海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第24話に登場する、結婚祝いの贈り物をめぐるやりとりです。ハワードから届いた祝いの品に、シェルドンは律儀な受け答えを返したうえで、自分の贈り物との金額差を独自の理屈で清算しようとします。
謙遜の言い方から、貸し借りを帳消しにする屁理屈まで見ていきます。
「You didn’t have to do that.」に見る、贈り物への謙遜と値踏み
結婚を控えたハワードが、友人たちに祝いの品を渡す場面から。
Howard: Hey, guys, before I forget, I got you a little groomsman present.
(なあ、忘れないうちに、お前らにちょっとした付き添い人プレゼントを買ってきたんだ。)TBBT Season5 Episode24 (The Countdown Reflection)
before I forget は、話の本題に入る前に「忘れないうちに」と一言添える切り出し方です。贈り物を渡す前置きとして自然に使われています。
これを受けたシェルドンの反応と、ハワードの説明が続きます。
Sheldon: You didn’t have to do that.
(そんなことしなくてもよかったのに。)Howard: Fantastic Four, annual number three from 1965, in mint condition. The one where Mr. Fantastic and the Invisible Girl get married.
(「ファンタスティック・フォー」の1965年版アニュアル第3号、未使用品だ。ミスター・ファンタスティックとインヴィジブル・ガールが結婚する回のやつだよ。)TBBT Season5 Episode24 (The Countdown Reflection)
You didn’t have to do that. は、贈り物を受け取ったときの定番の謙遜の言い方です。ただしシェルドンの場合、この言葉のあとに表情を曇らせ、贈り物の実勢価格を値踏みし始めます。少なくとも100ドルの値打ちがあると見積もったところで、話は次の展開に進みます。
「Now, we’re even.」に見る、恩義を清算する屁理屈
贈り物の価値を計算し終えたシェルドンが、自分の負い目を解消しようとする場面です。
Sheldon: I bought you and Bernadette a gravy boat worth eighty-eight dollars. Which places me in your debt and I can’t be in your debt because someday you might ask me to help you move, or to kill a man.
(僕はお前とバーナデットに88ドルのグレイビーボートを贈った。つまり僕はお前に借りができたわけだが、それは困る。いつか引っ越しの手伝いか、人殺しを頼まれるかもしれないからな。)Leonard: I doubt he’ll ask you to kill a man.
(人殺しを頼まれることはないと思うけど。)Sheldon: Well, what if it’s his only way out? I can’t risk it. Here is twelve dollars. Now, we’re even. Wait, wait, wait, I bought a card. Give me two dollars. And for the record, this is why I hate gift-giving.
(だが、それが唯一の逃げ道だったら?僕はそんな危険は冒せない。ほら、12ドルだ。これで貸し借りなしだ。待て待て待て、カードも買ったんだった。2ドル寄越せ。念のため言っておくが、これだから贈り物のやり取りは嫌いなんだ。)TBBT Season5 Episode24 (The Countdown Reflection)
This places me in your debt. は、恩義を負ったことを大げさな言い回しで述べる表現です。Now, we’re even. は、金額を計算して貸し借りをきっちり帳消しにする決まり文句で、日常の割り勘や礼のやり取りにも応用できる型です。差額をぴったり現金で清算しようとする振る舞いが、律儀さと理屈っぽさの同居を際立たせています。
まとめ|謙遜の言葉から、貸し借りを清算する屁理屈まで
before I forget、You didn’t have to do that.、This places me in your debt.、Now, we’re even.。贈り物を受け取る場面の定番のやり取りから、恩義を金額で計算し尽くす屁理屈までを見てきました。お礼や貸し借りの感覚を表す言い方は、日常のやり取りにもそのまま応用できそうです。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
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