「rob someone of」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E22で学ぶ英会話

「rob someone of」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

長い間積み重ねてきた準備が、あっさり済まされてしまい、期待していた手ごたえが得られなかったという場面があります。

そんな気持ちを言い表せる「rob someone of」を、『モダンファミリー』シーズン6第22話の後半、試験を担当するジャッキーに不満を伝えるグロリアの一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「rob someone of」の意味とニュアンス

rob someone of
意味:(人)から(大切なもの)を奪う

rob someone of は、rob A of B の型で、「A から B を奪う」という意味の表現です。rob は「奪う、強奪する」という意味の動詞で、A には奪われる人が、of のあとの B には奪われるものが入ります。

B に入るのは、お金や物だけではありません。喜び、機会、自信、時間、睡眠のように、目に見えないものも入ります。「物を盗む」というより、「本来味わえたはずの感覚や機会を失わせる」という気持ちの面で使える形です。

主語には、人だけでなく、出来事や状況も来ます。The noise robbed me of a good night’s sleep. のように、原因となる出来事を主語に置けば、「その騒音のせいで、ぐっすり眠る機会が奪われた」という意味になります。

rob は、奪われる側を目的語に置き、奪ったものは of で示す語です。steal のように物を目的語にする語とは、文の組み立てが違います。steal money(お金を盗む)に対して、rob someone of money(人からお金を奪う)と、視点が奪われる側にあるのが特徴です。

受け身にすると、be robbed of 〜 の形になり、「〜を奪われる」という意味になります。I was robbed of the chance. なら、「その機会を奪われた」と、奪われた側から出来事を語れます。奪った側を言わずに済むので、原因がはっきりしない場面や、原因より結果を強調したい場面にも向いています。

【ここがポイント!】

  • 「rob someone of」は、人から大切なものを奪う型で、奪われる人が先に来る
  • 奪われるものは of のあとに置き、お金だけでなく、喜びや機会のような目に見えないものも入る
  • 奪われた側の「痛み」や不満が伝わる、感情のこもった言い方

『モダンファミリー』S06E22のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

市民権試験の終わりに、試験を担当するジャッキーが宣誓式の連絡を伝え、グロリアが「もう1問聞いてほしい」と求める場面です。「達成感を奪っている」という不満の言葉に注目です。

Jackie: You’ll get an official letter in the mail with the details of your oath ceremony.
(宣誓式の詳細は、正式な通知が郵便で届きます。)

Gloria: Do you know how long I’ve been studying for this? You’re robbing me of the feeling of achievement. Ask me another question, and a hard one this time.
(私がこのためにどれだけ勉強してきたか、わかってるの? 達成感を私から奪ってるわよ。もう1問聞いてちょうだい、今度は難しいのをね。)

Jackie: But you already passed
(でも、もう合格されていますよ。)

Gloria: Do it.
(いいから、聞いて。)

Modern Family Season6 Episode22 (Patriot Games)

シーン解説と心理考察

ジャッキーは You’ll get an official letter in the mail with the details of your oath ceremony. と、宣誓式の詳細が郵便で届くことを伝えます。in the mail は「郵便で」、with the details of 〜 は「〜の詳細を添えて」という意味の言い回しです。official letter は「正式な通知」、oath ceremony は「宣誓式」という意味です。

それに対してグロリアは、Do you know how long I’ve been studying for this? と、これまでの勉強の長さを問いかけ、続けて You’re robbing me of the feeling of achievement. と不満を言います。I’ve been studying は現在完了進行形で、勉強を続けてきた時間の積み重ねを含む言い方です。robbing me of は現在進行形で、いままさに達成感が奪われている、という訴えになっています。

グロリアはさらに、Ask me another question, and a hard one this time. と、もう1問、しかも難しいものを求めます。a hard one の one は question を指す代名詞で、another question の言い換えです。this time が付くことで、今度は前よりも難しいものを、という意味が加わります。ジャッキーが But you already passed と、すでに合格していると念を押しても、Do it. と短く言い切って譲りません。

合格を告げられたあとも、長い間の勉強に見合う手ごたえがほしいと求める流れです。達成感という目に見えないものを、奪われたものとして言い表しているところが見どころです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

強盗が家に入り、大切なものを持ち去っていく場面を思い浮かべてみましょう。持ち去られたのが宝石ではなく、「喜び」や「機会」のような目に見えないものに置き換わっても、型はそのままです。

rob のあとに、まず奪われる人が来て、奪われたものは of のあとに置く、という順番を、この絵と一緒に覚えます。グロリアの場合は、持ち去られたのが達成感でした。勉強に費やした時間が長いほど、その達成感の大きさも増していく、という関係が、Do you know how long I’ve been studying for this? の問いかけにも表れています。robbing me of the feeling of achievement という並びを一つのかたまりにして、me の位置に自分の名前や相手を入れ替えて口に出してみるのがコツです。

例文で覚える「rob someone of」

睡眠、仕事での学び、作品の楽しみと、目に見えないものが奪われる3つの場面で、使い方を確認していきましょう。どの例文も、奪われる人がまず来て、奪われたものが of のあとに続く並びです。

The noise robbed me of a good night’s sleep.
(その騒音のせいで、ぐっすり眠れませんでした。)
睡眠不足の原因を話す場面です。主語に noise のような出来事を置くと、奪った「もの」ではなく、奪った「原因」に視点が移ります。

A: I finished your part of the project for you.
B: Thanks, but you robbed me of the chance to learn.
(A:君の分のプロジェクトも終わらせておいたよ。)
(B:ありがとう、でも学ぶ機会を奪われちゃったよ。)
同僚との会話の場面です。Thanks, but 〜 と前置きすると、感謝しつつも不満を伝えるやわらかい言い方になります。chance to learn は「学ぶ機会」で、to 不定詞が chance の中身を説明しています。

The early spoilers robbed fans of the joy of discovery.
(早くから出回ったネタバレは、ファンから発見の喜びを奪いました。)
作品の感想を話す場面です。fans のように奪われる側が複数でも、rob のあとに置く順番は変わりません。the joy of discovery は「発見の喜び」で、of の前後の名詞がつながる形です。

あわせて覚えたい関連表現

deprive someone of
((人)から(必要なもの)を奪う)
deprive A of B も同じ型ですが、改まった語で、必要なものを与えずにおく響きがあります。rob A of B は、日常の会話で、感情を込めて使いやすい言い方という違いがあります。

take away
(取り上げる、なくす)
take away は、動作を淡々と表します。rob A of B は、奪われた人の側の「痛み」や不満が伝わる語感の表現です。

cheat someone out of
((人)をだまして(もの)を失わせる)
cheat 〜 out of は、だまして奪う点に重心があります。rob 〜 of は、だましたかどうかに関係なく、奪われたという結果を表します。

Note|rob me of the feeling of achievement に並ぶ二つの of

グロリアの robbing me of the feeling of achievement には、of が二つ並んでいます。同じ of でも、働きは別々です。

一つ目の of は、rob me of の部分で、奪われるものを示します。動詞と組み合わさって、「〜を奪う」「〜から取り除く」という分離・剥奪の意味を表す働きです。deprive someone of や cure someone of のように、似た型の動詞にも同じ of が現れます。二つ目の of は、the feeling of achievement の部分で、二つの名詞をつなぐ of です。「達成の感覚」「達成という感覚」のように、後ろの名詞が前の名詞の中身を説明します。ここで of を機械的に「〜の」と訳し、一つ目の of まで「私の達成感を奪う」のように読んでしまうと、rob me という組み合わせの意味が見えにくくなります。一つ目は「私から(達成感)を奪う」と、奪われる人と奪われるものを分けて読むと、文の構造がはっきりします。二つ目の of は、a cup of tea(お茶一杯)や the joy of discovery(発見の喜び)のように、前の名詞の中身や量を示す場面でも同じ形で現れます。

グロリアの一言も、me が奪われる側で、the feeling of achievement が奪われるもの、という順番で組み立てられています。

of は形が同じでも、隣にいる語によって役割が変わります。

まとめ|「達成感を奪われた」を英語で

rob someone of は、人から大切なものを奪う型の表現です。奪われる人が先に来て、奪われるものは of のあとに置き、お金だけでなく、喜びや機会のような目に見えないものも入ります。

睡眠を邪魔されたとき、学ぶ機会を先取りされたとき、作品の楽しみを台無しにされたときなど、奪われた側の不満を言い表したい場面で使えます。deprive someone of、take away、cheat someone out of との違いも押さえておくと、改まり方や、奪い方の性質を選び分けられます。

目に見えない喜びや機会も、rob の of の後ろに置けば、奪われたものとして言い表せます。奪われた気持ちを言葉にしたい場面の、表現の引き出しに加えておける形です。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「rob someone of」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次