「just go do it」と「do this right」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S11E10で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「just go do it」と「do this right」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S11E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第10話から、「さっさと済ませる」と「きちんとやる」を表す英語を取り上げます。結婚式の準備を進めるシェルドンとエイミーは、決めごとをめぐって張り合ったすえ、市役所で簡単に結婚しようと話をまとめます。

どちらもdo itを使う言い方ですが、justが付くか、rightが付くかで向きが正反対に分かれます。2人の結論が入れ替わっていく流れに沿って見ていきます。

目次

「just go do it」は段取りを省いて済ませる言い方

2人は結婚式の決めごとを割り振って進めていて、エイミーは最初、結婚式の準備は人生で最もストレスが多いと言われるのが信じられない、と楽しんでいます。ところが別の場面では、決めごとの変更が応酬になり、シェルドンは Have you lost your mind?!(正気か?!)と叫ぶほどです。

さらに別の場面で、エイミーはこの張り合いを止めようとします。

Amy: Sheldon, please stop. If we keep doing this, we’re gonna end up with a wedding that neither one of us will enjoy.
(シェルドン、お願い、やめて。このまま続けたら、私たちのどちらも楽しめない結婚式になってしまう。)

Sheldon: Are you saying you don’t want to get married?
(結婚したくないと言っているのか?)

Amy: No, of course I do. But that seems to be the one thing we can agree on. Maybe we should just get married at City Hall and forget about everything else.
(いいえ、もちろんしたい。でも、意見が一致するのはそのことだけみたい。いっそ市役所で結婚して、ほかのことは全部忘れたほうがいいのかも。)

TBBT Season11 Episode10

If we keep doing this, we’re gonna end up with ~ は「このまま続けたら〜になってしまう」と、行き着く先を示して相手を止める言い方です。シェルドンの Are you saying ~? は相手の真意を確かめる問いで、エイミーは No, of course I do. But ~ と、まず肯定してから本題に入っています。

エイミーはさらに、準備を楽しめないなら then what’s the point?(それなら何の意味があるの?)と問いかけます。シェルドンが冗談まじりに答えたあと、エイミーはこう切り出します。

Amy: So let’s pick a day and just go do it. How ‘bout tomorrow?
(だから、日にちを決めて、さっさと済ませちゃいましょう。明日はどう?)

Sheldon: R-Really? That soon?
(ほ、本当か? そんなにすぐ?)

Amy: Why wait?
(どうして待つの?)

TBBT Season11 Episode10

just go do it のjustは「余計なことはせずに」という働きで、段取りや準備を省いて「とにかくやってしまう」という意味です。go doのようにgoのあとに動詞の原形を続ける形は、口語で「〜しに行く」を表します。直前のjust get married at City Hallやforget about everything else、続くWhy wait?も、手間を省く方向の言葉です。

「do this right」は手間をかけてきちんとやる言い方

市役所での場面で、エイミーは、このドアを入って夫婦として出てくるのだと口にします。その後、2人のあいだで本式の結婚式の話が持ち上がり、エイミーが、それはけんかの種になっていただけだと返すと、シェルドンはこう語り始めます。

Amy: Sheldon, it was just making us fight.
(シェルドン、あれはけんかの種になっていただけ。)

Sheldon: I know. But, Amy, I never thought I’d want to marry anyone. So the fact that I found you is astonishing.
(分かっている。だが、エイミー、僕は誰かと結婚したいと思うなんて考えたこともなかった。だから、君を見つけたというのは驚くべきことなんだ。)

TBBT Season11 Episode10

シェルドンは続けて、こんな発見をしたら you don’t just take it down to City Hall(市役所に持っていって済ませたりはしない)、世界中に知らせるものだと言い、最後に But I want to do this right.(だが、僕はこれをきちんとやりたい)と結びます。エイミーは Me, too. と応じ、結婚式の計画を立てに行こうと返します。

do this right は「(手間がかかっても)正しいやり方できちんとやる」という意味です。rightは副詞で、「正しく」「ちゃんと」を表します。ここで面白いのは、同じjustがyou don’t just take it down to City Hallでは「〜だけで済ませる」という意味で、否定とともに使われている点です。エイミーが前の場面で口にしたjust get married at City Hallを打ち消す形になっています。

エイミーの返しの「結婚式の計画を立てに行こう」の部分には、先ほどのgo doと同じ「go+動詞の原形」の形(go plan)が使われていて、今度は手間をかける方向に向かう一言になっています。

まとめ|省くjustと、かけるright

今回は、段取りを省くjust go do it、手間をかけるdo this right、そして否定とともに使うdon’t just ~を、シェルドンとエイミーの結婚式をめぐる会話から見てきました。同じdo itでも、添える一語で向きが変わります。

簡単に済ませるか、きちんとやるか。2人の選択が入れ替わる流れを追うと、この回の会話の面白さが見えてきます。

この回のほかの場面の英語は、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事で扱っています。

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