「check out the competition」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S12E17で学ぶ英会話

「check out the competition」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

自社の売り込みをしている最中に、ライバル会社の人間がふらりと様子を見に来たら、少し身構えてしまうのではないでしょうか。

そんな緊張感がにじむ「check out the competition」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン12第17話の中盤、製薬会社の営業担当同士が火花を散らすやり取りから、一緒に見ていきましょう。

目次

「check out the competition」の意味とニュアンス

check out the competition
意味:競合を調べる、ライバルの様子を見る

check out the competitionは、自社や自分にとってのライバルとなる相手・企業の動向や商品を、こっそり、あるいは堂々と偵察・調査することを表すビジネス寄りの口語表現です。check outは「確認する、見て回る」という基本的な意味を持ち、the competitionはここでは競争そのものではなく「競合相手」を集合的に指しています。単に相手を敵視するというより、状況を客観的に把握しようとする姿勢がにじむ言い回しでもあります。

展示会やイベントでライバル企業のブースをのぞきに行く場面や、就職活動やスポーツの試合前に相手の情報を集める場面など、直接対決する前に相手を見定めておくという行動全般に使える表現です。日常会話にも転用でき、たとえば友人が別のカフェのメニューを気にして見ているときにも軽く使えます。相手の出方をうかがうという意味では、堂々とした偵察行為にも、それとなく様子を探る行為にも同じように使える懐の広さがあります。

【ここがポイント!】

  • 核は「ライバルの動向をさりげなく確認する」という偵察的な行動
  • the competitionは競争相手を集合的に指す、ビジネス寄りの言い回し
  • 堂々とした偵察にも、こっそりした下見にも使える幅の広さが特徴

『ビッグバン★セオリー』S12E17のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

自社製品の売り込みをしていたペニーとバーナデットのもとに割り込んできたダニーという人物について、バーナデットが警戒しながら紹介する場面です。

Bernadette: His name is Danny. He works for one of the other drug companies.
(彼の名前はダニー。うちと同業の、他の製薬会社で働いているの。)

Danny: Hey, nothing wrong with checking out the competition.
(おいおい、競合を調べるのは悪いことじゃないだろ。)

Bernadette: Aw, we don’t see you as competition.
(あら、あなたのことを競合だなんて思ってないけど。)

Danny: You should. Our anti-inflammatory is hitting the market this year, too.
(思った方がいいよ。うちの抗炎症薬も今年、市場に出るんだ。)

Penny: Well, ours has zero drug interaction risk.
(うちの薬は、薬の飲み合わせによるリスクがゼロなのよ。)

Danny: Yeah. So does an Altoid.
(ああ。ミントタブレットだってそうだけどな。)

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シーン解説と心理考察

「彼はうちと同業の、他の製薬会社の人間よ」というバーナデットの紹介からは、警戒心がはっきりと伝わってきます。ダニーは悪びれることなく「競合を調べるのは悪いことじゃないだろ」と切り返し、堂々と相手陣営の様子を見に来たことを認めます。

バーナデットが皮肉交じりに「あなたを競合だなんて思ってない」と挑発すると、ダニーは「うちの薬も今年発売される」と対抗心をむき出しにし、ペニーとの間で自社製品の優位性を主張し合う応酬が続きます。最後にペニーの「薬の飲み合わせリスクがゼロ」という自信満々な売り文句を、ダニーが「ミントタブレットだってそうだ」と軽く茶化して切り返すところが会話の落としどころです。売り文句の強みをあっさり相対化してみせる切り返しの速さには、営業担当としての場慣れした様子もにじんでいます。互いに一歩も引かない緊張感が、このやり取りの温度を作っています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

check out(チェックする、確かめる)という言葉のとおり、ライバル(the competition)の様子をレジで会計するようにさりげなく見て回るイメージを思い浮かべてみましょう。堂々と、あるいはこっそりと相手の陣地を一周してくる動作が、そのまま「競合を調べる」という意味につながります。一周してレジを通り過ぎるくらいの軽さで捉えておくと、深刻な言葉ではなく日常的な行動を表す表現だと実感しやすくなります。

ダニーが悪びれずに認めた行動も、まさに相手の売り込みの様子を一目で確認しに来るという、check out the competitionそのものでした。実際に相手の陣地を歩いて確かめる場面を想像しておくと、ビジネスの文脈でもすっと言葉が出てきやすくなります。

例文で覚える「check out the competition」

展示会や商談の場でよく使われるcheck out the competitionを、3つの例文で確認していきましょう。

Our sales team went to the expo just to check out the competition.
(うちの営業チームは、競合の様子を見るためだけに展示会に行った。)
業界イベントでの偵察行動を語るビジネスの場面です。just toを添えることで、それ自体が目的だったという軽いニュアンスが出ます。

It’s smart to check out the competition before setting your prices.
(価格を決める前に競合を調べておくのは賢いやり方だ。)
価格戦略を検討する場面です。before以下で行動の順序を示すと、実務的な助言として響きます。

A: Why are you browsing their website?
B: I’m just checking out the competition.
(A:何でその会社のサイトを見てるの?)
(B:ちょっと競合を調べてるだけだよ。)
同僚同士の軽いやり取りです。justを添えることで、深刻な意図ではないという軽さが伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

scope out
(下見する、様子をうかがう)
check out the competitionが「競合相手」という対象を明示するのに対し、scope outは場所や状況全般を下見・偵察する際に幅広く使われます。新しい会場や物件の様子を確認するときにも自然に使える、汎用性の高い表現です。

keep an eye on
(〜から目を離さない、注視する)
check out the competitionが一度の「見に行く」行動を表すのに対し、keep an eye onは継続的に相手の動向を監視し続けるニュアンスを持ちます。

tip one’s hand
(手の内を明かす)
check out the competitionが相手の情報を集める側の行動であるのに対し、tip one’s handは自分の側の情報をうっかり見せてしまう、逆方向の行動を表します。

Note|competitionという語が持つ「集合」の感覚

check out the competitionのcompetitionは、日本語の「競争」という訳語からはイメージしにくい、少し変わった使い方をしています。単数形のままでありながら、複数のライバル企業や競合相手全体をまとめて指す、集合名詞のような働きをしているのです。

英語のcompetitionには、「競争」という行為そのものを指す用法と、「競争相手(たち)」を指す用法の2つがあります。今回のシーンのように「the competition」と定冠詞つきで使われる場合は後者の意味になり、「うちの業界の競合各社」というまとまりを、単数扱いのまま表現しています。似た構造を持つ語には、staff(職員全体)やaudience(観客全体)などがあり、これらもひとまとまりの集団を単数形で受けます。日本語では「ライバルたち」と複数形で捉えたくなる場面でも、英語では単数のthe competitionでまとめて表現できる点が、感覚のずれとして意識しておきたいところです。

今回のシーンでダニーが「checking out the competition」と言ったのも、特定の1社ではなく、業界の競合各社全体を見て回るという広い意味合いでした。単数形のまま集団を指すという構造を知っておくと、the competitionという言い回しがより自然に読み解けるようになります。the competition isのように、動詞まで単数扱いになる点をあわせて意識しておくと、実際に英文を書くときにもつまずきにくくなります。

集合を単数で受けるこの感覚は、ビジネス英語の随所で顔を出す発想です。

まとめ|偵察という行動を軽やかに言い表す一言

check out the competitionは、ライバルとなる相手や企業の動向をさりげなく、あるいは堂々と確認する行動を表すビジネス寄りの口語表現です。

the competitionという語が単数形のまま競合相手全体を指すという構造を知っておくと、ビジネス英語の理解がぐっと深まります。

互いに一歩も引かなかったダニーとペニー・バーナデットのやり取りは、まさに相手の手の内を探り合う緊張感そのものでした。堂々とした偵察も、さりげない下見も同じ言葉で表せる懐の広さを、あらためて覚えておきたいところです。商談やイベントの場面を語るときの表現の引き出しに加えてみてください。

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