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今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第5話に登場する、コミックショップでの値切り交渉です。レナードとシェルドンが剣のレプリカを買おうとし、店主のスチュアートを相手に、レナードが値段を少しずつ下げさせていく駆け引きが描かれています。
値段を尋ねる切り出し方から、これ以上は譲れないという駆け引きの区切り方まで見ていきます。
値段を尋ねる切り出しと、もう一声を引き出す聞き方
棚の剣に目を留めたレナードは、値札を確認する前にまず店主へこう切り出します。
Leonard: Buh-buh-buh-buh! What do you want for it?
(ちょっと待って待って。これ、いくらなの?)Stuart: Oh, it’s hard to put a price on something that’s a copy of something that was on pay cable. But for my friends, let’s say 250?
(いやあ、有料ケーブルの番組に出てきたものの、そのまた複製に値段をつけるのは難しいんだけど……友達価格で250ってところかな?)TBBT Season5 Episode5 (The Russian Rocket Reaction)
What do you want for it? は、遠回しな前置きを挟まず、値段そのものをストレートに尋ねる切り出し方です。スチュアートの let’s say 250? のように、断定を避けて「〜ってところかな」と提示するのも、値付けの場面らしい言い回しといえます。
この最初の提示額に対して、レナードは間を置かずもう一押しします。
Leonard: Hang on. Can you do any better?
(ちょっと待って。もう少し何とかならない?)Stuart: Are you kidding? I’m already giving you the friends and family discount.
(冗談でしょ?もう友達価格にしてるんだけど。)TBBT Season5 Episode5 (The Russian Rocket Reaction)
Can you do any better? は、提示された値段に対して「もっと安くならないか」とストレートに聞き返す一言です。日本語の「もう一声」に近い感覚で使えます。対するスチュアートの the friends and family discount は、すでに特別価格であることを主張して押し返す常套句です。
「これ以上は譲れない」の一言と、おまけを引き出す粘り
値段のやり取りが何往復か続いたあと、スチュアートはついに区切りをつけます。
Stuart: Okay, two twenty five, my final offer.
(わかったよ、225。これが最終提示だから。)TBBT Season5 Episode5 (The Russian Rocket Reaction)
my final offer は、これ以上は値引きに応じられないと駆け引きに区切りをつける言い方です。ところがレナードはさらに食い下がり、スチュアートは今度は自分の損失を持ち出します。
Stuart: Two ten, and I’m losing money.
(210。もうこっちが赤字だよ。)TBBT Season5 Episode5 (The Russian Rocket Reaction)
I’m losing money. は、これ以上の値引きには応じられないと訴える決まり文句です。値段自体はここで折れた形になりましたが、レナードはさらに交渉の矛先を変えます。
Leonard: Two ten and you throw in the Iron Man helmet.
(210で、そこにあるIron Manのヘルメットもおまけにつけてよ。)TBBT Season5 Episode5 (The Russian Rocket Reaction)
throw in は、値引きの代わりに別の品をおまけとして付けさせる言い方です。値段そのものを下げるだけでなく、付属品を引き出す方向に交渉を切り替えている一言といえます。ヘルメットの提供はスチュアートに断られ、最終的にレナードはこう締めくくります。
Leonard: Okay, fine. Just the sword, two ten.
(わかった、いいよ。剣だけで210にしよう。)TBBT Season5 Episode5 (The Russian Rocket Reaction)
Just the sword のように「〜だけ」と対象を絞り込む言い方は、交渉の着地点を自分から示して話をまとめる一言です。
まとめ|値切り交渉は、一言ずつの積み重ねで動く
What do you want for it?、Can you do any better?、my final offer、throw in、Just the sword。値段を尋ねる切り出しから、区切りをつける一言、おまけを引き出す粘りまで、一つずつのやり取りが積み重なって値段が動いていく様子が見えてきます。
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