「mess something up」の意味と使い方|『モダンファミリー』S01E17で学ぶ英会話

「mess something up」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

せっかく築き直した関係を壊したくなくて、本当のことをなかなか言い出せずにいた経験はありませんか。

そんな不安な胸の内にぴったりの「mess something up」を、『モダンファミリー』シーズン1第17話の終盤、飼っていたペットを死なせてしまった事実を隠していたジェイが、マニーに正直に打ち明けるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「mess something up」の意味とニュアンス

mess something up
意味:(物事や関係を)台なしにする、しくじる

mess something upは、うまくいっていた物事や関係を自分の行動によって壊してしまうことを表す口語表現です。mess upには「散らかす、めちゃくちゃにする」という意味があり、目的語には人間関係・計画・機会など、壊してしまう対象が置かれます。

大きな失敗にも小さな失敗にも使える幅広さがあり、面接での失敗談から人間関係の気まずさまで、日常のさまざまな場面で耳にする表現です。自分の不注意や判断ミスが原因で、それまで順調だったものが崩れてしまうというニュアンスが根底にあります。過去の隠し事や小さな嘘がきっかけになるケースでもよく使われ、失敗そのものよりも、その結果として関係がぎくしゃくすることに焦点が当たる表現でもあります。

【ここがポイント!】

  • mess upの「散らかす」イメージがそのまま台なしにする意味に重なる
  • 目的語には人間関係・計画・機会など壊れる対象が置かれる
  • 大きな失敗にも小さな失敗にも使える口語表現としての幅がコツ

『モダンファミリー』S01E17のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。自宅の寝室で、飼っていたペットを死なせてしまったことを問い詰められたジェイが、マニーに正直に打ち明ける場面です。隠していた理由をどう説明するかに注目です。

Jay: I killed Shel. All right? I’m sorry. It was an accident.
(シェルを殺したのは俺だ。いいか? 悪かったよ。事故だったんだ。)

Manny: Why didn’t you just tell me?
(どうして最初から言ってくれなかったの?)

Jay: Because I didn’t want you to be upset with me. You and I got off to a rocky start. Lately, it’s been pretty good. I was afraid I’d mess all that up if you knew that I was the one that killed your pet.
(お前に嫌われたくなかったからだよ。俺たちは最初ぎくしゃくしてただろ。最近はかなりうまくいってた。お前のペットを殺したのが俺だと知ったら、それを台なしにしちまうんじゃないかって怖かったんだ。)

Manny: Now you’re the guy who killed my pet and made a stupid lie about it.
(じゃあ今のジェイは、僕のペットを殺した上に、それについてバカげた嘘までついた人ってわけだ。)

Modern Family Season1 Episode17 (Truth Be Told)

シーン解説と心理考察

マニーに追及されたジェイは「シェルを殺したのは俺だ」と正直に認め、「事故だったんだ」と付け加えます。マニーが「どうして最初から言ってくれなかったの?」と尋ねると、ジェイは「お前に嫌われたくなかったからだよ」と、継父として築き直してきた関係を大切に思う気持ちを率直に語ります。

「最初ぎくしゃくしてたけど、最近はかなりうまくいってた」というジェイの言葉には、マニーとの関係をようやく築けたことへの安堵と、それを壊すことへの恐れが同時ににじんでいます。それに対してマニーは「ペットを殺した上に、バカげた嘘までついた人」と冷静に切り返しており、子どもらしい率直さでジェイの言い訳を受け止めている様子が伝わってきます。普段はぶっきらぼうなジェイが自分の弱さを隠さずに語る一方で、マニーの方が落ち着いて状況を整理しているという役割の逆転も、この場面ならではの味わいです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

きれいに整えたテーブル(順調だった状況)を、うっかりひっくり返して散らかしてしまう(mess up)様子を思い浮かべてみましょう。せっかく積み上げてきたものが崩れてしまう感覚が、mess something upの「台なしにする」という意味につながります。ようやく築けた関係が壊れることを恐れて嘘をついていたジェイの様子も、大切に整えたテーブルを倒したくなくてそっと隠していたような心境と重なります。積み上げたものが崩れる瞬間をイメージしておくと、似た不安を語る場面で自然に言葉が出てくるはずです。倒れる前にそっとテーブルを押さえておきたくなるような気持ちこそが、mess something upを恐れる心理そのものだといえます。

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例文で覚える「mess something up」

人間関係から仕事の場面まで、うまくいっていたものを壊してしまう不安を語るときに使えるmess something upを、3つの例文で確認していきましょう。

I don’t want to mess things up with my new coworkers by being too pushy.
(押しが強すぎて新しい同僚との関係を台なしにしたくない。)
新しい職場での人間関係を大事にしたい場面です。by being too pushyのように具体的な原因を添えると、不安の中身が伝わりやすくなります。

He was so nervous during the interview that he messed everything up.
(面接であまりに緊張して、すべて台なしにしてしまった。)
面接の失敗談を話すビジネスの場面です。so nervous thatの構文で、緊張が失敗に直結した流れが伝わります。

A: Are you scared to tell her the truth?
B: Yeah, I don’t want to mess things up between us.
(A:彼女に本当のことを話すのが怖いの?)
(B:うん、僕たちの関係を台なしにしたくないんだ。)
大切な人との関係を壊したくない気持ちを話す会話です。betweenで関係の当事者を明確にする言い方で、率直な不安を打ち明ける友人同士の会話によく登場します。

あわせて覚えたい関連表現

screw something up
((物事を)しくじる、台なしにする)
screw something upはmess something upよりもやや強い失敗・後悔のニュアンスを持ち、より口語的でカジュアルな響きがあります。

blow it
(せっかくの機会を台なしにする)
blow itは特に「またとないチャンスを逃す・台なしにする」場面に使われる短い口語表現で、目的語を取らない点がmess something upと異なります。

ruin something
((物事を)だめにする、台なしにする)
ruin somethingはmess something upよりもフォーマルで、修復が難しいほど深刻に「だめにする」ニュアンスが強い表現です。取り返しのつかない結末を語るニュースや報告書のような場面にも馴染みます。

Note|「台なしにする」を表す英語表現、mess something up・screw something up・ruin somethingの強さの違い

物事を台なしにすることを伝える英語表現には、mess something upやscrew something up、ruin somethingなど複数の選択肢があります。

mess something upは、日常のちょっとした失敗から人間関係の気まずさまで幅広く使える中程度の口語表現で、深刻すぎない失敗談を語るときにも気軽に使われます。screw something upはこれよりも強い後悔や自己嫌悪のニュアンスを帯び、友人同士のくだけた会話で「本当にやらかした」という気持ちを強調したいときに選ばれやすくなります。ruin somethingはさらにフォーマルで重みのある表現で、修復が難しいほど深刻な被害や、取り返しのつかない結果を語る場面に使われることが多い言葉です。同じ「台なしにする」という結果でも、軽い失敗談として語るか、強い後悔を込めて語るか、深刻な被害として語るかによって、選ぶ表現の強さが変わってくるという整理ができます。友人に軽い失敗談を打ち明けるときはmess something upで十分ですが、取り返しのつかない大きなトラブルを語るときにはruin somethingの方がふさわしい重みを持ちます。

ジェイが「それを台なしにしちまうんじゃないかって怖かった」と打ち明けた場面も、深刻すぎない日常の言葉で不安を率直に語るmess something upらしい使い方でした。

失敗の重さに合わせて、ふさわしい強さの表現を選べるようになります。

まとめ|壊したくない気持ちを率直に伝える一言

mess something upは、うまくいっていた関係や物事を自分の行動で壊してしまう不安を、日常的な言葉で率直に伝える表現です。深刻すぎない口語表現として、さまざまな場面の失敗談に使いやすい点がこの表現の強みになっています。

ようやく築けたマニーとの関係を失うことを恐れて嘘をついていたジェイの姿には、不器用ながらも相手を大切に思う気持ちがはっきりと表れていました。隠していた事実を最後は正直に打ち明けたことで、二人の関係はむしろ一歩前に進んだようにも見えるのが救いです。

大切なものを守りたい気持ちを語る場面に出会ったときは、表現の引き出しに加えてみてください。

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