海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン6 第12話に登場する、世間話から始まった誘いが少しずつ形を変えていくやりとりです。シェルドンの新しいアシスタントであるアレックスが、週末の予定を尋ねる何気ない会話から、物理学者キップ・ソーンの講演の話へと広げ、レナードを誘い、断られても粘り強く言葉を重ねていく場面が描かれています。
世間話から誘いへと広げる切り出し方から、断られても重ねる誘い方、そして角を立てない断り方まで、順番に見ていきます。
世間話からレクチャーの話へと広げる誘いの入り口
アレックスは、レナードとの何気ない会話の中で、まず週末の予定を尋ねます。
Alex: So, do you have any plans this weekend?
(それで、今週末は何か予定あるの?)TBBT Season6 Episode12 (The Egg Salad Equivalency)
Do you have any plans this weekend? は、相手の週末の予定をさりげなく尋ねる、世間話としてよく使われる切り出し方です。誘いの本題に入る前段階として、身構えさせない軽さを持っています。
レナードから週末の予定を尋ね返されたアレックスは、自分の予定を答えます。
Alex: Oh, I’m gonna go see Kip Thorne give a lecture on subatomic space-time.
(ああ、キップ・ソーンの素粒子的な時空についての講演を見に行くの。)TBBT Season6 Episode12 (The Egg Salad Equivalency)
I’m gonna go see… give a lecture on… は、「(人)が(テーマ)について講演するのを見に行く」という、予定を具体的に説明する言い方です。自分の予定を先に話すことで、次の誘いへの流れを自然に作っています。
断られても重ねる誘い方と、角を立てない断り方
自分の予定を話したアレックスは、そのままレナードを誘います。
Alex: Well, if you want, you can come with me.
(もしよかったら、一緒に来る?)Leonard: Ah, I’d love to, but I’m supposed to hang out with Penny.
(ああ、行きたいのはやまやまだけど、ペニーと会う約束があるんだ。)Alex: Well, bring her.
(じゃあ、彼女も連れてきたら?)Leonard: Well, she’s not really into that kind of stuff.
(うーん、彼女はそういうのにあまり興味がなくて。)Alex: Yeah, okay. Well, if you want to hear about the lecture, I can tell you all about it at work, or, you know, over dinner sometime.
(ああ、わかった。まあ、講演の話が聞きたければ、職場で全部話すこともできるし、それか、その、今度食事でもしながらとか。)TBBT Season6 Episode12 (The Egg Salad Equivalency)
Well, if you want, you can come with me. は、押しつけがましくならないよう if you want を添えて誘う言い方です。レナードが先約を理由に断ると、アレックスはすぐさま Well, bring her. と代案を出します。bring her のように動詞一語で対応を促す短さが、誘いを諦めない粘りを表しています。
レナードが she’s not really into that kind of stuff と、相手を立てながら角を立てずに断ると、アレックスは職場での説明という選択肢を示したうえで、or, you know, over dinner sometime という一言をさりげなく付け加えます。or, you know, という言い淀みを挟んでから選択肢の一つとして誘いを紛れ込ませる形は、誘いだと断定しきらない絶妙な距離感を作っています。
まとめ|誘いも断りも、言葉の選び方で角が立たなくなる
世間話から始まる誘いの切り出し方、断られても重ねる粘り、そして相手を立てながら角を立てずに断る言い方まで見てきました。誘う側も断る側も、直接的な表現を避けながら意思を伝えるやりとりには、日常会話にも通じる言葉選びのコツが表れています。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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