことをする人はいない |
| Who doesn’t see ~? | 気づかない人はいない |
| Who wants to ~? | 誰も〜したくない |
同じ回の椅子をめぐる会話でも、クレアは Who is gonna pick up that ratty chair off our lawn? と、同じ型で反論する場面があります。
「How many plates did we lose?」で状況を確かめる
場面が戻ると、クレアは家に帰っていて、子どもたちに騒ぎのその後を確かめます。
Claire: How many plates did we lose?
(お皿、何枚だめになった?)Alex: None.
(ゼロ。)Alex: Luke and Haley used cookie sheets to clear a path through the marbles for me.
(ルークとヘイリーが天板を使って、ビー玉の間に私の通り道を作ってくれたの。)Claire: Where are the marbles?
(ビー玉はどこ?)Haley: Right here.
(ここ。)Claire: Oh, Haley!
(ちょっと、ヘイリー!)Haley: I put glue on them so it doesn’t happen again.
(またこうならないように、接着剤つけといた。)Modern Family Season3 Episode15 (Aunt Mommy)
How many plates did we lose? の lose は「失う」で、割れてだめになった皿の数を尋ねる一文です。主語を we にすることで、家族全体の損害として聞く形になっています。アレックスの答えは None. の一語で、「1枚も」と言い添えなくてもゼロであることが伝わります。
clear a path through ~ は「〜の間を片付けて通り道を作る」という言い方です。for me が付くことで、アレックスのために道が作られたことが分かります。冒頭でクレアに「動かないで」と言われたアレックスのために、きょうだいが通り道を作ったことになります。
ヘイリーの so it doesn’t happen again は「二度とこうならないように」という目的を表す形で、so that の that を省いた言い方です。ビー玉を見せられたクレアは名前を呼んで返しており、ヘイリーなりの対策に対する反応が短い一言に込められています。
- A: I labeled all the boxes so it doesn’t happen again.
(二度とこうならないように、箱に全部ラベルを貼っておいたよ。) - B: Good thinking.
(いい考えだね。)
「These kids are going to survive.」で子どもを見直す
椅子もルークとレオンが外に出していたことが分かり、一連のやり取りのあとでクレアはこう言います。
Claire: These kids are going to survive.
(この子たちは、やっていける。)Claire: They are the best of me and Phil.
(私とフィルのいいところが詰まってる。)Modern Family Season3 Episode15 (Aunt Mommy)
survive は「生き延びる」という意味の語ですが、ここでは「困ったことが起きても自分たちで切り抜けていける」という意味合いです。be going to と組み合わせることで、目の前の出来事を根拠にした見通しを表しています。
the best of ~ は「〜のいちばん良いところ」で、ここでは「私とフィルの良いところを受け継いでいる」という意味になります。騒ぎの最中は Who の問いで一緒に言い合っていた子どもたちを、最後には親として見直す流れが印象的です。
- A: She’s organized like you and funny like me.
(あの子、あなたみたいにきちょうめんで、私みたいに面白い。) - B: She got the best of both of us.
(二人のいいとこ取りだね。)
まとめ|言い返す問いと見直す一言
Who fills ~? や Who doesn’t see ~? のような答えを求めない問いで言い返し、How many ~ did we lose? や so it doesn’t happen again で状況を確かめ、These kids are going to survive. で子どもを見直します。型を重ねる言い合いの面白さが分かります。
にぎやかな場面を思い出しながら、次回も『モダンファミリー』の英語を一緒にたどっていきましょう。
この回のほかのコラムやフレーズ記事でも、同じ一日の別の場面の英語を扱っています。


コメント