「I object」から「Guilty」まで―交通裁判所で交わされる英語|『ビッグバン★セオリー』S03E16で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「I object」から「Guilty」まで―交通裁判所で交わされる英語|『ビッグバン★セオリー』S03E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第16話に登場する、交通違反の罰金をめぐってシェルドンが本人訴訟に臨む場面の英語表現です。ペニーの身代わりで違反切符を切られたシェルドンは、罰金の支払いを拒み、法廷で白黒つけると宣言したうえで、実際に法廷に立つことになります。

罰金の支払いを拒む場面から、判事とのやり取りまで、法廷という場ならではの言い回しを見ていきます。

目次

罰金を拒み、法廷で決着をつけると宣言する言い方

ペニーの身代わりで運転していたシェルドンに、交通違反の召喚状が届きます。呆れるレナードは、罰金を払って済ませればいいと軽く提案しますが、シェルドンはその考えを受け入れません。

Leonard: It’s not that big a deal. You just go down to the court on Thursday and you pay the fine.
(大したことじゃないよ。木曜日に裁判所に行って、罰金を払えばいいだけだ。)

TBBT Season3 Episode16 (The Excelsior Acquisition)

go down to the court は「裁判所に出向く」という日常的な言い方で、罰金の支払いのようなありふれた用事として「行けばいい」と伝える軽さがあります。レナードにとってこれは深刻な事態ではないという温度感が、この一言から伝わってきます。

一方のシェルドンは、罰金の支払いに応じることを有罪を認めることと同じだと受け止め、真っ向から対抗する姿勢を見せます。

Sheldon: You don’t need to reimburse me because I’m not paying. On Thursday, I will have my day in court and justice will be done.
(君に払い戻してもらう必要はない。僕は払わないのだから。木曜日、僕は法廷で決着をつける。正義は必ず果たされるはずだ。)

TBBT Season3 Episode16 (The Excelsior Acquisition)

have my day in court は「法廷で自分の言い分を主張する機会を持つ」という定型表現で、単に「裁判に行く」以上に、正当な手続きを通じて決着をつけるという意志の強さを伴います。justice will be doneという畳みかけも合わせて、シェルドンにとってこれが単なる事務手続きではなく、譲れない一件であることが読み取れます。

「pro se」から「I object」まで―法廷でのやり取り

木曜日、シェルドンは弁護士を立てず、自ら法廷に立ちます。

Sheldon: Good morning, Your Honor. Dr. Sheldon Cooper appearing in pro se. That is to say, representing himself.
(おはようございます、裁判官閣下。シェルドン・クーパー博士、pro se(本人訴訟)として出廷いたします。つまり、自分自身で自分を弁護するという意味です。)

Judge: I know what it means. I went to law school.
(その意味くらい知っている。法律を勉強してきたんでね。)

Sheldon: And yet you wound up in traffic court. Anyway, if it would please the court, I’d like to begin with an opening statement.
(それなのに、交通裁判所に流れ着いたわけですね。ともあれ、よろしければ、まず冒頭陳述から始めさせていただきたく思います。)

TBBT Season3 Episode16 (The Excelsior Acquisition)

appearing in pro se は「本人訴訟で出廷する」という法律用語で、直後に that is to say と平易な言い換えを挟むのはシェルドンらしい説明癖です。opening statement は裁判の冒頭で行う意見陳述を指し、if it would please the court という前置きは、法廷での発言前によく使われる丁重な言い回しです。早く済ませるようにと促す判事に対し、シェルドンは自らの主張を3本柱に分けて展開し、証人に直接対面できないという論点までを畳みかけますが、判事の判断は変わりません。

Judge: Guilty. Pay the cashier.
(有罪。会計で払うように。)

Sheldon: I object. You’re completely ignoring the law.
(異議あり。あなたは完全に法を無視している。)

TBBT Season3 Episode16 (The Excelsior Acquisition)

I object. は法廷ドラマでおなじみの異議申し立ての一言です。反論する判事に対し、シェルドンは自分の専門分野での地位を持ち出して応酬しますが、そのひと言が法廷侮辱すれすれの発言と判断されます。

Judge: Dr. Cooper, before I find you in contempt and throw you in jail, I’m going to give you a chance to apologize for that last remark.
(クーパー博士、あなたを法廷侮辱で投獄する前に、今の発言について謝罪する機会を与えよう。)

TBBT Season3 Episode16 (The Excelsior Acquisition)

find you in contempt は「法廷侮辱と認定する」という意味で、apologize する chance を与えるという言い方には、判事の側の温情と警告が同居しています。判決から異議、法廷侮辱の警告までのやり取りは、法廷という場でしか聞けない一続きの英語です。

まとめ|法廷という場で交わされる英語

go down to the court、have my day in court、appearing in pro se、opening statement、I object、find you in contemptと、裁判の一連の流れに沿って使われる英語表現を見てきました。日常会話にはあまり出てこない言い回しですが、ニュースやドラマで法廷シーンに触れる機会は意外と多く、知っておくと理解の助けになります。

次回も『ビッグバン★セオリー』のやり取りを通して、英語表現の型を見ていきましょう。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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