「get off to an awkward start」の意味と使い方|『モダンファミリー』S01E16で学ぶ英会話

「get off to an awkward start」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

初対面の相手との最初のやり取りが、なんだかぎこちない空気になってしまった経験はありませんか。

そんな場面にぴったりの「get off to an awkward start」を、『モダンファミリー』シーズン1第16話の前半、小児科医との付き合いが気まずく始まったと打ち明けるキャメロンの一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「get off to an awkward start」の意味とニュアンス

get off to an awkward start
意味:気まずい形で物事や関係を始めてしまうこと

get off to a(n) ~ startは「〜な形でスタートを切る」という定型表現で、goodやbadなど様々な形容詞と組み合わせて使われます。awkwardを添えると、初対面の相手との会話や新しい取り組みの出だしが、ぎこちなく居心地の悪いものになった様子に焦点が当たります。get offには「(乗り物などから)降りる」という意味の他に「出発する」という意味もあり、そこにto a startが続くことで、スタート地点に向かって一歩を踏み出すイメージが生まれます。物事の中身そのものよりも、始まり方の空気感を切り取る表現だと捉えておくと、使いどころが見えやすくなります。初対面の相手との会話だけでなく、新しいプロジェクトの立ち上げや引っ越し先での近所付き合いなど、人と人・人と物事の関わりが新しく始まる場面全般で使える汎用性の高さも特徴です。

【ここがポイント!】

  • 「get off to」はスタート地点から何かが動き出すイメージの表現
  • awkwardが加わることで気まずさ・居心地の悪さに焦点が当たる
  • 始まり方だけを指すため、後で関係が改善した場合にも使える柔軟さがコツ

『モダンファミリー』S01E16のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。リリーのかかりつけ医との付き合いについて、キャメロンがミッチェルに話しかける場面です。医師を自宅のブランチに招待したというキャメロンの行動を、二人がどう振り返るかに注目です。

Cameron: We got off to an awkward start with our pediatrician, a very nice Asian lady-
(僕たち、小児科の先生とは気まずい始まり方をしたんだ。すごくいいアジア系の女性の先生でさ――)

Mitchell: Irrelevant.
(それ、関係ないだろ。)

Cameron: Named Dr. Miura. So I took the bold step of inviting her over for brunch.
(名前はミウラ先生。だから僕、思い切ってブランチに招待してみたんだ。)

Mitchell: I’m sorry. Uh, bold?
(ちょっと待って。思い切った、って?)

Cameron: She said no patient had ever done it before.
(今まで誘ってきた患者さんはいなかったって、先生が言ってたよ。)

Modern Family Season1 Episode16 (Fears)

シーン解説と心理考察

キャメロンが「小児科の先生とは気まずい始まり方をした」と話し始めると、ミッチェルは「それ、関係ないだろ」とそっけなく切り返します。気まずさを話のネタにしながらも動じずに続けるキャメロンの様子には、物事を大げさに、かつ前向きに捉える性格が表れています。医師をブランチに誘うという常識外れな行動を、悪びれることなく楽しそうに語る姿勢が会話のテンポの良さを生んでおり、それをどこか呆れ気味に受け止めるミッチェルとの対比が会話のおかしみを支えています。「思い切った、って?」というミッチェルの戸惑いの一言にも、キャメロンの行動力に振り回される日常の空気がにじんでいます。医師本人から「今まで誘ってきた患者さんはいなかった」と聞かされてもなお気にする様子を見せないキャメロンの反応には、多少の気まずさよりも新しい関係を楽しもうとする姿勢のほうが勝っている様子がうかがえます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

「off to a start」は、レースのスタート地点から走り出すイメージの表現です。awkwardという言葉がそのスタート地点にぴったりとくっついていることで、気まずさを引きずったまま滑り出してしまう様子が浮かび上がります。ブランチに医師を誘うという踏み込んだ行動を、悪びれずに明るく振り返るキャメロンの語り口も、多少ぎこちなくても前へ進んでいく姿勢と重なります。走り出しの空気がぎこちなかった記憶をこの表現に重ねておくと、似た場面に出会ったときに自然と言葉が浮かんでくるはずです。

例文で覚える「get off to an awkward start」

初対面や新しい関係の始まりに使えるget off to an awkward startを、3つの例文で確認していきましょう。

We got off to an awkward start, but things got better once we found something in common.
(最初は気まずい始まりだったけど、共通点が見つかってから関係が良くなった。)
新しい友人関係の出だしを振り返る場面です。findで具体的なきっかけを添えると、関係の変化が伝わりやすくなります。

The meeting got off to an awkward start when the projector wouldn’t turn on.
(プロジェクターが起動せず、会議は気まずい滑り出しになった。)
機材トラブルなど、思いがけないハプニングで空気が悪くなった状況を説明する場面です。whenを使って原因を添えることで、誰のせいでもない不運な出だしだったことが伝わります。

A: How was your first date?
B: Honestly, we got off to an awkward start, but it turned out great.
(A:初デートはどうだった?)
(B:正直、最初は気まずかったけど、結局うまくいったよ。)
デートの感想を尋ねられた場面です。but以下で結果の良さを対比させると、序盤のぎこちなさが軽い話題として伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

get off on the wrong foot
(第一印象で失敗する、幸先の悪いスタートを切る)
get off to an awkward startが気まずい雰囲気そのものに焦点を当てるのに対し、get off on the wrong footは最初のミスや失敗という原因の部分に重点を置く表現です。

start off badly
(悪いスタートを切る)
get off to an awkward startより一般的で口語色が薄く、awkwardのような気まずい空気感の強調は含まれません。良し悪しを問わずスタート地点の出来を淡々と述べたい時に選ばれる表現です。

break the ice
(緊張をほぐす、打ち解ける)
get off to an awkward startが気まずい始まりの状態を表すのに対し、break the iceはその気まずさを解消するための行動そのものを指す表現です。自己紹介や軽い雑談など、緊張をほぐす具体的な行動とセットで使われることが多い表現です。

Note|「気まずい始まり」を表す英語表現の温度差

get off to an awkward startのように「始まり方」を語る英語表現は、実は一つではありません。

get off to an awkward start、get off on the wrong foot、break the iceはいずれも人間関係や物事の出だしに関わる表現ですが、視点の置き方が少しずつ違います。get off to an awkward startは原因を特定せずに「なんとなく気まずい空気だった」という状態そのものを伝えられるので、細かい経緯を説明したくない場面でも使いやすい表現です。get off on the wrong footは、具体的な誤解や失言など、つまずきの原因がはっきりしている場合に選ばれやすく、「何が悪かったか」を示唆するニュアンスを帯びます。break the iceはさらに視点が進み、気まずい空気をどう解消したかという行動そのものに焦点が当たるため、初対面の自己紹介や雑談の場面でよく登場します。同じ「始まりの気まずさ」というテーマでも、状態を語るか、原因を語るか、解消の行動を語るかで選ぶ表現が変わってくるという整理ができます。会話の中でどれを選ぶかによって、聞き手が受け取る印象も変わり、気まずさを軽く流したいのか、きっかけを説明したいのかで自然と使い分けが生まれます。

キャメロンが小児科医との付き合いを振り返って使ったget off to an awkward startは、具体的な失敗を指摘するわけでも、気まずさの解消法を語るわけでもなく、あくまで始まり方の空気を淡々と振り返る言い方でした。

状況にふさわしい一言を選べると、会話の描写に厚みが増します。

まとめ|「気まずい始まり」を一言で

get off to an awkward startは、人間関係や物事の始まりが気まずい雰囲気だったことを一言で伝える表現です。原因やその後の展開に触れなくても、始まり方の空気感だけを端的に描写できる便利さがあります。

医師を自宅のブランチに誘うという踏み込んだ行動を、悪びれることなく楽しそうに振り返るキャメロンの語り口には、気まずさをものともしない前向きさが表れていました。多少のぎこちなさを笑い話に変えて語る余裕そのものが、このフレーズの持つ軽やかさとよく合っています。

ぎこちない出会いや新しい取り組みの出だしを振り返る場面で、表現の引き出しに加えてみてください。

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