「study up」の意味と使い方|『モダンファミリー』S01E05で学ぶ英会話

「study up」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

普段は疎い話題でも、大切な人のために事前にこっそり勉強しておいたことを、誰かに気づかれて少し照れくさくなった経験はありませんか。

テレビ観戦の輪に加わろうとするミッチェルが、パートナーのキャメロンに予習ぶりを暴露される「study up」というやり取りを、『モダンファミリー』シーズン1第5話の中盤、フットボール中継を見る家族の場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「study up」の意味とニュアンス

study up
意味:(事前に)しっかり勉強する、予習する

study upは、何かに備えて事前に知識を仕込んでおくことを表す口語的な句動詞です。study up on 〜の形で「〜について予習する」と対象を示すこともでき、単に study するよりも「備えとしてしっかり仕込む」というニュアンスが強く出ます。

試験前の勉強、旅行前のガイドブックの読み込み、初めての分野の会話についていくための予習など、何らかの本番に向けて知識を仕込む場面で使われる表現です。upには「レベルを引き上げる」という感覚があり、ゼロから知識の水準を一段高めるイメージが根底にあります。

付け焼き刃で終わらせず、きちんと備えとして仕込んでおくという前向きな響きを持つ表現でもあります。誰かに指示されて仕方なく勉強するというより、自分から積極的に備えておこうという能動的な姿勢が伝わる点も、この表現ならではの魅力です。

【ここがポイント!】

  • 「study up」の核は、本番に備えて知識の水準を一段引き上げるイメージ
  • study up on 〜の形で「〜について予習する」と対象を示せるのが特徴
  • 単なる勉強より「備えとして仕込む」というニュアンスが強いのがコツ

『モダンファミリー』S01E05のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

フットボール中継を見るジェイ・ミッチェル・キャメロンの3人の場面です。輪に加わろうとするミッチェルの予習ぶりを、キャメロンが誇らしげにジェイへ暴露するところから、話がフットボールの選手情報へと展開していく流れに注目です。

Jay: Are you joining us here?
(お前もこっちに加わるのか?)

Cameron: Jay, you know what? He’s been studying up.
(ジェイ、聞いてちょうだい。この人、ちゃんと予習してきたのよ。)

Mitchell: I got to tell you, I am a little worried about CJ Hightower, with the bad ankle. I’m wondering how he’s gonna run his corner routes.
(言っておくけど、足首を痛めたCJハイタワーのことがちょっと心配なんだ。あの状態でコーナールートをどう走るんだろうって。)

Jay: Hightower’s out.
(ハイタワーは欠場だ。)

Mitchell: What? – Who is gonna run the corner routes?
(え? じゃあ誰がコーナールートを走るんだ?)

Jay: I’ll tell you who won’t be. Billings.
(誰が走らないかなら教えてやるよ。ビリングスだ。)

Modern Family Season1 Episode5 (Coal Digger)

シーン解説と心理考察

ジェイが「お前もこっちに加わるのか?」とミッチェルに問いかけると、キャメロンが得意げに「ジェイ、聞いて。この人ちゃんと予習してきたのよ」と口を挟みます。フットボールに疎かったミッチェルが、父やパートナーのために事前に勉強してきたことを、キャメロンが誇らしげに紹介する場面です。

続けてミッチェルが「足首を痛めたCJハイタワーが心配だ」と具体的な選手名を挙げて心配してみせると、ジェイは「ハイタワーは欠場だ」とあっさり返します。慌てて「じゃあ誰が走るんだ?」と聞き返すミッチェルに、ジェイが「ビリングスだ」とそっけなく答えるやり取りからは、俄か仕込みの知識で会話に食らいつこうとするミッチェルの奮闘ぶりが伝わってきます。

にわか知識でも構わず輪に加わろうとする姿勢が印象的です。せっかく覚えた選手の名前があっさり空振りに終わってしまうところも、この場面ならではのおかしみになっています。父に少しでも認められたいという思いと、慣れない知識で懸命に食らいつく姿の両方が、短いやり取りの中に凝縮されています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

苦手な分野に飛び込む前に、知識のレベルを一段上へ(up)引き上げるつもりでしっかり勉強する(study)イメージを思い浮かべてみましょう。付け焼き刃ではなく、備えとしてきちんと仕込んでおくというニュアンスがこのフレーズにはあります。

ミッチェルが選手名まで覚えてフットボール観戦に臨んだように、不慣れな分野でも事前に一段レベルを引き上げておけば、会話の輪に堂々と加わることができます。知識の水準を目盛りのように少し押し上げるイメージで覚えておくと、備えが必要な場面でこの表現がすっと浮かんでくるはずです。

例文で覚える「study up」

本番に備えて知識を仕込んでおくstudy upを、3つの例文で確認していきましょう。

I studied up on wine before the dinner so I wouldn’t feel lost.
(会食で困らないように、事前にワインについて予習しておいた。)
知らない分野の話題についていくために準備する場面です。so I wouldn’t feel lostという理由を添えると、予習の目的がはっきり伝わります。

You should study up on the client’s industry before the meeting.
(会議の前にクライアントの業界について予習しておいた方がいいよ。)
商談の準備を促すビジネスの場面です。before the meetingという期限を示すと、備えの緊急度が伝わります。

A: Do you know much about baseball?
B: Not really, but I’ve been studying up for the game tonight.
(A:野球に詳しいの?)
(B:あんまりだけど、今夜の試合のために予習してるんだ。)
苦手な話題に備えて勉強している場面です。for the game tonightのように目的を添えると、何のための予習かが明確になります。

あわせて覚えたい関連表現

brush up on
((以前学んだことを)おさらいする、磨き直す)
study upが「新たに知識を仕込む」ニュアンスなのに対し、こちらは「一度学んだことを思い出す・磨き直す」ニュアンスが強い表現です。

bone up on
((短期間で)集中的に勉強する)
study upより口語的でくだけた響きがあり、試験前などの短期集中の予習によく使われます。

cram for
((試験などのために)一夜漬けで詰め込む)
study upが計画的な予習を指すのに対し、こちらは直前の詰め込み勉強という切迫したニュアンスが強い表現です。

Note|study upはカジュアルからビジネスまで幅広く使える「予習」の一言

study upは、試合前の予習のようなカジュアルな場面から、商談前の業界研究といったビジネスの場面まで、フォーマル度を問わず使える便利な句動詞です。

友人同士の会話では「今夜の試合のために少し勉強しといた」くらいの軽いノリで使われる一方、ビジネスの場面では「取引先の業界について事前に調べておく」のように、準備の丁寧さを示す表現としても機能します。使われる対象がスポーツの選手名でも、業界動向でも、study up onという形に当てはめれば違和感なく通用するのが、この表現の使い勝手の良さです。フォーマルな場でも浮かない語感を持ちながら、堅苦しくなりすぎない口語表現である点も、幅広く使われる理由のひとつだと言えます。

今回のミッチェルのように、趣味の話題であっても「しっかり仕込んできた」ことを堂々と口にできるのは、この表現がカジュアルな場に馴染みやすいからこそです。フォーマルな会議室でも、テレビの前のリビングでも、同じ言い回しがそのまま通用するという柔軟さは、日常会話に取り入れる際の心強いポイントになります。

場面を選ばず使えることも、この表現の覚えやすさにつながります。

まとめ|俄か仕込みでも輪に加わろうとする姿勢

study upは、何かに備えて事前に知識を仕込んでおくことを表す口語表現です。

試合前の予習からビジネスの事前準備まで、フォーマル度を問わず使える便利な一言で、備えの丁寧さを相手に伝えることができます。

慣れないフットボールの知識を仕込んで会話に加わろうとするミッチェルの姿からは、完璧でなくても一段レベルを引き上げようとする姿勢そのものに価値があると言えます。にわか仕込みの知識が空振りに終わっても、それを笑いに変えられる懐の深さも、この一家らしい魅力です。不慣れな輪に飛び込むときの心強い味方になる表現です。

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