海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
誕生日プレゼントの相談をしていたら、隣で誰かが急に「実はもっといい案を思いついたんだ」と言い出す、そんな場面に覚えはありませんか。
そんな一言にぴったりの「come up with something」を、『モダンファミリー』シーズン2第24話の冒頭、ジェイの誕生日プレゼントを相談する家族の輪でフィルが当初の案を変更したことを打ち明ける場面から、一緒に見ていきましょう。
「come up with something」の意味とニュアンス
come up with something
意味:案・解決策などを思いつく
come up with somethingは、考えた末にアイデアや解決策を思いつくことを表す口語表現です。come(やって来る)にup(上へ)とwith something(何かを伴って)が組み合わさり、頭の中から何かがふっと浮かび上がってきて、それを携えて戻ってくるようなイメージにつながります。
目的語には具体的な案(idea, plan, solutionなど)が入ることが多く、プレゼント選びや仕事の企画立案、トラブルへの対処法を考える場面など、何かを「思いつく」プロセス全般で幅広く使われます。ふと頭に浮かんだというより、あれこれ考えた末にたどり着いた結論、というニュアンスを含んでいる点が特徴です。
【ここがポイント!】
- 「come up with something」の核は、考えた末に何かを携えて戻ってくるイメージ
- 目的語には具体的な案や解決策が入ることが多い表現
- あれこれ考えた末にたどり着いた結論というニュアンスを読み取るのがコツ
『モダンファミリー』S02E24のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
ジェイの誕生日プレゼントをめぐって、家族みんなで相談し合っている場面です。フィルが当初考えていた案を変更したことを切り出すと、クレアやフィル自身も、それぞれの思い出を交えたアイデアを続けて明かしていきます。どんな案が飛び出すのか、家族らしい賑やかなやり取りに注目です。
Phil: I think I came up with a better idea.
(もっといい案を思いついたと思うんだ。)Claire: Okay. My dad has a picture of me and Mitchell when we were kids standing in our old backyard. We’re gonna re-create the picture.
(わかった。うちの父が持ってる、私とミッチェルが子供の頃に昔の裏庭に立ってる写真があるの。その写真を再現するつもりよ。)Phil: I did the same thing last year for my parents for Christmas. It went over like gangbusters.
(俺も去年、クリスマスに両親に同じことをやったんだ。すごく好評だったんだよ。)— You remember?
(覚えてる?)Modern Family Season2 Episode24 (The One That Got Away)
シーン解説と心理考察
フィルは「もっといい案を思いついたと思うんだ」と切り出し、当初考えていた計画を変更したことを打ち明けます。単なるカードや品物ではなく、思い出に残る何かを贈りたいという気持ちが、この一言に表れています。
続けてクレアは、父ジェイが持っている、自分とミッチェルの子供時代の写真を再現するつもりだと説明し、フィルも去年クリスマスに両親へ同じことをしたと応じます。それぞれが独自のアイデアを出し合いながらも、根底には家族の歴史や思い出を大切にする姿勢が共通しており、ダンフィー家らしい賑やかな計画会議の一幕がうかがえます。誰かの思いつきに、別の誰かがすぐ自分の経験を重ねてくる掛け合いのテンポの良さも、この一家らしいところです。案そのものよりも、案を出し合う過程そのものを家族みんなで楽しんでいる空気が、短いやり取りの中に凝縮されています。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
頭の中に何かがふわりと「上がってくる(come up)」イメージを思い浮かべてみましょう。考えているうちにアイデアが泡のように浮かび上がってきて、それを「伴って(with)」持ち帰ってくる、という流れが「思いつく」という意味につながります。
フィルが「もっといい案を思いついたと思うんだ」と打ち明けた瞬間も、まさに頭の中で何かが浮かび上がってきた直後の一言でした。考え込んだ末にふっと形になる、その浮上のイメージを持っておくと、自分がアイデアをひねり出した瞬間にも思い出しやすくなります。
例文で覚える「come up with something」
アイデアや解決策を思いついた場面で使えるcome up with somethingを、3つの例文で確認していきましょう。
We need to come up with a better plan before the meeting tomorrow.
(明日の会議までに、もっといい計画を思いつかないといけない。)
仕事の打ち合わせ前に対策を練る場面です。beforeに続けて期限を添えることで、急いで案を出す必要がある状況が伝わります。
She always comes up with creative ideas for the kids’ birthday parties.
(彼女はいつも、子供たちの誕生日パーティーのために独創的なアイデアを思いつく。)
家族のイベントを計画する日常の場面です。alwaysを添えることで、その人らしい発想力の高さが伝わります。
A: Any ideas for dinner tonight?
B: I just came up with something—how about tacos?
(A:今夜の夕食、何かアイデアある?)
(B:今ちょうど思いついたんだけど、タコスはどう?)
夕食の献立を相談する会話です。justを添えることで、たった今アイデアが浮かんだばかりだというタイミングが伝わります。
あわせて覚えたい関連表現
think of something
(何かを思いつく)
think of somethingが単に「思い浮かべる」ことを指す一般的な表現であるのに対し、come up with somethingは考えた末に具体的な案としてまとめ上げるニュアンスがより強い表現です。
figure out something
(何かを解明する、理解する)
figure out somethingが既にある問題や謎を「解き明かす」ことに重点を置くのに対し、come up with somethingは新しい案を「生み出す」ことに重点があります。
brainstorm
(アイデアを出し合う)
brainstormは複数人で自由にアイデアを出し合うプロセスそのものを指す動詞であるのに対し、come up with somethingはそのプロセスの結果として何かを思いつくことを指します。
Note|会議室から夕食の相談まで、come up with somethingが顔を出す幅
come up with somethingは、フォーマルな会議室から友人とのちょっとしたおしゃべりまで、驚くほど幅広い場面で顔を出す表現です。
ビジネスの文脈では、come up with a proposal(企画案を出す)やcome up with a solution(解決策を出す)のように、会議や商談の場でアイデアの創出を報告する定番の言い回しとして使われます。契約書のような硬い文書にはあまり向きませんが、プレゼンや進捗報告のスピーチには自然になじむ語感です。一方でカジュアルな会話では、週末の予定や夕食のメニューといった、もっと軽い思いつきにもそのまま使えます。フォーマル度の振れ幅が大きいわりに、言い方そのものが変わらないという点が、この表現の扱いやすさにつながっています。
作中でフィルが誕生日プレゼントの案を思いついた場面も、まさにこのカジュアルな使われ方の典型です。深刻な議題ではなく、家族の何気ない話し合いの中で自然にこぼれ出た一言でした。硬い会議の場でも、家族の食卓でも、同じ一言がそのまま通用するという振れ幅の広さこそ、この表現が英語学習の初期から実用まで長く使われ続ける理由と言えます。
場面を選ばず使える懐の深さも、この表現の魅力のひとつです。
まとめ|思いつきを言葉にする瞬間
come up with somethingは、考えた末にアイデアや解決策を思いつくことを表す口語表現です。
会議で新しい提案をひねり出す場面にも、家族との何気ない相談の中でふと浮かんだ思いつきを口にする場面にも、どちらにも自然になじむ懐の深さを持っています。
誕生日プレゼントの相談で、フィルが「もっといい案を思いついたと思うんだ」と切り出した一言には、思い出を大切にする家族らしい気持ちが込められていました。誰かの思いつきが場の空気を動かし、それに応えて別の誰かがまた自分のアイデアを重ねていく、そんな連鎖が生まれる瞬間にも、この表現はよく似合います。ふとした思いつきを言葉にできたとき、会話の引き出しに加えてみてください。


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