「catch up with」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S08E05で学ぶ英会話

「catch up with」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

友達は先に出かけてしまったけれど、用事を片付けてから「後で合流するね」と伝えたいとき、英語ではどう言えばいいのでしょうか。

今回は「catch up with」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン8第5話、ベガス旅行の初日にペニーが仕事を優先して仲間を見送るシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「catch up with」の意味とニュアンス

catch up with someone
意味:(後から)〜に追いつく、〜に合流する

catch は「捕まえる」、up は「(差を詰めて)その地点まで」。直訳すれば「追いついて捕まえる」で、先に行ってしまった相手との距離を縮めて並ぶイメージです。物理的に「後から合流する」場面で最もよく使われます。

このフレーズには、もう一つ大切な用法があります。それが「(久しぶりの人と)近況を話す」という意味です。Let’s catch up over coffee(コーヒーでも飲みながら近況を話そう)のように使い、これは「お互いの間に空いた時間の”遅れ”を埋め合わせる」という発想から生まれた用法です。さらに catch up with the rest of the class(クラスのみんなに追いつく)のように、勉強や仕事の遅れを取り戻す意味でも使われます。「追いつく」という一つのイメージから、合流・近況報告・遅れの取り戻しという三つの用法に広がる、便利な句動詞です。

【ここがポイント!】

  • 「追いついて並ぶ」イメージが核、先に行った相手に後から合流する
  • 「久しぶりに近況を話す」という別の用法もある、文脈で見分けるのがコツ
  • 勉強や仕事の「遅れを取り戻す」意味でも使える、表情豊かな句動詞

『ビッグバン★セオリー』S08E05のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

待ちに待ったベガス旅行の初日。ところがペニーのもとに、仕事のフィールド審査が前倒しになったという連絡が入ります。遊びに繰り出したいエイミーとバーナデットを気遣いながら、ペニーは勉強を優先することを選びます。

Penny: It’s my boss. They moved my field ride up to Monday.
(上司からだわ。フィールド審査が月曜に前倒しになったの。)

Penny: Let me do a little tonight, and I’ll catch up with you guys later.
(今夜ちょっとだけやっておくから、後であなたたちに合流するわ。)

Bernadette: You sure?
(本当にいいの?)

The Big Bang Theory Season8 Episode5(The Focus Attenuation)

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シーン解説と心理考察

ペニーの I’ll catch up with you guys later には、仲間を待たせまいとする気遣いがにじみます。「あなたたちは先に楽しんでいて、私も後から追いかけるから」という、相手の楽しみを止めない優しい言い方です。go ahead(先に行ってて)とセットで使われることが多く、ここでも自然な流れで仲間を送り出しています。

普段は遊び好きなペニーが、この回では珍しく仕事の責任を優先します。「集中(focus)」がテーマのエピソードを象徴する場面で、catch up with later という前向きな一言が、自己犠牲というより「ちゃんと後で合流するつもり」という意思として響きます。彼女の成長がさりげなく表れる瞬間です。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

catch up with は、先を歩く友達の背中を追いかけて、小走りで距離を詰め、やがて横に並ぶ——その一連の動きをイメージしてください。「追いかけて(catch)、差を詰めて(up)、その人のところまで(with)」と分解すると、語のつくりがそのまま意味になっているのが分かります。

ペニーが「先に楽しんでて、後で追いかけるね」と手を振って仲間を送り出す場面を思い浮かべれば、この「後から追いついて合流する」イメージが定着します。物理的に追いつく動きをつかんでおけば、「近況を話す」用法も「空いた時間の遅れを埋める」感覚として自然につながります。

例文で覚える「catch up with」

catch up with は、合流・近況報告・遅れの取り戻しと、文脈によって表情を変えます。同じ形でも意味が変わるので、場面ごとの使い方を見ていきましょう。

You go ahead—I’ll catch up with you at the entrance.
(先に行ってて、入口で合流するから。)
用事を済ませてから後で追いつく、劇中とほぼ同じ用法です。合流する場所を添えると、より具体的で実用的な言い方になります。

We should catch up with each other sometime—it’s been way too long.
(そのうち近況を話そうよ、すごく久しぶりだもんね。)
こちらは「久しぶりに会って近況を語り合う」用法です。間に空いた時間を埋め合わせる、というニュアンスが感じられます。

A: Sorry I missed last week’s class. I feel so behind.
B: Don’t worry, I’ll help you catch up with everyone.
(A:先週の授業に出られなくてごめん。すごく遅れちゃった気がする。)
(B:大丈夫、みんなに追いつけるように手伝うよ。)
勉強や仕事の「遅れを取り戻す」用法です。catch up with everyone で「周りのみんなに追いつく」となり、出遅れた状況から並ぶイメージがそのまま生きています。

あわせて覚えたい関連表現

keep up with someone
(〜に遅れずについていく)
catch up が「遅れた状態から追いつく」のに対し、keep up は「すでに並んでいる状態を保つ」という意味です。追いつくのが catch up、離されないようにするのが keep up と、対になる句動詞として覚えると便利です。

join someone later
(後で〜に合流する)
join はシンプルに「加わる」という意味です。catch up with には「遅れを取り戻して追いつく」という動きが含まれるのに対し、join later はただ後から仲間に入る、という淡々とした言い方になります。

meet up with someone
(〜と落ち合う)
あらかじめ約束して会う、というニュアンスの表現です。catch up with の「先に行った相手を後から追う」動きとは方向性が異なり、meet up は互いに示し合わせて合流する点が違います。

Note|一つの「追いつく」が三つに枝分かれする面白さ

catch up with は、「合流する」「近況を話す」「遅れを取り戻す」という三つの意味を持ちます。一見バラバラに見えるこれらの用法が、実は一つのイメージから生まれていることをご存じでしょうか。

すべての出発点にあるのは「追いついて差をなくす」という核のイメージです。先に歩く人に追いつけば、物理的な「合流」になります。久しぶりに会う相手とは、会えなかった間に積もった出来事という”差”を埋め合わせる必要があり、これが「近況報告」になります。そして授業や仕事に出遅れたなら、進んでいる人たちとの”遅れ”を取り戻すことが「キャッチアップ」です。日本語でも「キャッチアップする」という言葉がビジネスシーンで使われるようになりましたが、英語の catch up with はそれよりずっと広く、人との物理的な距離、時間的な空白、進度の差という、あらゆる種類の”ギャップを縮める”場面で活躍します。一つの単純な動作のイメージが、人間関係から学習まで幅広い文脈に応用されているわけです。

この核を押さえておくと、catch up with がどの意味で使われていても、「何かの差を縮めようとしている」と直感的に読み取れるようになります。

距離も、時間も、遅れも。すべては「追いついて埋める」一つのイメージにつながっています。

まとめ|「追いついて埋める」万能の一言

catch up with は、先に行った相手に「後から合流する」ことを表す、日常会話で頻出の表現です。その核には「差を縮めて追いつく」というシンプルなイメージがあり、そこから近況報告や遅れの取り戻しといった用法にも自然に広がっていきます。

用事があって先に行けないとき、久しぶりの友人と話したいとき、出遅れを取り戻したいとき。どの場面でも「ギャップを埋める」という一つの感覚でつながっているため、一度イメージをつかめば応用が利きます。

ペニーのように「先に行ってて、後で追いつくね」と言いたいとき、この表現を会話のレパートリーに加えてみてくださいね。

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