友達に「しばらく距離を置きたい」と伝えるときの英語|『ビッグバン★セオリー』S11E10で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 友達に「しばらく距離を置きたい」と伝えるときの英語|『ビッグバン★セオリー』S11E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第10話から、親しい友達に「しばらく距離を置きたい」と伝える場面の英語を取り上げます。ハワードのからかいを理由に、ラージが長年の友人関係をいったん止めようと切り出します。

切り出し方、理由の添え方、謝られても気持ちが収まらないときの返し方、そして周りが仲直りを勧めるときの一言まで、関係が揺れる場面ならではの表現を順に見ていきます。

目次

理由を添えて「距離を置こう」と切り出す

ある場面で、ハワードが昼食に誘っても、ラージは I don’t think so. と断ります。ハワードがまたからかうと、ラージは本題を切り出します。

Raj: See? No wonder I don’t have any confidence.
(ほらね? 僕に自信がないのも当然だよ。)

Howard: Come on. You can’t blame that on me.
(おいおい。それを俺のせいにはできないだろ。)

Raj: Why not? 15 years of constant ridicule. I-I think our relationship has become toxic.
(どうしてさ? 15年間ずっと笑いものにされてきたんだ。ぼ、僕たちの関係は有害なものになったと思う。)

Howard: Uh, what are you saying?
(えっと、何が言いたいんだ?)

Raj: I think you and I need to spend some time away from each other.
(君と僕は、しばらくお互い離れて過ごす必要があると思う。)

TBBT Season11 Episode10

spend some time away from each other は「しばらくお互い離れて過ごす」という意味で、関係を完全に終わらせるのではなく、あくまで一時的に距離を置く提案として使える言い方です。I think ~ need to …の形にすると、「〜する必要があると思う」と自分の考えとして伝えるため、命令のような響きがやわらぎます。

その前にラージが添えているのが理由です。15 years of constant ridiculeで積み重ねを示し、toxic(有害な)で関係の状態を言い表しています。toxicは人間関係について「一緒にいると傷つく」という意味で使われることが増えた語とされます。

一方、ハワードの You can’t blame that on me. は「それを俺のせいにはできない」という反論です。blame A on Bで「AをBのせいにする」となります。別の場面でハワードはスチュアートに、人生がめちゃくちゃでも I don’t see you blaming other people for it.(お前はそれを人のせいにしない)と言い、スチュアートは This is all on me.(全部自分のせいだ)と応じます。責任の所在を言う英語として、3つを並べておくと使い分けがつかみやすくなります。

謝罪が届かないとき、仲直りを勧めるとき

別の場面で、ハワードは自分たちの席に座ろうとしないラージに声をかけます。ラージが「君がいなくなったら座る」と返すと、ハワードはこう言います。

Howard: You’re still on this? I said sorry.
(まだそれを引きずってるのか? 謝っただろ。)

Raj: Well, “sorry” doesn’t make up for years of emotional abuse.
(でも、「ごめん」で何年分もの精神的な虐待が埋め合わされるわけじゃない。)

TBBT Season11 Episode10

You’re still on this? は「まだその話をしているのか」と相手の怒りが続いていることへの不満を示し、I said sorry. は「謝ったじゃないか」と謝罪済みであることを持ち出す言い方です。これに対するラージの make up for は「埋め合わせる」「償う」という意味で、謝罪の一言では足りないことを伝えています。years ofと年月を示すことで、一度の謝罪と長い積み重ねの差を際立たせています。

就職が決まったことを伝えに来たラージに、レナードは仲直りを勧めます。

Leonard: Mm, don’t you think it’s time you two made up?
(うーん、そろそろ2人とも仲直りしたらどう?)

Raj: No. No, actually. I don’t need his negative energy in my life right now.
(いや。いや、実際のところ、今の僕の人生に彼のネガティブなエネルギーは要らないんだ。)

TBBT Season11 Episode10

Don’t you think it’s time ~? は「そろそろ〜してもいいんじゃない?」とやわらかく促す否定疑問です。it’s timeのあとの動詞は過去形(made up)になる点も押さえておきたいところです。ラージはこのあと、ハワードに立ち向かうのは大変だったが、そのおかげで何でもできると気づいた、と続けます。ここでの make up は「仲直りする」で、先ほどのmake up for(埋め合わせる)とはforの有無で意味が変わります。

後の場面では、後ろのほうにいたハワードが、歓迎されるか分からなかったと打ち明けます。ペニーは You guys are best friends. と言い、His life is not better without you.(あなたがいなくて彼の人生がよくなったわけじゃない)と続けて、ハワードの背中を押しています。

まとめ|離れる言葉と戻る言葉

今回は、spend some time away from each otherで距離を置く切り出し方、toxicやblame A on Bで理由や責任を言う表現、make up forとmake upの違いを、ハワードとラージのやり取りから見てきました。

関係を止める言葉と、もう一度つなぐ言葉の両方がそろっているのが、この回の会話の見どころです。

ほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の別の場面の英語を扱っています。

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