「run into someone」の意味と使い方|『モダンファミリー』S01E17で学ぶ英会話

「run into someone」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

朝の通勤中に、うっかり誰かの悪口を言っていたら、その本人にばったり出くわしてしまったような場面があります。

そんな気まずい偶然にぴったりの「run into someone」を、『モダンファミリー』シーズン1第17話の中盤、職場で上司と顔を合わせたミッチェルが、その場をなんとか取り繕おうとするシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「run into someone」の意味とニュアンス

run into someone
意味:(人に)偶然出会う、ばったり出くわす

run into someoneは、予定していなかった相手と偶然出くわすことを表す口語表現です。runは「走る」、intoは「〜の中へ」を意味しますが、実際に走ってぶつかるわけではなく、思いがけない再会や遭遇の場面で使われます。相手と自分の進路が予期せず重なってしまうイメージが、この表現の背景にあります。

街中や職場、旅行先など、日常のさまざまな場所で使える表現で、久しぶりの知人との再会にも、気まずい相手との遭遇にも使えるのが特徴です。良い偶然にも困った偶然にも幅広く対応できる懐の広さを持った言い回しだといえます。近況を尋ねる会話の枕としても使いやすく、雑談の入り口として登場する頻度の高い表現でもあります。

【ここがポイント!】

  • 走って(run)相手の中(into)へ飛び込むような、予期しない遭遇のイメージ
  • 良い出会いにも気まずい出会いにも使える中立的な表現
  • 場所を選ばず、街中でも職場でも自然に使える汎用性がコツ

『モダンファミリー』S01E17のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。職場で、今朝の信号待ちでの出来事を持ち出されたミッチェルが、上司のジェニングスに対してその場をなんとか取り繕おうとする場面です。気まずい偶然をどう言葉でごまかそうとするかに注目です。

Mr. Jennings: That was funny this morning, huh- when I pulled up next to you at that stoplight?
(今朝のあれ、面白かったよね。信号待ちできみの車の隣に停まったとき。)

Mitchell: Funny?
(面白かった?)

Mr. Jennings: Yeah.
(うん。)

Mitchell: Because I was on the phone with my partner talking about how horrible his boss was- his. And then you pull up. So- Anyway, I’m glad I ran into you.
(だって僕、パートナーと電話で、あいつの上司がどれだけひどいかって話してたから。あいつのね。そこへ、あなたが横に停まったんだ。それで……とにかく、あなたに偶然会えてよかったよ。)

Modern Family Season1 Episode17 (Truth Be Told)

シーン解説と心理考察

「面白かったよね」という上司のジェニングスの一言に、ミッチェルは一瞬「面白かった?」と聞き返し、話の矛先を探ろうとします。そこから「パートナーと電話であいつの上司の悪口を話していたら、そこにあなたが車で横に停まった」という状況をそのまま説明してしまい、最後は「とにかく、あなたに偶然会えてよかったよ」と無理やり明るい方向に着地させています。

気まずい出来事を隠しきれずに正直に話してしまうところに、ミッチェルの理屈っぽさと不器用さの両方が表れています。本来なら誤魔化したい状況を先回りして白状してしまい、最後だけ取り繕おうとする言葉の締め方に、緊張のあまりつい要らない詳細まで話してしまう普段の一面が重なります。相手の反応をうかがう間もなく状況説明が止まらなくなる様子には、弁護士として理屈を積み上げる癖がこんな場面でも顔を出してしまう可笑しさがあります。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

道を歩いていて、角を曲がった瞬間に知り合いと鉢合わせして「わっ」と驚く場面を思い浮かべてみましょう。走って(run)相手の中(into)に飛び込んでしまうような、予期しない出会いのイメージがrun into someoneの芯にあります。上司の悪口を言っていた直後に本人と顔を合わせてしまったミッチェルの状況も、避けたかった相手と進路がまさに重なってしまった瞬間そのものです。角を曲がったら誰かがいた、という不意打ちの感覚で覚えておくと、似た場面に出会ったときにすっと言葉が浮かんでくるはずです。心の準備ができていない状態でいきなり相手と対面してしまう、その瞬間の心拍数の上がり方までイメージしておくと、この表現の持つ動揺の温度感がより鮮明になります。

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例文で覚える「run into someone」

街中から職場まで、思いがけない出会いを語るときに使えるrun into someoneを、3つの例文で確認していきましょう。

I ran into my old college roommate at the grocery store yesterday.
(昨日、スーパーで大学時代のルームメートに偶然会った。)
買い物中に旧友と再会した経験を話す日常会話の場面です。at the grocery storeのように場所を添えると、思いがけなさがより伝わります。

We ran into our client at the airport, which made the trip a little awkward.
(空港で取引先の人に偶然会って、出張が少し気まずくなった。)
出張先で仕事関係の相手と偶然会った気まずさを語るビジネスの場面です。

A: Guess who I ran into today?
B: Who?
A: Your ex-boyfriend.
(A:今日誰に偶然会ったと思う?)
(B:誰?)
(A:あなたの元彼よ。)
友人に偶然の出会いを報告する会話です。予想外の相手と鉢合わせた気まずさが伝わる、感情のこもったやり取りになっています。

あわせて覚えたい関連表現

bump into someone
(人に偶然会う、ぶつかる)
run into someoneとほぼ同じ場面で使えますが、bump intoの方が「軽くぶつかる」という語感が強く、より会話寄りでカジュアルに響きます。近所の買い物先での立ち話のような、軽い日常の一コマを語るときに向いています。

cross paths with someone
(人と道が交わる、めぐり会う)
cross paths withはやや文学的・運命的なニュアンスを含む表現で、run into someoneのような日常的でカジュアルな偶然の遭遇とは温度感が異なります。

meet someone by chance
(偶然人に会う)
meet someone by chanceは説明的な言い回しで、意味は同じでもrun into someoneの方が口語として自然に使われます。文章やあらたまった説明の中では前者が選ばれることもありますが、日常会話ではやや硬く聞こえます。

Note|「偶然会う」を表す英語表現、run into・bump into・cross paths withの距離感

偶然の出会いを表す英語表現には、run into以外にもbump intoやcross paths withなど複数の選択肢があります。

run into someoneは、走ってきた相手が自分の進路にふと入り込んでくるようなイメージで、日常会話で最も広く使われる中立的な表現です。bump into someoneはこれよりもさらにくだけた響きを持ち、友人同士の雑談で「ばったり会っちゃって」と軽く報告するような場面によく馴染みます。一方でcross paths withは、二人の人生の道筋がめぐり合わせのように交わったというやや詩的な言い方で、長年会っていなかった相手との再会や、運命的な出会いを語る場面で選ばれやすい表現です。同じ「偶然会う」という出来事でも、日常のちょっとした立ち話ならrun intoやbump into、印象深い再会を振り返るならcross paths withというように、場面の重みによって選ぶ言葉が変わってきます。同僚と廊下ですれ違うような軽い場面ではbump intoが選ばれやすく、何年も会っていなかった旧友との再会にはcross paths withが選ばれるというように、出会いの重みに応じた住み分けができると考えると理解が深まります。

ミッチェルが上司のジェニングスとの気まずい遭遇を締めくくった「あなたに偶然会えてよかったよ」というセリフも、深刻な出来事をあえて軽く流そうとする、run into someoneらしい使い方でした。

出会いの温度感に合わせて、ふさわしい一言を選べるようになります。

まとめ|避けたい相手との遭遇を、軽く受け流す一言

run into someoneは、予定していなかった相手と偶然出くわしたことを伝える、日常会話でとても使い勝手のよい表現です。良い偶然にも気まずい偶然にも使える中立性が、この表現の実用的な強みになっています。

上司の悪口を言っていた直後に本人と顔を合わせるという気まずい状況を、正直に話しながらも最後は明るく取り繕おうとしたミッチェルの姿には、誤魔化しきれない性格の不器用さがにじんでいました。隠しきれない性格から、つい経緯まで打ち明けてしまうところも、理屈っぽいミッチェルらしい振る舞いだといえます。

予期しない出会いの場面に出くわしたときは、会話のレパートリーに加えてみてください。

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