「want nothing to do with someone」の意味と使い方|『モダンファミリー』S10E14で学ぶ英会話

「want nothing to do with someone」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

近づこうとしても、相手のほうがまったく寄りついてこないことがあります。このもどかしさも、英語では短い一言で言い表せます。

その様子を言い表す「want nothing to do with someone」を、『モダンファミリー』シーズン10第14話の中盤、ジェイがグロリアに昔の犬の思い出を語る場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「want nothing to do with someone」の意味とニュアンス

want nothing to do with someone
意味:(人に)かかわりたがらない、まったく寄りつかない

want nothing to do with someoneは、相手とかかわることを徹底して避けたがる気持ちを表す口語表現です。wantは「望む」、nothingは「何も〜ない」、to do withは「〜とかかわること」で、「かかわることは何も望まない」という文字どおりの意味が、そのまま「いっさいかかわりたくない」になっています。

相手は人に限りません。縁を切りたい相手や距離を置きたい人はもちろん、プロジェクトやうわさ話のような物事にも置けます。I want nothing to do with that gossip.(そういううわさ話にはかかわりたくない)のように使います。動物を主語にして、近寄ろうともしない様子を言うこともでき、ドラマでもその使い方が出てきます。

時制は、気持ちがいまも続いているならwant、過去の出来事として語るならwantedにします。目的語はhim、her、it、this projectのように、人も物事も置けます。日本語では、人が主語なら「かかわりたくない」「縁を切りたい」、動物が主語なら「寄りつかない」「近寄ろうともしない」と、主語に合わせて訳し分けると自然です。

【ここがポイント!】

  • 「want nothing to do with someone」の核は、相手とかかわることを徹底して避けたがる気持ち
  • 相手は人でも物事でもよく、動物を主語にして「寄りつかない」とも言える
  • 気持ちが続いていればwant、過去の話ならwantedにする

『モダンファミリー』S10E14のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

グロリアが、いつもと様子が違うジェイに声をかけ、ジェイが昔の犬の思い出を語り始める場面です。ジェイの話では、かかわろうとしない側は人ではなく犬です。主語が誰かに注意しながら、ジェイの語りを追ってみましょう。

— She’ll do great.
(あの子ならきっと大丈夫。)

Gloria: What is going on with you? I’ve never seen you like this.
(どうしたの? あなたのそんな様子、見たことないわ。)

Jay: I don’t know. When I was 10, Dad came home with a rescue, and I was so damned excited. But the dog wanted nothing to do with me Went straight to my sister and never left her side. Then years later, we got a puppy who went right to Dede, growled at me every time I went near her. But with Stella, I didn’t even bother trying, and she chose me. Now I may never see her again.
(さあな。俺が10歳のとき、親父が保護犬を連れて帰ってきて、俺はめちゃくちゃ興奮したんだ。でもその犬は俺にまったく寄りつかなくてな。まっすぐ俺の姉妹のところへ行って、そいつのそばを離れなかった。それから何年かして、子犬を飼ったら、ディーディーのところへまっすぐ行って、近づくたびに俺にうなったんだ。でもステラのときは、俺は仲良くなろうとすらしなかったのに、あいつは俺を選んでくれた。それなのに、もう二度と会えないかもしれない。)

Modern Family Season10 Episode14 (We Need to Talk About Lily)

シーン解説と心理考察

ジェイの語りの軸は、wanted nothing to do with meの主語が人ではなく犬だという点です。グロリアに「どうしたの?」と問われたジェイは、10歳のときに父が連れて帰った保護犬の話を始めます。その犬はジェイに寄りつかず、まっすぐジェイの姉妹のところへ行って、そばを離れなかったと言います。ジェイが誰かを避けたのではなく、犬のほうがジェイにかかわろうとしなかった、という話です。

その後に飼った子犬も、ジェイが近づくたびにうなったと続きます。そして、犬のステラだけは、ジェイが仲良くなろうとしなくても、ジェイを選んでくれました。ステラが手術を受けることになっているので、「もう二度と会えないかもしれない」という最後の一言が重く響きます。

ジェイの話は、犬の話が3つ続く構成です。保護犬、のちに飼った子犬、そしてステラの順で、前の2匹は寄りつかなかった犬、最後のステラは自分を選んでくれた犬と、対比がはっきりしています。この対比があるので、wanted nothing to do with meという一言は、ステラの話への導入として働いています。

ジェイは、ステラを失うかもしれない不安を、妻のグロリアに打ち明けています。かかわってもらえなかった過去の犬たちの話があるので、ステラに選ばれた喜びと、失うかもしれない怖さが、より際立って聞こえます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

want nothing to do withを、3つの部品に分けてみると覚えやすくなります。wantは「望む」、nothingは「何も〜ない」、to do withは「〜とかかわること」です。「かかわることを何も望まない」と並べ直せば、「いっさいかかわりたくない」という意味が、順に読み取れます。nothingは「少し」や「あまり」ではなく「ゼロ」を表すので、「あまりかかわりたくない」ではなく「まったくかかわりたくない」という全否定になります。

ジェイの話に出てくる犬は、ジェイのところへは来ず、まっすぐ別の人のところへ向かいました。その様子にこの表現を重ねると、wantedの過去形が使われる理由も見えてきます。昔の出来事を語っているので、動詞が過去形になっているのです。

例文で覚える「want nothing to do with someone」

want nothing to do with someoneは、人間関係から動物の様子、仕事の場面まで、幅広く使えます。口論のあと、ペット、仕事の3つの場面を例に、使い方を確かめます。

After the argument, she wanted nothing to do with me for a week.
(口論のあと、彼女は1週間、私にまったくかかわろうとしなかった。)
仲違いの経緯を話す場面です。for a weekを添えると、避けられていた期間が伝わります。口論という原因を先に置くことで、wantedの過去形が、そのときの相手の態度を指していることも分かります。

Our cat wanted nothing to do with the new puppy at first.
(うちの猫は、最初は新しい子犬に近づこうともしなかった。)
ペットの相性を語る場面です。動物を主語にして、at firstで「最初は」と変化の余地を残しています。ドラマのジェイの話と同じく、動物の態度を語る使い方です。

A: Why don’t you ask him for help?
B: He made it clear he wants nothing to do with this project.
(A:彼に手伝ってもらったら?)
(B:このプロジェクトにはいっさいかかわりたくないって、はっきり言われたんだ。)
同僚に協力を断られた場面です。目的語にthis projectという物事を置いています。made it clear(はっきり示した)と組み合わせると、相手の意思表示を伝える文になります。

あわせて覚えたい関連表現

have nothing to do with
(〜と関係がない)
have nothing to do withは、「関係がない」という事実を述べます。want nothing to do withは、本人の「かかわりたくない」という意思を表します。

steer clear of
(〜を避ける、近寄らない)
steer clear ofは、距離を置いて避ける行動に重点があります。want nothing to do withは、かかわりを拒む気持ちが中心です。

keep one’s distance from
(〜と距離を置く)
keep one’s distance fromは、用心して間隔を保つ穏やかな言い方です。want nothing to do withは、拒む気持ちがより強く出ます。

Note|意思を表すwantと事実を表すhave、nothing to do withの2つの顔

nothing to do withには、前に置く動詞によって、2つの顔があります。wantを置けば意思、haveを置けば事実を表し、似た形なのに伝える内容が変わります。

haveの形はI have nothing to do with this.で、「私はこの件と関係がない」という事実を述べます。疑いをかけられたときに、潔白を主張する場面で使える形です。wantの形はI want nothing to do with this.で、「この件にかかわりたくない」という意思になります。事実ではなく、本人の気持ちを述べる文です。同じ「関係」という訳語でも、前者は「関係がない」、後者は「かかわりたくない」と、日本語の訳が分かれます。さらにsteer clear ofは、気持ちではなく近寄らないという行動に目を向ける言い方で、3つを並べると重点の違いがはっきりします。

ジェイが語る犬の話では、wantedが選ばれていました。犬がジェイに近づこうとしなかったのは、関係がないという事実ではなく、かかわりたがらない犬の態度だったからです。もしhadを使えば、「犬はジェイと関係がなかった」という、まったく別の話になってしまいます。前に置く動詞ひとつで、かかわりを拒む側の気持ちが文に入るかどうかが変わります。

まとめ|かかわりを拒む気持ちを、wantで言い切る

want nothing to do with someoneは、相手とかかわることを徹底して避けたがる気持ちを表す口語表現です。

相手は人でも物事でもよく、動物を主語にして「寄りつかない」と言うこともできます。have nothing to do withとの違いは、かかわりを拒む意思が入るかどうかで、steer clear ofやkeep one’s distance fromと並べると、気持ちの強さの違いも整理できます。

ジェイは、昔の犬たちがかかわろうとしなかった話を、wanted nothing to do with meという一言で語りました。ステラに選ばれた喜びが、その対比で引き立っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「want nothing to do with someone」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

want nothing to do with someone

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次