「get out of the closet」の意味と使い方|『モダンファミリー』S05E09で学ぶ英会話

「get out of the closet」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

狭い場所の中でしばらく身動きが取れず、ようやく外へ出られたと思ったら、思いがけない光景が目の前にあった、という経験はありませんか。

そんな場面で使える「get out of the closet」を、『モダンファミリー』シーズン5第9話の後半、クレアが自分の身に起きたことをミッチェルに話すシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「get out of the closet」の意味とニュアンス

get out of the closet
意味:クローゼットから出る

get out of the closet は、文字どおりには「クローゼットの中から外へ出る」動作を表します。get out of のあとに場所を置く形で、「その場所から出る」という意味になります。get out of the car(車から降りる)、get out of bed(ベッドから出る)と同じ形で、closet の部分に出てくる場所を入れ替えるだけです。

get は「ある状態や位置に移る」動きを表す動詞で、out of は「〜の中から外へ」を表します。組み合わせると、中にいた状態から外に出るまでの動きを、一続きの動作として描けます。closet は、衣類などを収める収納や、備え付けの押し入れのことです。扉を開けて中に入り、また扉を開けて出てくる、という日常の動作が、この表現の背景にあります。時制を変えれば、got out of the closet(出た)、getting out of the closet(出ているところ)のように、出来事を語る文にも組み込めます。

この表現は、文字どおりの動作を語るときに使います。出る前の状態と出たあとの状態の間にある、一歩の動きを述べる言い方です。ドラマの場面のように、出たあとに何があったかを続ける語りの形にもつなげられます。

なお、closet を含む come out of the closet という別の形は、辞書では文字どおりの意味に加えて、比喩として「自分の性的指向を公にする」という意味が載っています。この比喩の意味は Note で整理します。

【ここがポイント!】

  • 「get out of the closet」の核は、収納の中から外へ出るという動作
  • get out of のあとに場所を置く形は、車やベッドなどにも当てはまる表現
  • come out of the closet という形とは、意味の範囲が異なる点を押さえるのがコツ

『モダンファミリー』S05E09のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

この場面は、クレアとミッチェルの二人の会話です。クレアが、自分の身に起きたことをミッチェルに話し始めます。クローゼットから出たら、目の前にお父さんがいた、という話です。ミッチェルの返しと、それを受けたクレアの言葉が、会話の見どころです。動作を語る一文が、やり取りの入口にどう置かれているかにも注目です。

Claire: So, I finally get out of the closet, and there’s dad looking down at me.
(それでね、やっとクローゼットから出たら、お父さんが私を見下ろしてたのよ。)

Mitchell: Been there. The whole daddy thing, though, it’s really one of your bigger issues.
(僕も経験あるよ。でも、その「お父さん」問題って、君の大きな問題のひとつだよね。)

Claire: At least my daddy issues are with my actual daddy. I don’t run around making every authority figure I meet into a father.
(少なくとも私のお父さん問題は、本物のお父さんとのものよ。私は出会う権威のある人をみんな父親にしてまわったりしないわ。)

Mitchell: Wait. Whoa, whoa, whoa. W-what’s that supposed to mean?
(待って。ちょ、ちょっと待ってよ。そ、それってどういう意味?)

Modern Family Season5 Episode9 (The Big Game)

シーン解説と心理考察

クレアの語りは、So で始まり、I finally get out of the closet と続きます。finally が入ることで、「ようやく出た」という語り口になります。and のあとには there’s dad looking down at me と、出た直後の光景が加わります。動作と、その直後に見えた光景が、一続きの語りに並んでいる構造です。

ミッチェルは Been there. と短く返し、続けて the whole daddy thing と、話をクレアが語った「お父さん」の件に移します。この返しで、話題の中心がお父さんの件になります。クレアは At least と切り出し、自分のお父さん問題は本物のお父さんとのものだと言い返します。

I don’t run around making every authority figure I meet into a father の部分は、出会う権威のある人をみんな父親にしてまわる、という行為を打ち消す言い方です。run around は動き回る様子を表す言葉で、繰り返しの行為を述べる形になっています。

その後には、意味を問い返す発言が続きます。動作を語る一文から始まり、返し、言い返し、問い返しへと、短い言葉が順に重なっていきます。ここで引用は終わり、話題が次へ移る手前の、言葉の応酬の場面が収められています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

扉の前に立って、クローゼットの戸を内側から押し開けている場面を思い浮かべてみましょう。暗い場所から、明るい部屋へと一歩踏み出す動きが、get out of the closet です。

out of を「〜の中から外へするりと抜け出る」動きとして覚えると、場所の名前を入れ替えるだけで、同じ形が広がります。get out of the car、get out of bed、get out of the closet と、場所ごとに絵を思い浮かべてみましょう。

クレアの語りでは、その一歩を踏み出した先に、お父さんが見下ろしていた光景がありました。動作のあとの光景まで含めて、一本の映像として頭の中で再生すると、この表現が語りの中でどう働くかが、場面と一緒に残ります。戸を開ける動作と、その先に見える光景を、二つの絵として並べておくと、語りの順序も思い出しやすくなります。

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例文で覚える「get out of the closet」

「get out of the closet」は、収納から出る動作を語るときに使います。3つの例文で確認していきましょう。

I finally got out of the closet and found my shoes.
(やっとクローゼットから出て、靴を見つけたよ。)
収納の中を探したあとの、日常の場面です。finally を添えると、時間がかかったことが伝わります。

The cat got out of the closet when I opened the door.
(ドアを開けたら、猫がクローゼットから出てきた。)
ペットの行動を説明する場面です。主語を変えるだけで、人以外にも同じ形で使えます。

A: Where were you?
B: I got stuck in the closet. I just got out of it.
(A:どこにいたの?)
(B:クローゼットに閉じ込められてたんだ。今ちょうど出られたよ。)
閉じ込められていた出来事を友人に話す会話です。二つ目の文で it を使うと、closet を繰り返さずに済みます。

あわせて覚えたい関連表現

come out of the closet
(クローゼットから出てくる)
文字どおりの意味でも使えます。辞書には比喩の意味も載っており、get out of the closet は出る動作の描写に寄る点が違います。

get into the closet
(クローゼットの中に入る)
get out of the closet の反対の動きです。get のあとの前置詞を into に替えると、外から中へ入る意味になります。

get out of bed
(ベッドから出る)
場所がベッドになっただけで、形は同じです。get out of のあとに場所を置く形が、closet 以外にも広がることを確認できます。

Note|get out of the closet と come out of the closet の関係、文字どおりの意味と比喩

closet を使った表現には、get out of と come out of の二つの形があります。クレアの一言を出発点に、二つの関係を辞書的な範囲で整理してみましょう。

まず get out of the closet は、これまで見てきたように、クローゼットから出る動作を表します。get out of のあとに場所が続く形で、car や bed に置き換えても、同じ形で使えます。次に come out of the closet です。come out of the closet は、文字どおりの意味では、クローゼットから出てくる動作を表します。辞書ではこれに加えて、比喩として「自分の性的指向を公にする」という意味が載っています。比喩の意味として辞書に挙がるのは come out of the closet の形で、このとき closet は、実際の収納ではなく、公にしていない状態を指す言葉として使われます。同じ closet という語を使いながら、文字どおりの動作を述べるのか、比喩として使うのかは、前後の文脈で決まります。

クレアの I finally get out of the closet のあとには、there’s dad looking down at me と、出た直後の光景が続きます。そのため、この文は動作を描く語りとして読めます。

形と文脈を見比べて、意味を判断してみましょう。get out of のあとに何が続くか、come out of なのかという二点が、判断の手がかりになります。

まとめ|場所を入れ替えて広がる、get out of の形

get out of the closet は、クローゼットの中から外へ出る動作を表す表現です。get out of のあとに場所を置く形で、car や bed など、ほかの場所にも同じ形で当てはまります。

come out of the closet は文字どおりの意味のほかに、辞書では比喩の意味も載っている別の形です。同じ closet を使う表現でも、形と文脈を見て意味を判断する点を、あわせて押さえておくと使い分けやすくなります。

クレアの語りは、出るまでの動作と、出た先の光景が、ひとつながりで並んでいました。動作を語る表現としての get out of the closet を、場所を入れ替えて使える形として、表現の引き出しに加えてみてください。

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