海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第23話に登場する、オンラインのマッチングサイトをめぐるやりとりです。ハワードが利用実績を語る場面から、ラージとハワードがシェルドンの情報を無断で登録する場面まで、劇中では出会いの手段としてマッチングサイトが話題にのぼり、この回のラストでシェルドンの前にエイミー・ファラ・ファウラーが初めて姿を現します。
「相性の合う相手を見つける」という発想が、劇中でどう描かれているのか見ていきます。
ハワードの利用実績と「相性が見つかる」という誘い文句
ラージとの会話をきっかけに、ハワードはレナードにも新しいマッチングサイトを勧めようとします。
Howard: No, it’s not… Never mind. He is right, though. If you want, I can turn you on to this great new dating site I found.
(違うって…もういいや。でも、彼の言うことは正しいよ。よかったら、僕が見つけたすごくいい出会い系サイトを教えてあげようか。)Leonard: No, thanks.
(いや、結構。)Howard: You sure? They say they can find a match for anybody.
(本当に? どんな人にも相性の合う相手を見つけてくれるらしいよ。)Leonard: Have they found a match for you?
(それで、君には見つかったの?)Howard: Tons. I’ve had, like, eight dates in the last month. And twelve if you count the ones who showed up and left.
(たくさんね。先月だけで8回はデートしたよ。来てすぐ帰った人まで数えたら12回。)TBBT Season3 Episode23 (The Lunar Excitation)
dating site(出会い系サイト)、find a match(相性の合う相手を見つける)という言い回しから、出会いが「探して、見つける」対象として語られていることが分かります。ハワードは利用実績を eight dates in the last month(先月8回のデート)と具体的な回数で示していますが、あくまで個人の語りであり、利用実態の一般的な事実として断定するものではありません。
続けて、ラージとハワードは似た発想をシェルドンにも試してみます。
Raj: But it’s true. But we-we put all your vital information into this dating site, answered all their questions just like you would, and they found a match for you. Her name is Amy Farrah Fowler.
(でも本当なんだ。僕らが君の基本情報をこの出会い系サイトに登録して、君ならこう答えるだろうっていう感じで質問に全部答えたら、相性の合う相手を見つけてくれたんだ。名前はエイミー・ファラ・ファウラー。)TBBT Season3 Episode23 (The Lunar Excitation)
本人になり代わって質問に答え、vital information(基本情報)から a match(相性の合う相手)を割り出す発想です。本人の意向を確かめない強引さが、シェルドンとエイミーが顔を合わせる展開へつながります。
「年に一度はデートする」という取り決めと、エイミーの初登場
コーヒーショップで、シェルドンの前に女性が現れます。
Amy: Excuse me. I’m Amy Farrah Fowler. You’re Sheldon Cooper.
(失礼。私はエイミー・ファラ・ファウラーです。あなたがシェルドン・クーパーですね。)TBBT Season3 Episode23 (The Lunar Excitation)
前置きなしに名乗り、相手の名前まで言い当てる自己紹介です。シェルドンが持って回った言い方で応じたあと、エイミーはここに来た理由を次のように説明しています。
Amy: If that was slang, I’m unfamiliar with it. If it was literal, I share your aversion to soiled hosiery. In any case, I’m here because my mother and I have agreed that I will date at least once a year.
(それが俗語なら、私には馴染みがありません。文字通りの意味なら、汚れたストッキングへの嫌悪感には同意します。いずれにせよ、私がここに来たのは、母と、年に一度はデートするという取り決めを交わしているからです。)TBBT Season3 Episode23 (The Lunar Excitation)
date at least once a year(少なくとも年に一度はデートする)という、母親との間の取り決めが語られています。これはエイミー個人の事情として描かれたものであり、アメリカの母娘関係一般に広く見られる慣習だ、と断定できるものではありません。
まとめ|「探して見つける」出会いの発想
find a match、vital information、date at least once a year。この回では、出会いを「探して見つけるもの」として語る言葉が重ねて登場し、その延長線上でシェルドンとエイミーの初対面が描かれています。普及度合いや取り決めの一般性については断定を避けつつ、劇中の一場面として楽しむのがよさそうです。
同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。


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