「go through」の意味と使い方|『モダンファミリー』S01E12で学ぶ英会話

「go through」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

これから訪れる変化を前にして、うまく言葉にできないまま不安を抱えていた経験はありませんか。

そんな場面にぴったりの「go through」を、『モダンファミリー』シーズン1第12話の後半、パソコンで見つかった写真をめぐる誤解をフィルがルークに謝った後の場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「go through」の意味とニュアンス

go through
意味:(出来事・変化・困難などを)経験する、通過する

go throughは、go(行く)・through(通り抜けて)という組み合わせで、ある期間や出来事を実際に経験する、くぐり抜けることを表す口語表現です。トンネルの入り口から出口までを実際に通り抜けるように、出来事のただ中を身をもって経験するイメージが根底にあります。

引っ越しや転職といった人生の変化、困難な時期、手続きや審査など、始まりと終わりのあるプロセスを経験する場面で幅広く使われます。良い出来事にも悪い出来事にも使えますが、特に大変な時期や困難を語る場面で選ばれることが多い表現です。

まだ終わっていない出来事の渦中にいることを伝えられる点も、この表現の使い勝手の良さにつながっています。過去形にすれば経験を振り返る言い方にもなり、幅広い時制で応用が利きます。

【ここがポイント!】

  • 「go through」の核は、出来事のただ中を実際にくぐり抜けていく感覚
  • 単なる通過ではなく、その最中にいることを実感させるニュアンスを帯びる表現
  • 具体的に何を経験しているのかを後ろに続けると、状況が相手に伝わりやすくなる

『モダンファミリー』S01E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

パソコンで見つかった写真をめぐる誤解をフィルがルークに謝った後の場面です。気まずさが解けたところで、フィルがこれからのルークに向けて言葉を続けていく流れに注目です。

Phil: And you were asking about the weather, weren’t you?
(で、お前が聞きたかったのは天気のことだったんだよな?)

Luke: Yeah.
(うん。)

Phil: Well, this is good. This is good.
(うん、これでよかったよ。これでいいんだ。)

Phil: You’re gonna be going through some changes soon. And I think now you can feel safe talking to me about whatever.
(お前はもうすぐ、いろんな変化を経験することになる。それに、これからは何でも安心して俺に話していいと思うよ。)

Modern Family Season1 Episode12 (Not in My House)

シーン解説と心理考察

フィルが「で、お前が聞きたかったのは天気のことだったんだよな?」と確認すると、ルークが「うん」と応じます。フィルは「うん、これでよかったよ。これでいいんだ」と同じ言葉を二度繰り返します。誤解を解いてほっとした様子が、短い言葉の重なりからにじみます。

そのうえで「お前はもうすぐ、いろんな変化を経験することになる。それに、これからは何でも安心して俺に話していいと思うよ」と続けます。誤解を解いた父フィルが、これから成長期を迎える息子に対して、いつでも相談していいという安心感を渡そうとしている様子がこの一言から伝わってきます。

具体的な中身にまでは踏み込まず、それでも「安心して話していい」という結論だけをはっきり伝えているところに、この場面の父親らしさが見えてきます。詳しく説明しようとするあまり空回りしがちなフィルにしては珍しく、短い言葉で要点だけをまとめている一言でもあります。誤解を解いた直後だからこそ生まれた、飾らない率直さがこの一言に重みを与えています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

トンネルの中を通り抜けて(through)進んで行く(go)イメージを思い浮かべてみましょう。入り口から出口までを実際にくぐり抜ける様子が、「(出来事を)経験する」という意味の芯にあります。

フィルが「You’re gonna be going through some changes soon」と言った場面も、これから始まる変化の只中をルークが実際に通り抜けていく様子を思い描いた一言でした。ただ知識として知るのではなく、その渦中を歩いて抜けていく感覚を重ねておくと、この表現の重みが自然と理解できます。

トンネルには必ず出口があるように、go throughで語られる出来事にも、いつかは通り過ぎる先があるという前提が含まれています。渦中にいる大変さも、この比喩から読み取れる部分です。

例文で覚える「go through」

出来事や変化を経験する場面で使えるgo throughを、3つの例文で確認していきましょう。

She’s going through a difficult time after the move.
(彼女は引っ越し後、大変な時期を経験している。)
友人の近況を心配する日常会話の場面です。a difficult timeのように期間を表す語を添えると、その渦中にいる様子がよく伝わります。

The company is going through major changes this year.
(その会社は今年、大きな変化を経験している。)
組織の変化を説明するビジネスの場面です。主語を会社にすることで、個人だけでなく組織全体の経験としても使える表現だと分かります。

A: How’s the new job?
B: I’m going through a lot of training right now.
(A:新しい仕事はどう?)
(B:今、たくさんの研修を受けているところなんだ。)
転職後の状況を話す会話です。right nowを添えることで、まさに今その最中にいることが伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

experience
(経験する)
go throughが特に大変な出来事や変化を「くぐり抜ける」ニュアンスを持つのに対し、experienceはより中立的で、良い出来事にも悪い出来事にも幅広く使われます。

get through
((困難などを)乗り切る)
go throughが経験している最中や、経験することそのものを指すのに対し、get throughは困難を乗り越えて終わらせるところに重点があります。

deal with
(対処する)
go throughが出来事そのものを経験するプロセスを指すのに対し、deal withはその出来事にどう対応するかという行動の側面に重点を置いた表現です。

Note|成長にともなう変化を、遠回しに語る英語の言い方

デリケートな話題を扱う時、英語には直接的な言葉を避けて遠回しに語る工夫がいくつもあります。go throughもその一つで、「変化を経験する」という抽象的な言い方が、具体的な中身にあえて踏み込まない役割を果たしています。

例えば思春期のような話題を親が子どもに切り出す時、具体的な内容を並べ立てるよりも、changes(変化)という一語に置き換えることで、話し手にとっても聞き手にとっても心理的な負担が軽くなります。go through changesという言い方は、何が起きるかを詳しく説明しなくても、これから大きな節目を迎えるという事実だけを伝えられる便利な言い回しです。英語圏の家庭でも、こうした婉曲表現を選ぶことで、直接的すぎる説明を避けながら安心感だけをしっかり伝えるという工夫がよく見られます。

フィルがルークに向けた一言も、具体的な内容には触れずに「変化を経験することになる」とだけ伝え、あとは「何でも話していい」という受け皿の広さを示すことに重点を置いていました。詳細を語らないからこそ、押し付けがましさのない伝え方になっている場面だと言えます。

デリケートな話題ほど、抽象的な言葉で包んで伝えるという工夫が生きてきます。詳細を語らずに済ませることは、話をはぐらかすこととは違い、相手のペースに合わせて向き合うための思いやりでもあります。

まとめ|これから始まる変化の只中を、一緒に歩いていく姿勢

go throughは、ある期間や出来事を実際に経験する、くぐり抜けることを表す口語表現です。

人生の変化や困難な時期、手続きや審査など、始まりと終わりのあるプロセスを語る場面で自然に使える一言です。

誤解を解いたあとにルークへ向けたフィルの言葉には、具体的な中身を語らないまま、これからの変化にいつでも寄り添う姿勢を示そうとする、父親らしい配慮が表れています。表現の引き出しに加えてみてください。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



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