海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第4話に登場する、値段では測れないものを言葉にするやり取りです。ラージが交際相手のエミリーに贈り物を渡す場面と、そのあとにかかってくるビデオ通話で、両親からお金か恋人かをはっきり選ぶよう迫られる場面を続けて見ていきます。値段のついた物を並べたうえで、それでも大切なものがあると言い切る組み立てに注目です。
物の価値と、それを超えるものの言い表し方を見ていきます。
値段をつけられないものを贈る言い方
ラージの部屋で、ラージはエミリーにサプライズを用意しています。
Raj: I have a surprise for you. Cover your eyes. Open them. It’s a real ruby. It was a little expensive, but no one can put a price on love. Although, the people at Cartier took a pretty good shot at it.
(サプライズがあるんだ。目を閉じて。……開けていいよ。本物のルビーだよ。ちょっと値は張ったけど、愛に値段なんてつけられないからね。まあ、カルティエの人たちはかなり頑張って値段をつけてきたけどね。)TBBT Season5 Episode4 (The Wiggly Finger Catalyst)
no one can put a price on ~. は、値段をつけられないほど価値があると言い切る言い方です。ラージはこの直後、皮肉っぽく「カルティエの人たちはかなり頑張って値段をつけてきた」と付け加えていて、理想の言葉と現実の値札のギャップを自分でひっくり返すユーモアになっています。
選択を迫られ、愛を選び取る言い切り
このあとビデオ通話がかかってきて、ラージは両親からお金か恋人かを選ぶよう迫られます。
Raj: What? You’re going to make me choose between the woman I love and the money I have very strong feelings for?
(え?僕に、愛してる女性と、すごく愛着のあるお金と、どっちを選べって言うの?)Dr Koothrappali: It’s up to you.
(お前次第だ。)Raj: Well, I choose love.
(だったら、僕は愛を選ぶよ。)TBBT Season5 Episode4 (The Wiggly Finger Catalyst)
make someone choose between A and B は、AかBかの選択を相手に迫る構文です。父の It’s up to you. は、判断をラージ本人に委ねる短い返しで、突き放しているようで実は選択の重みをそのまま渡す言い方になっています。ラージはここで即座に愛を選びますが、両親との電話はこれで終わりません。
電話を切ったあと、ラージはエミリーに向き直り、こう言葉を継ぎます。
Raj: My parents are making me choose between money and you. I choose you. No, I think we’ll have to return the car. And that necklace, yeah, that, too. But none of those things matter, because we have something better. We have love.
(両親に、お金か君かどっちかを選べって言われたんだ。僕は君を選ぶ。ああ、車は返さないといけないだろうね。あのネックレスも、そう、あれもだ。でも、そんなものは全部どうでもいいんだ。僕たちにはもっといいものがあるから。愛があるから。)TBBT Season5 Episode4 (The Wiggly Finger Catalyst)
none of those things matter, because we have something better. は、物を手放すことになっても、それより大切なものがあると言い切る表現です。車やネックレスという具体的な物を一つずつ挙げてから、その価値をまとめて手放す組み立てになっていて、失うものの大きさをあえて言葉にしてから、それでも構わないと続ける流れが効いています。
まとめ|物の価値を並べてから、その先を言い切る
no one can put a price on ~.、make someone choose between A and B、it’s up to you.、none of those things matter, because we have something better.。物の値段や失うものを具体的に言葉にしたうえで、それでも大切なものがあると言い切る型を見てきました。値段や物の名前を先に挙げてから本音を続ける組み立ては、気持ちを伝える場面で応用が利きそうです。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。


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