「help yourself」の意味と使い方|『モダンファミリー』S08E10で学ぶ英会話

「help yourself」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

友達の家に遊びに行ったとき、テーブルに並んだお菓子を前に「好きなだけ取ってね」と声をかけられ、それでも少し遠慮してしまった。そんな経験はありませんか。

そんな場面で耳にする「help yourself」を、『モダンファミリー』シーズン8第10話の前半、ジェイが自分のクリスマスプレゼントを勧める一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「help yourself」の意味とニュアンス

help yourself
意味:(食べ物・飲み物・物などを)ご自由にどうぞ、遠慮なく取ってください

help yourself は、目の前にある物を「好きなだけ取ってください」「気にせず使ってください」と相手に勧める表現です。何を勧めるのかを示したいときは、help yourself to + 物 の形にして、to のあとに置きます。作中の Help yourself to my Christmas present. も、この形です。

help は「助ける」、yourself は「相手自身」という意味ですが、この表現は「手伝ってあげる」という意味ではありません。取り分ける側があれこれ世話を焼くのではなく、相手が自分の手で取ってよいと任せるのが、この表現の芯です。勧める側が「遠慮はいりませんよ」と先に言ってくれるので、受け取る側は気兼ねなく手を伸ばせます。

使う場面は、料理や飲み物を出すとき、お菓子を置いておくとき、職場で備品を自由に使ってよいと伝えるときなど、幅広くあります。Help yourself. の一言だけでも、勧める返事として通じます。たとえば「これ、もらってもいい?」と聞かれたときに Help yourself. と返せば、「どうぞ、好きに取って」という意味になります。

ここで気をつけたいのは、言う側と言われる側の向きです。help yourself は、物を持っている側が相手に向けて言う言葉です。自分が取りたいときに、自分に向けて言う言葉ではありません。

【ここがポイント!】

  • 「help yourself」の核は、相手が自分で取ってよいと任せる「ご自由にどうぞ」
  • 取ってよい物は、to のあとに置く(help yourself to + 物)
  • Help yourself. だけでも、勧める返事として使える

『モダンファミリー』S08E10のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイが、自分のクリスマスプレゼントを使うよう勧める場面です。フローズンマルガリータの話に軽い返事が入り、続いてヘイリーとアレックスが、クローゼットの服と音楽フェスの予定を語ります。姉妹の二人が、用件をひと息に伝えています。

Jay: Help yourself to my Christmas present. Nothing like a frozen margarita in a hot tub. Lets nature know we can do anything she can.
(俺のクリスマスプレゼントだ、遠慮なく使ってくれ。ホットタブで飲むフローズンマルガリータに勝るものはないぞ。自然にだって、俺たちにも同じことができると教えてやれる。)

— Well, I’ll take one to go.
(じゃあ、1杯持ち帰りでもらおうかな。)

Haley: Alex and I are just here to raid your guys’ closet for some vintage clothing.
(アレックスと私は、ヴィンテージの服を探しに、そっちのクローゼットをあさりに来ただけ。)

Alex: Yeah, we’re going to a ’90s music festival called Fo-shizzle-fest.
(そう、私たち、「フォーシズル・フェスト」っていう90年代の音楽フェスに行くの。)

Modern Family Season8 Episode10 (Ringmaster Keifth)

シーン解説と心理考察

Help yourself to my Christmas present. は、勧める物を to のあとに置いた、help yourself の基本の形です。ジェイは続けて Nothing like a frozen margarita in a hot tub. と言います。Nothing like 〜 は「〜に勝るものはない」という言い方で、ホットタブで飲むフローズンマルガリータを、自信たっぷりに推しています。

三つ目の文は Lets nature know we can do anything she can. です。she は nature(自然)を指し、「自然にできることなら、俺たちにも何でもできる」という、スケールの大きな言い回しです。クリスマスプレゼントを勧めるだけの一言に、ずいぶん大げさな理屈を添えています。気前のよさと得意げな調子が、一つの発言の中に並んでいます。

そこに、Well, I’ll take one to go. という軽い返事が入ります。Well は話の切り出しに使う言葉で、I’ll take one は「1つもらう」という意味です。one は、直前に話題に出た飲み物の1杯分を受けています。to go は「持ち帰り用で」という意味で、飲み物を注文するときによく聞く言い回しです。勧められた物を、その場ではなく持ち帰りで、と返す一言になっています。

続くヘイリーの Alex and I are just here to raid your guys’ closet for some vintage clothing. は、来た目的を伝える一文です。just は「〜だけ」、raid は「あさる」、vintage clothing は「ヴィンテージの服」で、your guys’ は「そちらのみんなの」というくだけた言い方です。アレックスは Yeah で同調し、we’re going to a ’90s music festival called Fo-shizzle-fest. と、行き先を告げます。called 〜 は「〜という名前の」という意味です。

気前よく物を差し出す側と、自分たちの用件だけを手短かに伝える側。help yourself の一言が、このやり取りの出発点になっています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

テーブルの上の大皿を、相手のほうへすっと押し出す動作を思い浮かべながら覚えます。皿を持ち上げて取り分けるのではなく、「そこにあるから、自分で取ってね」と手のひらで示すだけです。この動作が、help yourself の「ご自由にどうぞ」と重なります。

help は「手を貸す」、yourself は「自分で」と分けて考えると、「自分で手を貸して(取って)ね」という形が見えてきます。これは覚えやすくするための見立てです。

ジェイが勧めた Help yourself to my Christmas present. も、「俺の贈り物だ、自分で取ってくれ」と、物を差し出す動作に言葉を添えた形です。物を差し出す場面を一つ頭に置いておけば、help の「助ける」という訳語に引きずられずに済みます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「help yourself」

何かを勧める場面で使う表現です。勧める物や場所が違う3つの場面で、形を見てみましょう。

Help yourself to the snacks on the table.
(テーブルのお菓子はご自由にどうぞ。)
来客におやつを勧める場面です。to のあとに the snacks と置いて、何を取ってよいのかを示しています。on the table を添えると、置いてある場所も伝わります。

Please help yourself to coffee in the break room.
(休憩室のコーヒーはご自由にお取りください。)
社内で飲み物を案内する場面です。Please を頭につけると、丁寧な案内になります。in the break room で、取ってよい場所を示しています。

A: Can I borrow a pen?
B: Sure, help yourself. They’re in the drawer.
(A:ペンを借りてもいい?)
(B:もちろん、ご自由にどうぞ。引き出しに入ってるよ。)
同僚に文房具の場所を教える往復の会話です。Sure, help yourself. のように、to を付けずに返事として使っています。そのあとの文で、物の場所を添えています。

あわせて覚えたい関連表現

be my guest
(どうぞ、ご自由に)
help yourself は、物を自由に取ってよいと勧める表現です。be my guest は、相手に許可を求められたときの「どうぞ」という返事で、物に限らず、行動全般に使えます。

make yourself at home
(くつろいでください)
help yourself が、取る・使うことを勧める表現であるのに対し、make yourself at home は、その場でくつろぐよう勧める表現です。勧める中身が、物か居心地かで分かれます。

feel free to
(遠慮なく〜してください)
help yourself が to のあとに物を置くのに対し、feel free to は、後ろに動詞を置きます。feel free to ask のように、「どうぞ〜してください」と行動を勧める形です。

Note|to を置く形、相手が複数のときの形、取る側が主語になる形

help yourself の後ろの形を、3つに分けて整理します。

1つ目は、to を置く形です。help yourself to + 物 で、「〜をご自由にどうぞ」という意味になります。何を取ってよいのかを示すときに、to のあとへ物を置きます。to を付けずに Help yourself. とだけ言えば、目の前にある物を指した、勧める返事になります。

2つ目は、相手が複数のときの形です。相手が2人以上なら、yourself は yourselves に変わります。Help yourselves to the cake. なら、「みなさん、ケーキをご自由にどうぞ」という意味です。1人なら -self、複数なら -selves、と覚えておけば迷いません。

3つ目は、主語が変わる形です。I helped myself to a second slice. なら、「おかわりを自分で取った」という意味です。主語が I になり、勧める言葉から、取った事実を述べる文に変わっています。ただし、He helped himself to my sandwich without asking. のように、断りなしに取った場面でも、同じ形が使われます。許可を受けて取ったのか、無断で取ったのかは、前後の文脈で決まります。

作中のジェイの一言は、1つ目の形です。勧める側が to のあとに my Christmas present を置いて、自分の物を差し出しています。

まとめ|取ってよい物を to のあとに添える、ご自由にどうぞ

help yourself は、相手が自分で取ってよいと任せる、「ご自由にどうぞ」の一言です。物を持っている側が、相手に向けて言います。

お菓子、コーヒー、文房具など、勧めたい物を to のあとに添えるだけで、勧める一文ができあがります。相手が複数なら yourselves、返事だけなら Help yourself. と、場面に合わせて形を選べます。

ジェイが自分のクリスマスプレゼントを勧めた直後に、ヘイリーとアレックスが来た用件を語る流れは、物を差し出す側と受け取る側のやり取りが、すぐに次の話題へ進んでいく速さを見せています。

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